レストラン経営を通じて、地域と社会を学ぼう!『皇學館大学 大学生レストラン』(ゲンキみえ)

三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2016年10月16日放送

9月20日にオープンした『皇學館大学 大学生レストラン』!
皇學館大学現代社会学部特命教授であり、多気町にある高校生レストラン『まごの店』の仕掛け人・元多気町役場の岸川政之さんが企画!
学生の食環境の充実や、大学生レストランを使った学びの場の提供や、地域社会との連携をめざしています!

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伊勢市の皇學館大学のキャンパス内にある倉陵会館の2Fに、9月20日にオープンした『大学生レストラン』がこちら!
メニューも豊富で安いです!
食券で買うことになっているんですね。

 

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こちらは『ボリュームセット』450円。
お米は多気郡明和町で生産されたブランド米『御糸米』を使用。
真っ白で粒がしっかり!
お米自体に甘みがあります。
お肉もジューシーで、上に掛かっているトマトソースもとても美味しいんですよ!
これで450円、しかも学食というところが驚きですね。

 

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平成28年9月20日、皇學館大学にオープンした『大学生レストラン』は、学生が社会学習の場として運営に参加。
メニューの提案や広報活動、新たな事業形態の提案などを行います。
現在のメニューは、おふくろ定食、ボリュームセット、丼セット、ヘルシーセットの4種類。
値段はいずれも400〜500円。
日替わりで内容がかわります。
レストランは、学生だけでなく一般の方も利用可能。
身近な食を通じて、体験、研究ができる、学びの場です。

 

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こちらが『大学生レストラン』の提案者でもあり、仕掛け人の岸川政之さん。
岸川さんは、元多気町の職員で、さまざまな地域おこし活動に参加。
なかでも相可高校の生徒が運営する高校生レストラン『まごの店』を手掛けたことで知られています。
現在は、皇學館大学現代日本社会学部の特命教授。
大学生レストランは、そんな岸川さんと学生たちが企画し、大学構内の倉陵会館の2階部分を活用してオープンしました。

「高校生レストラン『まごの店』は高校生たちが『つくり』、マナーやサービス、経営などを勉強し、社会に出ていくという研修の場所でした。
一方『大学生レストラン』では料理を作りません。
学生たちはここをステージに、いろんな取り組みを展開してゆく・・・そんな場所なんです。
学生や大学側から見たら一番近い社会なんですよ。
企業という大学の中にある社会なんですね。この社会の中に学生たちが関わり合いを持つことによって、いろいろな世界が見えてきます」

と、岸川さん。
大学生レストランの運営に関わるのは、大学と学生だけではありません。
実際に調理などを請け負う企業も参加。
ビジネスを根底においた社会学習になっています。

 

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岸川先生、この日は、学生たちと大学生レストランでランチ。
オープン以降、学生たちはここでお客さんの動向や意見を調査してきました。
その反響についてお聞きしました。

「本当に自分のことのように嬉しいです!
『大学生レストラン』を始める前は、経営にはまったく興味がありませんでしたが、この取り組みを通して、身近な物になりました」

「まだ始めたばかりなので、問題点や課題がたくさん見つかってくると思います。
しかしただ改善するだけではなく、本来の『大学生レストラン』としての本質的な価値が失われないように考えながら良くしていけたらいいですね」

 

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そしてこの日の岸川さんの授業『社会臨床実習』では、『大学生レストラン』オープン以降、学生たちが取り組んできた、お客さまへの聞き取り調査などの中間発表を行いました。

 

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この報告会には、『大学生レストラン』の運営に関わる企業の方も参加。
緊張感が漂う中、学生たちはこれまで調査・分析してきたことを発表します。

「発表するときは、伝えたいところを意識すると、もっとわかりやすくなるよ」

と、岸川さん。
人に調査結果を伝え、提案をする難しさ。
プレゼンテーションの大切さを学生たちに教えます。

自分たちの昼食時間を削り、調査してきた学生たち。
彼らが感じた課題、そして考え出した提案は、企業の方、そして岸川先生の心を動かすことが出来たのでしょうか。

 

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「我々は何十年もこの業界にいるので基本はわかっています。
しかしなかなかそれ以上の発想が出てこないので、みなさんの若い発想を聞くことで、刺激を与えてくれると思います」

と、『大学生レストラン』に関わる『魚国総本社』の第3営業部長、吉川陽司さん。

 

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「オープンする前は手探りなことが多く『これ大丈夫なんかな』と思っていました。
実際オープンすると課題が多く直さきゃならないところもたくさんあります。
しかしようやくオープンしたのだから、もっとがんばろうという意欲が高まりました」

「これまでの学食は確かに安いのですが、味の評価が良いというわけではありませんでした。
経営の面から自分たちで味を変えることができるというのはすごいことだと思うので、やっぱり頑張りたいなと思います」

 

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「お客さんの声を聴くと『もっと限定メニューをつくっていきたい』とか『もっと自分がこうしていきたい』というのがとてもたくさん出てきました。
それが始める前との大きな違い、自分が変わった部分です」

「僕が食堂の調査に行った時も、一般の老夫婦の方とか『すごくおいしいおいしい』と言って食べてくれていました。
もっと地域の方が来られるよう、こういう場が大きく広がっていくようにしたいです」

と、発表した学生のみなさん。

 

「『大学生レストランは、実は教育の場なんです。
学生たちがこの『大学生レストラン』を活用していろんな提案をしていく。
学生たちが変わっていくことが、地域を変えてゆくこと・・・それが提案の答えの一つだと思っています」

と、岸川さん。

 

地域の一般のお客さんにもっと来ていただくにはどうすればよいのか。
満足度を高めるには何を変え、何を守ればいいのか。
まだ始まったばかりの『大学生レストラン』には、課題が山ほどあります。
そのひとつひとつを学びながら乗り越えていく・・・・。
これが『大学生レストラン』と学生たちの成長なのです。