FM三重『ウィークエンドカフェ』2016年8月27日放送

鳥羽市にある離島、答志島は、現在2500人ほどの人が暮らしています。
その島で、旅館業を営んでいるのが橋本崇さん。
答志島温泉『美さき』の常務であり料理長です。
とってもおしゃれな橋本さんが関わっている音楽フェスが『wideloop in 答志島 beach party』。 
いろいろなご縁があって、この島で行うことになりました。
今年は2回目。今日8月27日から明日の朝までの開催です。

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々フェスが好き。ワイドループの主催者が場所を探していた

昨年に引き続き、『wideloop in 答志島 beach party』という音楽フェスを開催することになりました。
今回は2回目の開催となりますが、もともとは僕が音楽などのイベントが好きということがありました。
しかし旅館業をしているため、土曜日にイベントがあってもいけないことが多く、それなら答志島でやってしまおうと。
最初のきっかけは、答志島でウォーキングのイベントを開催していた時に、鳥羽にあるカフェ『ミュゼア』さんから愛知県の『wideloop』の方々を紹介いただいたこと。
屋外でイベントをするスペースを探していると聞いたので、ぜひ答志島で・・・ということで、昨年の開催となりました。
去年のお客さから一番耳にしたのは、答志島は離島なので遠いイメージがあったということ。
けれど船で15〜20分で来られますし、イベント時には夜遅い時間まで臨時増便を設定したので、身近に感じてもらうことができたと思います。

 

初は抵抗があった島の人も理解してくれるように

屋内でするのとは違い、ビーチなので、自然を感じながら演奏したりダンスしたりと、演じている方もとても気持ちよかったという声が去年はたくさんありました。
そのおかげか、昨年に引き続き、出演している方々がけっこういます。
イベントをきっかけにたくさんの人に答志島を好きになった欲しかったので、出演者の方からそう言っていただけると、本当に嬉しいです。

一方、答志島に住んでいる人たちですが、正直とても田舎なので、新しいことをすることに抵抗ある方もいました。
しかしそういう人にこそぜひ来てもらって、どういうイベントかを見て感じてもらいたいと思いました。
もともと答志島の人たちはお酒を飲むのも音楽に合わせて踊るのも好きなので、外から来たお客さんと会話したりすることで、とても理解を深めてくれたようです。
今年はこちらが言い出す前から、「いつやるの?」「今年はやらへんの?」など声をけっこういただいたので、嬉しかったですね。

 

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年は1人、今年は青年団などからお手伝いの申し出が!

去年は僕1人で、他の人にお願いしながら運営していましたが、今年はいろいろなところから、お手伝いの申し出をいただいたので、とても頼もしいです。
答志島の青年団からも、手伝うよと言ってくれたり、ありがたいですね。
夏場は旅館業も漁師さんも忙しかったりして、けっこうしんどい中で、夏の終わりにこういうイベントがあるから頑張れる、と言ってくれるので、みなさんの楽しみになるようなイベントにしたいですね。
旅館組合としてもお盆明けの次の週に花火を打ち上げるイベントをしていますので、観光の面からも答志島を盛り上げていけるといいなと思います。

 

むすび会議で離島の商品を開発

昨年と違うのはダンスをさらに充実させたこと。
答志島からもキッズのダンスチームが1チーム参加しています。
しっかりしたかっこいいダンスを観てもらうのも良いですが、小さな子たちのダンスも可愛くて良いと思います。
近くてもなにかないとなかなか答志島までは足を運ばないと思うので、この音楽イベントをきっかけに来てもらって、楽しかったらまた来てもらえるよう、まずは認知してほしいと思います。

答志島に暮らしていて、他の島に行くこともあります。
僕は高校が伊勢だったので、そこで知り合った友だちが住む菅島や神島に行ったりしましたが、正直全部の島に行ったことはありません。
坂手島に行ったのは僕が20代後半になり、仕事で各離島を回ることになったので、それでようやく全部に行けたという感じですね。
方言も少しずつ違うなど、それぞれ特色があります。
離島の人たち同士で話していると面白いですよ。
「何を言ってるのかわからん」などとお互いに言いながら。

何年か前から『島むすび会議』というのをやってまして、鳥羽市内というよりも離島同士のつながりで離島だからできることを、みんなで集まって会議しながら、離島ならではのイベントや食べ物などの開発などに取り組んでいます。

 

ンビニはないけど島暮らしはあたたかい!

小学生や中学生の頃はとても不便だし遊びに行くところもないし、早く出て行きたいと思っていました。
しかし出てみて色々見て行く中で、島の良さを感じたというか、島でしか体験できないこともたくさんあるし、暮らしていくことでさらに島を好きになってきました。

『コンビニ』はありませんが、地元の商店には日用品や食品なども不自由ないように揃えてもらっているので、とても過ごしやすいです。
夜9時くらいには閉まってしまいますが(笑)。
とてもオープンで、道を迷ってキョロキョロしていると、だいたいおっちゃんかおばちゃんが話しかけてきます。

何かあっても、島のおじちゃんやおばちゃんが見守ってくれているし、近所のおっちゃんが怖いから悪いことはしないようにしてきました。
そんな環境で育ってきたことは、自分にとっての最高の財産です。
そして、大人になって、島だけでなく鳥羽の人たちが応援してくれています。
たくさんの人に協力してもらっているからこそ、その気持ちに応えていきたいですね。

 

答志島温泉『美さき』
住所 三重県鳥羽市答志町415
TEL TEL:0599-37-2141 FAX:0599-37-2864
チェックイン 13:30 (最終チェックイン:19:00) チェックアウト:10:00
HP http://misakiryokan.co.jp/