ボードゲームを通して新たなコミュニティを!
出会いと仲間づくり、そして地域活動にもつなげます!
毎週木曜日の夜、とある場所で、ボードゲームで楽しそうに盛り上がっている人たちがいました。
「全然知らない人たちばかりで、みんなここで知り合いました」
「ゲームをしているうちに仲良くなったという感じですね」
と話す参加者のみなさん。
毎週木曜日にボードゲームBarが開催されるのは、津センターパレスの裏にあるこちらのビル。
まさに迷路のような階段をのぼった最上階にある『Kaidan』。
NPO法人である津市NPOサポートセンターが運営しているコミュニティ・スペースです。
『津市NPOサポートセンター』がコミュニティスペースを運営するようになった経緯を、『Kaidan』責任者の川北輝さんにお聞きしました。
「現在、人と人とのつながりが希薄になっていますが、古き良きコミュニティを再構築するのは難しいと思います。
そこで、新たなコミュニティをつくるため、こういったスペースの必要性を感じ、NPOとして運営を始めました。
ボードゲームは、海外で若者を中心に流行っているという記事を見て、日本でも有効なのではと思い、取り入れました」
『Kaidan』は原則的に、会員が利用できるスペースとなっています。
また、会員以外でも1時間500円で施設を利用可能。
電源とwifiがあり、パソコンの持ち込みもできます。
コピー機なども用意してあるので、作業や資格や試験勉強などにも使用できる『コワーキングスペース』として活用されています。
こちらの一角はボードゲーム。
『Kaidan』自体のものは40個ほどで、他は会員さんや、ボードゲームに参加されている方が置いていってくれたものもあり、どんどん増えているそうです。
ボードゲームBar開催の木曜日の夜。
かなりの人数のお客さんがいて、相当盛り上がっています!
「直で人と話してゲームするということは、テレビゲームと全然違います。
こちらの方が温かいというか楽しい。人の顔見ながらしゃべれるのは純粋に楽しいですね」
「来られるときはできるだけ来ています。
僕は47歳で、このメンバーでは一番上だと思いますが、ボードゲームは年齢も性別も関係なく楽しめます」
「とても楽しいです。週に何時間かだけですけど、とても嬉しいです。
直接いろんな人と話しすことができ、知り合いが増えたりするのもここならではだと思います」
世代を越え、性別を越え、誰もが気軽に、楽しみながら交流ができる、それがボードゲームBarの魅力のようです。
こちらのゲーム『ピクテル』は、単純化された図柄ピクトグラムを自由に重ねあわせ、決められたテーマのお題を伝えるコミュニケーションゲーム。
今回のお題は映画のタイトル。
人が杖を持つと、何かが起きる・・・答えは『ハリー・ポッター』でした。
想像力と応用力が試されるゲームですね。
「一度来た方が、自分の周りにいる方を紹介して連れてきてくれると、本当に楽しんでもらえていることが実感できて、とても嬉しいです。
ボードゲームBarも『Kaidan』を知ってもらう一つの手段なので、楽しい企画をもっと開催していきたいと思います」
と、『Kaidan』スタッフの服部奈々さん。
「津市は転勤してくる方が多いので、遊ぶ場所・人と出会う場所がありません。
ボードゲームを通して友だちを作り、市で行っているゴミ拾いイベントや自主制作映像団体のイベント参加などに参加するなど、地域活動にも繋げていけると思います。
仕事が終わった後にふらっと寄って、新たな出会いや企画が生まれる場所に、『Kaidan』をしていきたいです」
と、川北さん。
わいわい、がやがや。
ボードゲームを楽しみながら人と出会う、ふれあう。
ボードゲームBarからはじまった小さなつながりは、店の外へ、そして町へと広がり、新たな可能性を生み出そうとしています。
コンピュータもインターネットも使わないゲームだからこそ、生み出せるリアルなコミュニケーション。
これからまだまだ盛り上がりそうです。