志摩市大王町の国道260号線沿いにあるフレンチレストラン『ベル・セゾン』は、白壁の瀟洒な洋館が目印です。
平成2年にオープンし、「魚料理が美味しいフレンチレストラン」として知られています。

ランチ目当てで訪れましたが、ランチは魚料理がメインの『Aランチ』1080円と肉料理がメインの『Bランチ』1080円があります。
せっかく漁師の町に来たのですから、魚料理のランチをいただくことにしましょう。

この日のランチのメインは、地元では「モブシ」と呼ばれるコブダイとカキのポワレ。
パリッと焼き上げられたシーフードをサフランの薫り高いソースでいただきます。
このモブシは地元の波切漁港に揚がった60㎝クラスのサイズの天然魚で、カキは阿児町立神で養殖されたものです。
毎朝、シェフの岡さんが懇意にする地元の魚屋さんへ行き、自分の目で見て魚介類を選んでいます。
ゆえに、手に入るものがその日によって異なるのがおもしろいんだとか。
この辺りは魚の種類が多く、今回のモブシの他にもブダイなど都会の料理店ではなかなかお目にかかれない魚に合えるのも、近くに漁港があるフレンチレストランならではです。

魚料理に自信ありと言うシェフの岡さんは、「良い素材が手に入るので、いろんなアイデアが思い浮かぶ」と、魚の持ち味に合わせてバラエティ豊かなソースや調理法を使い分けています。
そして、素材の持ち味を生かすため、フランス料理の技法にのっとりながら、重い料理にしないよう心がけているそうです。
そんな「魚料理が旨いフレンチ」の評判を聞きつけて、遠くから訪れる人も少なくありません。

夜になると、『Aコース』3750円（付き出し、前菜、スープ、魚料理のメイン、デザート）と、『Bコース』5400円（Aコースの内容プラス肉料理のメイン）があります。
伊勢えびやアワビなど志摩ならではの素材をコースに組み込むことも出来ますよ（要事前予約）。

気軽なランチで訪れても、じっくりと料理を楽しめるディナーで訪れても、どちらにしても波切の海の幸を味わってもらいたいお店です。