2016年1月

志摩観光ホテル出身の板前さんが打つ蕎麦のお店です。手づくりデザートも楽しめます。

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鵜方から波切へ国道260号線を4Kmほど、三軒並びのお店の真ん中です。
『手打ち麺処 にしい』。
手打ち麺処と控えめなお名前と外観、どんなお店なのか入ってみました。

 

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お店に入ります。可愛い招き猫がご挨拶。こざっぱりしたお店は、ひのきのカウンター4席とテーブル席が3席。落ち着ける雰囲気です。

 

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おしながきを見てみましょう。あれっ、お蕎麦しかない。聞けば鵜方にうどん屋さんが三軒ほど出来て定着したようなので、今年から麺類は蕎麦一本に絞ったそうです。こじんまりしたお店なので茹で上がりに時間差のある蕎麦とうどんを無理して両立させるよりは、ということだそうです。

 

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『鴨せいろ』1,400円。キリッとした蕎麦が美しいです。まずは蕎麦をひとすじ。キレのある食感を楽しみます。喉を通ると北海道石狩沼田産の新そばの香りがほのかに。次はわさびをつけて。ひとすすり。宮川産のわさびの香りと甘みがお蕎麦によく合います。思わず唸っちゃいました。

鴨のお汁に蕎麦をつけてひとすすり。出汁と鴨のネギの旨味をまとった冷たいお蕎麦、美味しいです。繊細と豊穣がお口の中で溶け合います。お出汁は、波切産のかつを節を使っているとか。蕎麦湯で割っていただくと、これで熱燗をいただいたらさぞかしと不埒な考えが浮かんできました。

 

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食後のお楽しみは自家製アイスクリーム。志摩産あおさのアイスクリーム300円をいただきました。最初は抹茶アイスのように感じましたが食べ進むうちにあおさの香ばしい磯の香りがほんのりと。蕎麦の美味しい記憶を消さない控えめな塩梅がうれしいです。

 

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アイスクリームのメニューです。どれもこれも美味しそう。このお店にきたら外せません。

 

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笑顔の素敵なご店主です。志摩に生まれ、辻調理師専門学校で勉強し、志摩観光ホテルの和食の板前さんを経て、このお店を13年前に始めたそうです。美味しいワケにこれで納得。今のまあるい人柄には想像できませんが、志摩観時代はおっかない先輩だったようです。美味しいお蕎麦をくつろいだ雰囲気で楽しめるお店の秘密です。

 

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最後に夜のおしながきをば。志摩観光ホテル出身のご主人が作る定食に惹かれます。次回は夕ご飯に伺いたいです。

 

手打ち麺処 にしい
住所 三重県志摩市阿児町甲賀1460-2コーポ大石 1F
電話 0599-45-3777
営業時間 11:00-15:00、17:30-20:00ころまで
定休日 月曜日、毎月最終火曜日
月曜日と最終火曜日が祝日のときは営業、翌日がお休み
年越し蕎麦 12月31日は年越しそばの営業です。1月1日、2日はお休みです。