三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート!」2011年9月11日放送

大人が変われば子どもが変わる 子どもが変われば未来が変わる 未来が変われば地元が変わる・・・・
本気のラジオ体操で、すべてを変えよう!

四日市の住宅地、あさけが丘の早朝。
ここで、地元の未来を変えるためにがんばっている、ゲンキさんがいます!

近藤隆洋さん。
毎朝6時、ラジオ片手に近くの公園に向かいます。

なんと、集まった人たち一緒にはじまったのは、ラジオ体操!
みなさん、本気です。

近藤さんがラジオ体操をはじめたのは、2年前。
それまでは会社の営業マンとして働く、熱血サラリーマンでした。
現在は、市民活動センターで働きながら、地元で自分に出来ることは何かを模索中。

そんな中で始めた取り組みのひとつが、この『本気のラジオ体操』だったのです。

この活動をはじめたきっかけは、地域への関心のあり方。
仕事ばかりしている中、ふと地域を見ると、あまり近所の人同士の付き合いも無いことに気づいたそうです。

近藤さん「まず、仲良くなるためには、どうしたらいいのかなあと思った時に、『挨拶』だと。
 挨拶をみんなと出来たら気持ちいいだろうけど、普通に挨拶しても面白くないでしょ。
 ラジオ体操なら誰でも知っているし、健康づくりにもなるから。
 体操しながら挨拶したら、いいのかなあと思って」

最初の半年間は参加者ゼロ。
それでも近藤さんは続けました。
そしてとうとう、参加者が!

左:山崎さん 右:自治会長の阿部さん

山崎さん「あんまり近いんで、音楽が聞こえてきたら逃げるわけにいかん(笑)
 今じゃ自分の子より、(近藤さんと)話す時間が多いくらい。
 自分の人生を楽しく語ったり(笑)」

阿部さん「ちょっと、顔出ししようと思っていたら、結局、みなさんが一生懸命になって。
 自治会というのは、みなさんとの輪が一番大事ですから。
 ラジオ体操を始めてから、人間関係が変わりましたね!
 口を聞かなかった近所の人たちが、気さくに『おはよう』って言うようになったんですよ」

世代や性別を越えた、ラジオ体操でつながる地域の輪がもたらす、明るい笑顔とゲンキな声。
そして、近藤さんと自治会のみなさんとの出会いが、地元のボランティア参加など、新しい活動の展開を生み出しています。

そんな活動のひとつが、介護施設で行われた夏祭りイベントの参加。


今回、近藤さんは、地元の仲間と一緒にブースを出店。
施設に入っている人やその家族、そして地域のみなさんを楽しませようと、仲間たちと企画を出し合い、準備をしてきました。

施設理事長:山川さん

山川さん「毎年夏祭りを行っていますが、お子さんたち向けのブースがなかったので、昨年あさけが丘の夏祭りに出店 されていた近藤さんにお願いしたんです。
 若い方が少なくなっている地域で、近藤さんのような方が地域を引っ張って行ってくれるのは、非常にありがたいで す」

大人が変われば子どもが変わる。
子どもが変われば未来が変わる。
未来が変われば地元が変わる。

――そんな思いから、31歳の誕生日に近藤さんがたったひとりで始めた『本気のラジオ体操』。
挨拶を交わし、共に汗をかく仲間がひとり、また、ひとりと増え。
ラジオ体操で集うこの場所はいまや、地域に欠かせない大切なコミュニティへと育ちました。

しかしこれは、地域がつながり、近藤さんが新しい取り組みへと立ち向かうための準備運動。
ここからが、スタートなのです!