三重を代表するサーフスポットである国府の浜へ向かう道を少しそれたところにある『プチカフェはぁべすと』。
車通りの多い道から離れた緑の中にある、まさに隠れ屋といった雰囲気のお店です。
営業はランチタイムのみにも関わらず、わざわざ訪れる人が多いのには、もちろん理由があります。

これが一番人気の『よくばりランチ』1100円です。
見て下さい、このバラエティの豊かさを！
このランチには地元の漁師さんから仕入れる獲れたて新鮮なお造りと、揚げたての天ぷらが必ず付いてきます。
ちなみにこの日のお造りはぴっかぴかのアジ、天ぷらは茄子、サツマイモ、かぼちゃなど5品が盛りつけられていました。
さらに、メインは魚調理の肉料理の2種（この日はサバの味噌煮と豚のロールかつでした）が用意され、そこに茶碗蒸しや小鉢、炊き合わせなどの料理も付いてくるのです。
肉も、魚も、野菜もたっぷり使ってあるのは、「できるだけバランス良く食べてもらいたい」という店主の山本千恵子さんの温かな思いがあるから。
地元産の素材は魚だけじゃありません。
野菜は地元農家からいただいたものや、志摩市の障害者施設で作られるものなど、地元の旬のものにこだわります。
また、既製品は極力使わず、自分たちの手で作る「手作りの味」を大切にしているのもこのお店の特徴です。

そんな思いは『日替わり弁当』にもあらわれています。
手作りの料理がこんなに入って、お値段は550円という驚きの価格。
この日は、アジの蒲焼き、とんかつ、油揚げと枝豆の卵とじなど、こちらも肉、魚、野菜がバランス良く使われたおかずになっていました。
ほっと安心できる家庭の味なのが、老若男女を訪わずに愛されている理由なのでしょう。
お弁当は当日の朝9:30までに予約すればお昼までに作ってもらえます。
また、5食以上の注文の場合は配達することも可能（配達については要相談）だそうです。
日替わり弁当だけでなく、オードブルや仕出しなどの注文にも応じていただけます。
私がお店にいる間も注文の電話が次々と鳴っており、その人気のほどがうかがえたのでした。

お店の営業はランチタイムだけですが、20席の店内は女性客を中心にいつも大人気です。
ランチはこの他にも、和食と洋食の2種類の『はぁべすとランチ』900円があります。
全てのランチには珈琲又は紅茶がセットになっているので、食後もゆっくりできますよ。

店内にはネックレスやピアスなど手作りアクセサリーの販売も行われています。
お店とお客の距離が近い、そんな雰囲気を感じることが出来ました。

お店を切り盛りするのは、店主の山本さんと娘さんである星奈さん、華凜さんのお二人。
魚屋さん、漁師さん、農家さんなど良い食材を提供して下さる地元の方々に支えられているから、お店をやっていけていると語ります。

地元の人々との深い関わり合いが感じられる、ほっこりと温かいお店でした。