三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート!」2010年10月17日放送

安くて新鮮な採れたて地場産野菜が大好評!
農業従事者にはやりがいと次代の担い手づくり、消費者にはおいしい野菜を嬉しい価格で提供します!

紀北町海山区に、開店と同時にお客さんが駆けつける、人気の朝市があります。
安くて新鮮で量が多い・・・というのが人気の理由。

その朝市を運営しているのが、『紀北農業者の会』のみなさん。

自分たちが作った野菜を自分たちで販売しようと、2008年に会を結成。
野菜の売り先を持っていない人を、会の中から募集して「直売部会」を作り、翌年から朝市をスタートさせました。

地域の活性化、農業従事者のやりがいづくり、そして農業の次の担い手づくりを目的としています。

朝市が開催されている場所は海山区相賀の紀北町の町役場近く。
毎週日曜日と水曜日、朝8時から朝9時半まで営業しています。

昔から食べられている『金瓜』や『セレベス』や『漬物』・・・他にも、紀北町や尾鷲で採れるたくさんの野菜や果物が、所狭しと並べられています。

会のメンバーの、山口敦子さん。
一年を通して朝市に野菜をおさめている、グループの中心的なメンバーの一人です。

こちらは古里地区でみかんの栽培を行っている大西さんご夫妻。
奥さんのせい子さんが、『紀北農業者の会』のメンバーです。

そしてトマトの栽培を行っている、岩本修さん。
岩本さんは1年前、お父さんお母さんと共に愛知県から紀北町に移住してきました。
この第二のふるさとで仕事がしたいと選んだのが、農業の道。
農業の経験がまったくない中でのチャレンジでした。

しかし研究を重ね、『養液栽培』という、土を使わず狭い場所で多くの株を栽培できる手法を採った結果、岩本さんが育てたトマトは、こんなに赤く大きく育ちました。
朝市に出しても、すぐ売れ切れるほどの評判だそうです。

岩本さん「農業者の会に参加したきっかけは、自分が農業の素人だったので、農業者の方々の中に身を置いて、横の繋 がりとか、技術の勉強が出来たらなと。
 朝市でトマトを売らせていただいたりで好調なスタートを切れたし、知り合いも多くできて本当に助かっています。
 これからは、もっと若い人に、農業も仕事の選択肢のひとつとしてあるんだよ・・・ということを伝えて行きたいです」

――地域の未来のため、農業の未来のため、情熱を持った若い就農者を応援する。
――地域の人が喜んでくれる野菜をつくる、売ることで、メンバーのやり甲斐、生きがいをつくる。
――そして地域のみなさんが集まり、語らい、笑う・・・そんな交流の場を提供する。

それが『紀北農業者の会』が目標としていることであり、今まさに実践していることなのです!