まもなく創業50周年という老舗料理店の『大島』。
志摩の魚介類が寿司、定食、一品料理などでリーズナブルな価格で味わえる人気店です。

ここでは志摩名物の手こね寿司に天ぷらが付いたお得な『てこね天ぷらセット』1800円をいただきました。
何でも観光客に一番人気のメニューなんだとか。

一般的な手こね寿司は、酢飯とヅケにしたカツオの切り身で構成されるのですが、このお店の手こねはちょっと技あり。
細かく刻まれた高野豆腐やカンピョウ、キュウリ、ショウガなどの具材が酢飯に混ぜ込まれているのです。
そういえばこれらの具材は太巻きに使われるものだから、なるほど酢飯との相性もばっちり。
たまり醤油、醤油、味醂などで作る少し甘めのタレに、色が変わらない程度にさっと漬け込まれたカツオの切り身と、具だくさんの酢飯の間には錦糸卵が挟み込まれているので、いろんな食感や味が楽しめて、飽きの来ない味わいです。
この手こね寿司に、天ぷら盛り合わせ（海老、大葉、さつまいもなど）、もずく酢、赤だしが付いてくるので、ボリュームも十分。

また、大島さんでは10月から3月までは地元で獲れた天然のふぐを使ったふぐ料理が名物となっています（てっりちコース5250円～）。
中でもおすすめなのが「あのりふぐ」。
「あのりふぐ」とは、伊勢湾から熊野灘、遠州灘で漁獲される天然のとらふぐで、三重外湾漁協安乗漁港を主として水揚げされる体重700グラム以上の大きなもののみが名乗ることを許されているブランドとらふぐ。
店内の生け簀にもふぐがゆら～りと泳いでいますよ。

店内はテーブル席、カウンター席、お座敷席があるので、人数や用途に合わせて席を選んでいただけます。

現在はお店を始めた初代と息子の二代目の二人でお店を切り盛りしています。
お店全体からゆったりとした雰囲気が感じられるのも、このお二人の優しい人柄から来ているのかも。
今回紹介したお料理以外にも、『海鮮丼（松）』2100円や、お造り、貝焼き、海老塩焼きなどがセットになった『磯料理定食』2300円もおすすめです。

気楽に志摩の海の幸を味わいに訪れてみてはいかがですか？