国道260号を鵜方の町から波切に向かって車で五分ほど、左手に大きな「さぬきうどん」の看板が現れましす。
伊勢うどんのお膝元に堂々と「さぬきうどん」の看板をあげるお店です。
お店の前の駐車場に車を止め、左側の入り口から店内に入ります。
右側は出口専用です。この辺り、最近のさぬきうどんのチェーン店に似ていますね。

お店に入るといきなり天ぷらコーナー。
お盆にお皿をのせてお好みの天ぷらを選びます。
海老天、かき揚げ、ちくわ、鳥ささみ、げそ、いも、かぼちゃ、迷っちゃいます。

お約束のおでんもあります。
麺を茹でるタイミングによっては最長15分の待ち時間があります。
かまあげは茹でている釜から麺をあげるので、8分ほどの待ち時間があります。
こんな時はおでんを食べてゆっくり待つのがよろしいかと。

天ぷら、おでんをセルフでお皿に取ったらたら、うどんを注文します。
かけ、生じょうゆ、ぶっかけ、かまあげ、かまたま、ざるが基本メニュ、写真下の段は役物メニュです。
個人経営のお店でこの値段、毎日食べたい人にはお財布に優しいですね。
中学生のお客さんも多いとか。

さてさて、初めて訪問の今回は、生じょうゆ1玉(300円)を。
ツヤのある麺にテーブル備え付けの生じょうゆをひとまわし。
麺を打つときに加えた塩が効いているので控えめがおすすめです。
最初は厳かに麺だけをを口に運びます。
太めの麺は表面も中もプリっとしたコシのある食感。
噛み心地が素敵です。
本場讃岐の人は三回も噛むと飲み込んじゃうそうですが、そんなもったいないことはできません。噛み進むうちに小麦の香りと甘さがじわっとお口に広がります。
あとは薬味と麺をかき混ぜて、本能の命ずるまま、ずるずるわしわしと一心不乱に。

お店は、香川出身の大将とご両親が切り盛りしています。
お父さんの実家は讃岐の製麺所がお向かいさんだったとか。
三人の言葉の端々にうどん愛が聞こえてきます。大将に迷いはありません。
「自分の食べたいうどんを作る」。
開店から五年、この思いを貫いて、うどんと言えば伊勢うどんのこの地で根強いファンが増えているそうです。
ごちそうさまでした。

本格さぬき手打ちうどん かまげん池田屋
住所 三重県志摩市阿児町鵜方2944-232
電話 090-4293-2920
営業時間 11:00-14:30 売切御免
定休日 不定休