FM三重『ウィークエンドカフェ』2016年4月30日放送

今日は、紀北町、貞丸水産の山口剛史さんと尾鷲市、金盛丸の村瀬晃健さんがお客様です。
2人が熱く語っているのは、『こだわりきほく棒』と『尾鷲棒』対決のお話。
最初の対決が、去年の8月。
そして2回目の対決は、熊野の皆さんの『くまの棒』も加わって、3月に行われました。
以前からお互いをよく知っていた2人は、どこかでいいコラボレーションができたらな~と思っていたそうです。その想いが募って「棒対決」が行われました。
熱い気持ちが伝わってきます。

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んなが楽しんだイベントは、尾鷲が圧勝!

村瀬 いざやってみたら仲間も集まってきて、面白いですね。
対決の日までの過程や、キャラバンみたいなのも楽しいし、ポスターを街中に貼りだすと、「尾鷲市に貼ってやがる」みたいな、そんな気になっているんですよ。
オレを敵と思っているな、的な。
楽しんでいるのは自分たちなんですよ、実は(笑)。

山口 『こだわり市』という目的として業者の方もお店の方も、自分たちのプライドがありますから、そこをうまくくすぐって、『こだわりきほく棒』で尾鷲を制圧してやろうよ、と言うと乗ってきてくれるんです。
それと、もともと紀北では『ラブめし』グランプリもしていて、慣れている方もいます。
その人たちにお願いすると、短期間で素晴らしい商品を仕上げてきてくれます。尾鷲で開催する手前、最初からアウェイ感があり、自分もビビっている部分がありながらも、紀北町は業者さんたちが勝ち気。
「行くんだったら勝つで!」みたいな。
それならオレもがんばろうと。負けないぜと。
みんなで楽しんで、地域愛も盛り上げて。

村瀬 ま、結果としては尾鷲が圧勝。Wスコアでした。
なんだかんだ語っていますけど、圧勝です。

山口 その時のシーンが写真に残っているんですけど、僕ががっかりしているのが、素で出てしまって。
さすがにWスコアとは思わなかったので、ガクッと来ました。

村瀬 勝負事にしてますけど、正直、勝負としてはどうでもよくて。
勝ったから言えるんですけどね。

山口 尾鷲の人も成績発表するまで、「紀北のほうが強いでな・・・」的なことを言うわけですよ。
負ける体で話しているんですよ。
それが尾鷲の勝利が決まった途端にガラッと変わって「尾鷲が勝利してすまんなあ」みたいに変わってくるんですよ(笑)。

 

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域のみなさん、ありがとう!いつかは東紀州5市町で戦いたい!

村瀬 商工を通じて観光に結び付けたいな、と考えています。
『食』だけで来てもらうのは難しいので、食べ歩きながら誘客に結びつくというか。
観光も楽しんで食も楽しんで。
人ってコンプリートしたいという思いがあるので、市町が『棒』でつながったら、棒を食べながら観光してもらえれば、いろいろな業者など、関わる人が増えてくるので、必然的に町が盛り上がると思いますね。

山口 『棒対決』をして一番思ったのは、参加する業者は地域の方に応援されるんですよ。
今回の第2回だとアウェイに行く時、「尾鷲に応援しに行くでな」とか言ってくれて。
地域の方がこんなに応援してくれるならがんばらないとと思うし、業者の方も変なものは作れないと思います。
来ていただく方には、『こだわりきほく棒』を食べてもらうことで、紀北町はたくさんのお店があり、こんな美味しいものをがあるんだ、ということを再認識できる場であり、業者にとっても改めて知ってもらうよい機会。
地域愛や業者のプライド、そして商品開発・・・この『棒対決』は良いことだらけだと感じますね。
まあ、実は僕らにとっては、俺ら2人のお遊びに付き合ってくれてありがとうみたいな(笑)。

村瀬 結果オーライ的な要因がものすごく多いというか(笑)。

山口 もう2人だけでやろうみたいな対決だったのが、みんなが乗っかってくれてありがとうなんですよ、ホントに。
次回は夏、熊野で開催したいです。
そしていつかは紀州の5市町で行いたいですね!

 

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代の違う人たちが交流し、下の世代を引っ張り上げる

山口 かつて先輩たちがやってきたことは、「俺らがやってきたことだから一緒のことだ」という意見もあったんですけど、でもそこでは、人が変わったら中身も変わると思うので。
アイデアや発想も違うし、使えるツールも違うから、違うことができると言い続けてきました。
時代によってやり方は変わってくるので、今まで反対していた先輩たちに見せることによって、賛同を得ることができ、全面的に協力してくれるようになりました。
キツく言う人ほど、愛が深いんですよ。
なので、いったん賛同してくれると、とても協力してくれるんですよ!
僕らも反発していた部分があったんですけど、それが愛に変わった時、先輩が言っていたことの意味がわかり、お互いにグ〜っと入ってくる瞬間がわかるんですよ。
地域のコミュニティの中で、世代間の交流がつながった時のパワー。
先輩たちの経験と今からやろうとする僕たちの融合がパワーになると、本当に感じるんです。

村瀬 僕が感じるのは、今、一緒に歩んでくれている先輩方はこれまでやってきたんですね。
僕がけっこう無理なことを言っても、「若いのが頑張ってるで、手伝ったるわ!」みたいな感じ。
僕は先輩方に支えられてるな、ということを感じますね。
地元に帰ってきて5年で、ようやく自分の周りにもコミュニティができてきたと思います。
さらに、下の世代をどういう風に引き上げるかを考えつつ、世代を越えた融合をしないと、結局同じ人ばかりが動くことになります。
そのあたりが、自分の中の今の壁ですね。

 

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売をしている2人だからこそ利益を生む取り組みを

村瀬 仕事と楽しむこと、どっちかだけがんばって、どっちかは手を抜くというのはダメで、両方頑張っていける、ということが僕の中では両輪かもしれません。
取り巻く環境は厳しいですが、厳しくてきついから、このままで終わるのか?
それともチャンスと考えるのか?・・・を考えています。

山口 僕と晃健くんの共通ワードは、やはり『商売人』ということ。
なので、単なる祭りをしているわけではなく、業者が潤うにはどうすべきなのか。
祭りの部分を取り上げられることが多いですが、実はそうではなく、生き残るためにはどうするかに向かっているんですy
ボランティアでやっているわけではなく、きちんと利益を確保できるような形でやっているので、みんなでつながり、そこに入ってくることによって、利益が生まれるという取り組みが『棒対決』にあるんです。
僕ら2人でやっているのは、やったことによって潤って、仲間も増えて。
商売人が潤うような町にしないと、地域が潤わないというか。
まわりまわって地域活性につなげていきたいところです。



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