特別展「熊野・農具と暮らし」

■開催期間

平成28年4月16日(土)~6月5日(日)  
午前10時~午後5時  
※期間中無休       

■開催場所

特別展示室

■内容

昔の暮らしをひも解くうえで、人々の生活に深く関わってきた農業の歴史を欠かかすことはできません。山と海に囲まれ、林業や漁業が中心の東紀州地域においても、農耕に関わらない人はほとんどいませんでした。なかでも日本人の食生活を支えてきた米作りは農業の中心でした。それを物語るように、地域の資料館等に保管されている農具のうち、稲作に関するものが多くを占めます。これらの古農具は、人力や畜力によって使われていた民具であり、日本の農業の発展に大きく貢献してきたものと言えます。戦後、農業機械の開発が進み、現場から姿を消していった農具も多くあります。その一方で、地域の自然条件や農業条件に適した機能性を持つ農具として現役で使われているものもあります。
 人々の日常生活においては、ほぼ一年をかけておこなわれる米作りの行事に合わせて営まれてきました。牛を使って田を耕し、家族総出でおこなう田植えや稲刈りも農具の機械化により消えていった風景のひとつです。
 本展では、熊野地方で明治から昭和の中頃まで使用されていた稲作の主な農具を展示するとともに、昔の農村の暮らしを紹介します。地域の人々の知恵や文化が組み込まれた農具から、稲作に深く関わってきた農家の暮らしを学び知る機会としていただければ幸いです。

☆詳細はこちら→http://www.kumanokodocenter.com/event/nougu.html