三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2016年5月22日放送

志摩市浜島町で生産されている『南張メロン』を取り上げ、南張メロンを生産する川口農園を訪ねて、南張メロンの生産現場を取材する『伊勢志摩食べる通信』。
生産者と消費者の橋渡しをすると共に、伊勢志摩の食材の魅力や関わる方々のこだわりなどをリポートします!

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私は今、伊勢志摩サミットの開催地である志摩市に来ています。
気になる晩餐会では、三重県や伊勢志摩のどんな食材が使われるのでしょうか。

 

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そんな今、ご紹介するのがこちらの『伊勢志摩食べる通信』。
生産者の心を、読んで知ってもらい、そして実際に食べて味わってもらいたい・・・そんなコンセプトではじまった食べものつき情報誌『食べる通信』。
もともとは岩手県のNPO法人が、東日本大震災後の2013年に創刊した「東北食べる通信」が元祖で、その後、全国に広まり、2015年12月、伊勢志摩でも『伊勢志摩食べる通信』としてスタートしました。

 

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発行人の西嶋雅子さんと、編集長の竹内千尋さんにお話を伺いました。

「伊勢志摩は本当に『御食つ国(みけつくに)』というのがピッタリな所で、少しでもそれみなさんに伝えられたら、との気持ちで始めました。
北は北海道から南は九州までいろんな方から注文がありますが、漁師さんや生産者の顔と心が見える、コミュニケーションを撮ることができるとの声をいただいています」

「志摩市として合併した当時が6万人くらいの人口だったのが、現在は5万人ということで年間1000人ずつくらい人口が減っているんです。
しかし地域の中で働いている方々、生産現場にいる一次産業の方々をみんな支える必要があると思います。
そのためには。生産者と消費者が共感し、絆を作っていきたいなあと思い、『伊勢志摩食べる通信』をはじめました」

 

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そんな『伊勢志摩食べる通信』の創刊号で取り上げたのは、伊勢志摩を代表する食材、伊勢海老。
和具海老網同盟会の会長で、漁師の大山吉秀さんをレポート。

続く2号は、若き青年たち生産者たちが生産する鳥羽の浦村かき。
農林水産省の天皇杯を受賞した浅尾大輔さんを紹介しました。

第3号は真珠貝。
貝柱がおいしく、さらに真珠も入ったあこや貝を取り上げました。

 

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そして4号でご紹介するのが、今回の取材先、志摩市浜島の隠れた特産品である『南張メロン』です。
南張でマスクメロンの本格的な栽培がはじまったのは昭和5年のこと。
濃厚な甘みが特徴のメロンは、贈答品として都市部に出荷され、一時は40軒以上のメロン農家があったといわれています。

 

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さっそく、取材を前に打ち合わせがはじまりました。
取材させていただく『川口農園』は、いまや南張で3軒だけになったメロン農家のひとつ。
一年を通してメロンを出荷しています。

 

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『伊勢志摩食べる通信』の取材を拝見。
『川口農園』の川口さんが、メロンについての説明をしています。
さらに受粉前のハウスでは、受粉の仕方を教えてもらいます。
雌花に雄花の花粉をこすりつけ、雌花に白っぽい花粉がつくと、受粉完了。
『川口農園』のハウスでは、こうして年間1万個ほどのメロンを出荷しています。

 

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『伊勢志摩食べる通信』のライター、北川由衣さんにお話を伺いました。

「「『食べる通信』の魅力は、知って食べることでより美味しくなることを伝えるだけではなく、生産者と消費者が関わってコミュニティを作っていくことに価値があると思います。
なので、その部分につなげていてるような記事を心がけていますね。
取材をしていて感じるのは『農家さんは格好良い』ということ。
手を抜こうと思えば抜けるのに妥協しないというか、一つ一つこれはこうじゃなきゃ美味しくならないという信念を持ち、それを何十年と続けていることに尊敬します」

 

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『伊勢志摩食べる通信』に取り上げられたことをについてどう感じているかを、川口さんにお聞きしました。

「『食べる通信』を通じて、全国の人に知ってもらいたいというのもありますし、メロンがどういう風に作られているかを知ってもらうことで、農産物やメロンを、さらに美味しく食べてもらえるのではないかと思います」

 

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続いて、川口農園の敷地内に今年2月にオープンした直営のカフェを取材することに。
こちらは地元の木材だけをふんだんに使用。
テーブルや椅子も地元産の木材でつくるというこだわりぶりです。

 

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そしてこちらが、一番人気の搾りたてメロンジュース!
完熟のメロンを果肉が残るようジューサーにかけた、100%メロンの贅沢なジュースです!

 

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こちらは生メロンパン。
スタッフみんなでいろいろ試行錯誤して作った、自信の一品だとか。
もちろん、「伊勢志摩食べる通信」の取材チームも試食しました。

「伊勢志摩は美味しいものがたくさんあり、素敵な生産者のみなさん、頑張っている後継者のみなさんをどんどん紹介をしていきたいなあと思っています。
生産者や漁師さん、海女さんの働きや、苦労、また季節ごとの仕事内容などを知ってもらって、『情報の地産地消』もしていきたいですし、それをさらに他の地域の人にも知ってほしいですね」

と、代表の竹内さん。

 

南張メロンの美味しさ、生産者のこだわりは、「伊勢志摩食べる通信」の最新号に、どのように描かれるのでしょうか。
決して手を抜かない。
その生産者の情熱とこだわりを、読んで見て知り、その上でほお張り、味覚と胃袋でしっかりと感じとる・・・
まさに地域がまるごと詰まった情報誌です。

 

南張メロンが味わえる「伊勢志摩食べる通信」第4号は平成28年6月発行。
『川口農園』と『メロンハウスかわぐち』の情報はこちらをどうぞ!