FM三重『ウィークエンドカフェ』2016年2月13日放送

回のお客様は、大台町観光協会の木村純子さんです。
観光協会のお仕事に就かれたのは、去年の6月。
いろんなもの、ことを楽しみながらここでの生活を満喫しています。
山の風景、水の色。たくさんの人に見てほしくて、感じてほしいそうです。
「水の色」は宝石のよう。田んぼも畑も愛しい・・・
大好きな宮川は、いつも木村さんに元気を届けてくれます。

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川ブルーに魅せられて

私はの出身は大阪なんですが、ここ大台町は自然が豊かで魅力的ですね。
目の前を流れる宮川は、四季によって色や表情が変わるので、今日はどんな表情かなと、見るのが楽しみです。
私が好きな宮川の色は、『宮川ブルー』。
勝手に名付けたんですけど(笑)。
青と緑の中間のようなとても綺麗なブルーで、これを見られた日は良いことがありそうな気がします。
でも、雨上がりの後も川霧が出て幻想的で、それはそれで良いというか。
なんでも良いんです、宮川が大好きなんです。

私の仕事は観光協会のスタッフであり、地域おこし協力隊。
担当としてはHPや冊子を作るなどの情報発信、さらにこれからマーケティングもやっていこうかなと思っています。
以前はこの観光協会にすぐ近い、大台町大杉谷の山小屋で働いていました。
そこでもパンフレットを作ったり、友だちと趣味でフリーペーパーを作っていたりという経験があったので、それを活かして現在情報発信をしています。
フリーペーパーは完全に趣味で、クオリティとか採算は抜きでしたが、これからはそういうものを考えて作る必要があると思います。
それを踏まえても、楽しみながら仕事ができているのは幸せなことですね。

 

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期中は鹿やイノシシをたくさんいただいた

現在、猟期に入っているため、車で走っていると鹿やイノシシが飛び出してくることがあります。
ここに来るまで体験がなかったので、本当にサファリパークみたいな(笑)。
免許を持っている猟師さんは、それをさばいて肉にして。
私もおすそわけをいただいたりしています。
鹿は脂身も少なく美味しく、イノシシは逆に脂が乗っていて、これまた美味しい。
この冬は鹿やイノシシ、たくさん食べています。
こういったジビエを味わえるのも、山間部ならではの魅力であり産物だと思います。
鹿は畑を荒らしたりするので、獣害対策として駆除されてもいますが、そういう問題も、改めて目の当たりにしていると感じます。
こちらに来て感じたのは、生活能力が高い方が多いということ。
鹿やイノシシをさばいたり、畑をしたり、簡単な大工仕事は自分でする方も多いですし。
私も見習って行きたいですね。
これもこの地方の暮らしの楽しみ方かなと思います。
私も休日にはガーデニングを楽しんでいます。

そして、大台町は都会から田舎暮らしを始める、私の先輩的な存在がたくさんいます。
観光協会にも名古屋から移住してきた人がいて、いろいろ相談しながら働くことができるのでありがたいです。
地域おこし協力隊も徐々に増え、現在は7名。
情報交換もできるし、遊びに行き来できるし、移住者にとっても暮らしやすい町だなと思います。

 

UPというアウトドアアクティビティ

暖かくなると桜も咲きだし、新緑がとても綺麗です。
川もあたたかくなってくるので、アウトドアプログラムの『SUP』というアクティビティで川を楽しんだり、川遊びなど、自然を満喫してもらえる時期になると思います。
『SUP』というのは最近盛んになってきたアクティビティで、サーフボードの上に立って、パドル(櫂)で漕いで進むというもの。
サーフボードを大きくしたような感じで安定感があり、ほとんど転覆することがありません。
ウチで『水上散歩』というキャッチフレーズを付けている通り、本当に水上を散歩しているような感覚を楽しめる、新しいスポーツです。
場所によっては、海など、激しい波の中を進むこともあるようですが、ウチは流れのないダム湖で行っているので、のんびり楽しむことができます。
私も去年、導入した時に初めて乗りましたが、ボードの上で昼寝ができるくらい寛ぐことができます。
もちろん、がんばってスピードを出して漕ぐこともできます。
宮川には支流がたくさんあるので、『支流クルーズ』をして、気持ちの良い所でちょっとお昼寝して帰ろうか・・・なんて楽しみ方も可能です。
まったく初めての人がほとんどですが、去年も500人くらい来て、だいたいの人はその日のうちに楽しめるようになりました。
ぜひ、機会がありましたら、大台町の『SUP』を体験しに来てください!

また、自然体験や登山、大杉谷渓谷とアウトドアの初級者から上級者まで・・・大台町では、それぞれにあった遊び方ができます。
本当に良い所なんですよ!

 

屋さんの仕事から、あるがままの自然へと

以前は花屋さんに勤めていましたが、物を作ったり販売したりするよりも、もともとある自然の紹介をしたいと思い、そういった仕事を探していたところ、たまたま大台町の『大杉谷自然学校』で研修があることを知り、申し込んだのがきっかけです。
その後、仕事を探していたら、登山道の山小屋が開くということで。
『大杉谷自然学校』での研修中、その山小屋に一度おじゃましていたということもあり応募して、そこから自然に触れる仕事が始まりました。
山小屋の仕事は、基本的にはお客さまの応対や部屋へのご案内、その他、料理や掃除などのハウスキーピング的な仕事。
そのうち面白くなってきて、みんなでパンフレットを作ったりしていました。
大杉谷は携帯も通じず、電気も自家発電。
電話もなくて、連絡は無線で基地とやり取りをするという、現代の日本としてはなかなか特殊な環境であったのですが、それも魅力の1つでした。

大台ケ原ももちろん歩きました。
本当に綺麗なところですね。
植物の仕事をしていたので、平地ではなかなか見られない珍しい植物を見ることができ、興味深かったです。
雨が多いところなので、コケも豊富ですし、狭いエリアで標高差があるので種類が多いんですよね。
日本の植物の1/4ほどが大杉谷エリアにあると言われています。
季節ごとに花が咲いたとなれば、みんなで写真を撮りに行こうと遠征したり。
みんな自然好きなスタッフだったので、仕事も生活も楽しんでいました。

大台町は本当にもっともっとたくさんの人に知ってもらいたい。
自然も人もとっても良い町です。
興味があったら、まずは遊びに来てほしいと思います。