FM三重『ウィークエンドカフェ』2016年12月31日放送

一年の締めくくりは、オーナーの鈴木洋子さんと前田憲司さん、伊東将志さんの3人でお送りします。
2016年を振り返ると、三重県に住んでいる私たちにとって伊勢志摩サミットの開催は大きな出来事でした。
サミットロスなんて言葉も出たり・・・。
伊東さんのところには、尾鷲ヒノキについての問い合わせがあったようです。
あのサミットで使われた円卓、尾鷲ヒノキで作られたものでしたね。

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鷲ヒノキが都内のデパートの催事や全国各地での伊勢志摩フェアなどで人気!

伊東 伊勢島サミットで、尾鷲ヒノキの円卓があったのをきっかけに、都内の大手百貨店の催事関係から、ヒノキの商品を出してほしいという話が多くて、僕も日本全国10ヶ所ほど『◯◯フェア』みたいな感じで回らせてもらいました。
百貨店の全国の旗艦店のようなところでイベントを開催する際、ヒノキの商品をまとめて出すというところがなかなかないらしく、こちらに話をいただいて、まな板などの関連商品を送って、時間があったら自分も見に行っていました。
名前が出て、三重県が改めて注目されて、そのなかでも尾鷲ヒノキがとても注目された一年だったかな。
けっこう売れましたね。
僕が前から扱っている入浴木も、まさかこんなに売れるとは、と、この一年で思いました。
そしてなぜか、沖縄でまな板がめちゃめちゃ売れて、びっくりしました!
販売所のスタッフの人たちが、こぞって、自分たちが店を出す前に買いたいとか。

前田 どこからかの評判があって?

伊東 いや、そういうことではなく、並べている最中にヒノキの香りがするらしく。
基本的にはヒノキなどの香る木がないところなので、大きい空間にああいうものがあると香りが目立つのではないかなと。

前田 食べ物の実演販売だと、湯気と香りだといいますからね。
そういう意味でもヒノキの香りが。

伊東 それに近いですね。
自然の中にあるとあまり目立ちませんが、ショッピングセンターの中だと、とても香りが目立つそうで、際立って売れたらしいです。

 

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重のお酒も有名に

前田 今年はサミットの直前に、三重のとある造り酒屋さんへ行く機会がありました。
そこもサミットで使われたお酒を作っているので、乾杯酒や何が出るかなどを想像してました。
私は酒飲みなので、大阪に何軒か、良い日本酒を置いている行きつけの店があります。
しかし以前知事から、「地方に行ったらそこの地酒を飲みたいだろうけど、そこで三重の酒を見つけたら、『三重の酒はうまいうまい』と言うて、販売促進に協力するように」と言われたことがあって(笑)。
でも確かに、三重の酒は美味しいんですよ。
普段から飲んでいるので、口にも合うし。
現地の地酒をいただきながらも、大阪でもそうやって三重のお酒のアピールをしていたんですよ。
そうしたらまあ、手に入りにくくなったとか、お客さんからこのお酒がほしいと言われるんだけど、どこで手に入るんだとか・・・いろいろ言われて。
あるお酒は三重県でもどこに売っているかわからないと。
蔵元に行っても小売はしないと。
なので、推理するように地元の人から聞いて、「どうもあの辺りのお店で売っているらしい」とか、総合的にしていって。
そこのお店の方が探偵をするみたいに「ひょっとしてあそこかな」と。
大阪でも奈良県寄りの東大阪の酒屋で売っていることを見つけ出して、意気投合して毎回連絡をもらえるようになったらしいです。
でも、それくらい本当に関西エリア的にも三重のお酒の美味しさが広がっている感じですよね。

 

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重県立熊野古道センターと夢古道おわせは10周年

前田 10年といえば、『三重県立熊野古道センター』も、伊東さんの『夢古道おわせ』も10周年ですね。
僕は10年前に熊野古道センター設立にいろいろ関わったり、熊野古道のアクションプログラムに関わっていたりしていたこともあました。
来年1月に10周年イベントを開催されることになり、そこにサミットで使われたヒノキの円卓も里帰りしてくることになっています。

伊東 座れるんですか?

前田 1席だけ座れるようにすると言っていました。

伊東 そしたら座るでしょ(笑)写真撮るでしょ(笑)。

前田 一応そういうことを準備しているらしいです。
そこでパネルディスカッションシンポジウムをするので、僕もコーディネーターを務めることになっています。
10年一昔というけれど、10年経ってどんな感じになったのか、変わったのか・・・当時の思いをもう一度振り返って。
確かにいろいろ変わってもいるし、良い機会だと思い、引受させてもらいました。
来年1月21日土曜日の、三重県立熊野古道センターの記念イベントの日に開催します。

鈴木 熊野古道センター、10年たってもヒノキの香りがまだすごいですよね。

伊東 しますね!
今日実は、久しぶりに行ってきたんですよ。
近いと逆になかなか行かないので。
ウチも今、HPを改訂していることもあり、三重県立熊野古道センターを紹介するために、改めて取材に行ったんですよ。
今日、天気が良かったこともあるんですけど、やはり香りがスゴイなと。
同行したライターも、同じことを言っていました。

前田 10年たってね〜・・・

鈴木 まだまだ香ってる。

前田 せっかく尾鷲に建てるんだからと、尾鷲ヒノキにしたのが10年たって、良い選択だったということですね。

伊東 年間10万人を超える来客数が今でもありますが、県内でもまだ見に来ていない人のほうがまだまだ多いと思いますので、ぜひ一回、見にいてもらいたいですね。

鈴木 私は特に、雨の日の熊野古道センターがとても好きなんですよ。
ちょっとカーテンが掛かる感じで・・・。
それも設計者の方が計算して作っているんですよね。

伊東 そう言ってましたね。

前田 今回のパネルディスカッションのテーマが、これからの熊野古道、そして尾鷲ヒノキについてなので、設計者された建築家の方もパネラーとして並びます。
質問コーナーもありますから、来てもらうと面白いかもしれませんね。

 

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国33の山鉾が世界遺産認定

前田 全国の山鉾屋台行事というのが33件、世界遺産に登録されました。
そのうち3つがなんと三重県。
桑名の石取、伊賀上野の天神祭、私が生まれた四日市のくじら船行事。
くじら船は、富田という小さな集落のお祭り。
4台のくじら船が、陸上で捕鯨して、各個とかいろいろなものを見ると熊野灘の古式捕鯨の浮利木があったりして、南と北がつながっているんだなとの思いがありました。
僕何年か前からずっと見させてもらっていますが、世界遺産に登録されたことはものすごい喜んでいました。

これもまた1月28日に富田地区でくじら船について語らせてもらうのですが、祇園祭や高山祭りなど、全国に名だたる祭りの中に、富田地域人たちががんばって伝えてきた行事が世界的にも認められたと。
33行事なので、各都道府県に1つずつあるわけではないのですよ。
その中で三重県が3つ。
3つが3つとも全部まったく違う祭なので、三重の多様性も感じられますね。
他の県で複数あるところは、似たような感じなんですけど、ある意味三重はスゴイなと思いました。
今年は酒で祭りで、三重県がクローズアップできて、楽しかったですね。

 

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までの出演されたみなさんに集まってもらいたい

伊東 伊勢島サミットでは、美味しい魚とアワビと酒と。

前田 松阪牛も出たんですかね。

伊東 美味し国ですからね。

鈴木 今までウィークエンドカフェに出ていただいた、いろいろな生産者さんに集まって欲しいですね。

伊東 いいですね!
ウィークエンドカフェでやったらいいんじゃないんですか。

鈴木 出演者の方が、山の幸を語り海の幸を語り、肉を語る。

前田 僕は祭りでも落語でも、なんでも語りますわ(笑)。