FM三重『ウィークエンドカフェ』2017年1月14日放送

今回のお客様は、桑名駅前の『桑栄メイト』の1階にある『ママパンステーション』の代表・塩澤亜沙美さんです。
オープンは2016年の春。
『ママパンステーション』では、スタッフのママたちが子供を連れてきて、お店の担当もします。
子供たちも、お客様と上手にコミュニケーションをとってくれているようです。
お店ではパンやおやつ、雑貨などを販売していて、定期的にイベントなどの開催もしています。
子連れOKというだけではなく、積極的に子連れで来てほしいお店にすべく、ただ今がんばっています。

さな子どもがいるママを助けたい

私自身5歳と2歳の子どもがいます。
2人目の出産の時に長年勤めていた仕事を辞めてしまいました。
その後就職活動をしようと思いましたが、子どもがいると就職活動もできない。
子連れでの面接を了承してくれるところはありましたが、とても限られています。
そして就職はしたものの、いろいろな障害物に当たり、結局半年で辞めることになりました。
ぶつかった障害物を活かして、自分がやりたいことと小さな子がいるママとして何かしたい・・・そう思った時にたまたまご縁があり、この場所を借りられることになりました。
じゃあそこから何ができるのか・・・からスタートしました。
現在、パンと雑貨を主に扱っていますが、基本的にはそれがやりたいとはじめたわけではなく、場所あるきでできることを考えた時に、この形になりました。
作品を並べていもらっている手づくりの作家さんも、そこまでワッと集めたつもりではありません。
出店してくださっているのは、お友だちのお友だちみたいな感じで、出店者の募集をSNSで拡散したところ、友だちが出店したいとか、先生の作家さんが生徒さんの作品を出したい、または先生自身が出店したいなどの声がかかり。
実際、私自身の友だちはとても少なくて、ほとんど知らない人たちでスタートしたという感じです。

 

タイルを変えながら自分ができることを・・・

さまざまな子育て支援をしている方たちと話す機会があります。
その方たちはずっとその支援を続けていきたいと言っていて、本当に頑張っているなあと思います。
私はと言うと、今はまだ子どもが小さいですが、再来年、上の子が小学生になったら、現在している小さな子の子育て支援からは離れる気でいます。
これは今だからできるもので、長く続けていくものではないと。
今だからできることを、出来る限りしていこうという考え方なので、お仕事として支援活動をしている方とはちょっと違う感じ。
自分に近いところの声を聞いて、将来はがんばっているところに任せていけるような。
無責任な話ですが、自分がずっとやっていくのではないので、本当にやりたいことをどんどんやっていこうという感じです。
なので2年先、子どもが小学校に上がった時に、このお店の運営は私が主ではなくなるようにし、現場のママや地域の希望を聞いて方向を作っていけばいいと思います。
私自身は学童の方で、小学生のお子さんを持った親子の支援をする事業を何かできたらいいなと思っています。

 

リームステーションでイベントを開催

桑名市福島町に『ドリームステーション』という大きな一軒家を借りていて、そこで定期的にイベントを開催しています。
『ママパンステーション』に出店している作家さんのマルシェであったり、助産師さんを呼んで小さな子向けのイベントをしたり、小学生向けのワークショップをしたり・・・テーマを決めて、開催するようにしています。
次回は1月22日の日曜日に、小学生向けのワークショップや販売を中心とした、マルシェのようなイベントを『ドリームステーション』で行います。
まさに今、出店者さんを集めている最中。
体験としては、鶴と鶴が一枚の和紙で繋がって折られるという『桑名の連鶴』をママパンに置いてもらっているので、その作家さんを招いてのワークショップを。
また、今小学生の間で流行っている『どうぶつしょうぎ』の大会をしたり、手づくりの子供向けのメイクアップ道具のデコレーションなどもしようかなと、ちょこちょこ準備しています。

 

マパンステーションにはこだわりのパンやお菓子が

『ママパンステーション』では、雑貨とともに、数店舗のパン屋さんやお菓子屋さんから委託販売をさせていただいています。
パンは『アンバーテール』『焼きたてパンにこにこ』、ベーグル専門店の『マノン』、『こだわり全粒粉桑パン』が来ています。
また、石川県で卵と乳製品を使わないパンを作っている『トントン』のパンを取り寄せています。
他に、3人のお子さんをお持ちで、自分のお店を持たずにキッチンを整備してお菓子を作り委託販売している方がいます。
その方も、自分の身の回りの声を聞いてお菓子作りをしているので、小麦を減らして米粉や地元の食材を使っています。
ドライフルーツも近所から分けてもらった果物や、生産者の顔が見えるお店で買った素材を使い、自分で作っています。
ここにはそんな、あまりお菓子屋さんに並ばないお菓子を販売しています。
『ママパンステーション』に来たお客さんが何か情報を聞いて、いろいろなところを知ってもらって、実際の店舗の方にも行ってもらったりすると良いなと思います。

最初からパン屋さんをやりたいと思っていたわけではなく、場所からスタートしたので、まずは桑名のパン屋さんに提案書を持って飛び込みました。
「こんなお店を駅前でやりたいのですが、パンを卸してくれませんか」と。
数店舗あるパン屋さんで、協力してくださった数少ないパン屋さんです。
今も協力してくださっています。

 

マのために「こんなことをやってみたい」ということを手伝いたい

助産師さんやお寺の住職さんなど・・・いろんなお話をいただけるようになったので、ママのために何か事業がしたいという人がたくさんいることがわかりました。
そういう人のために、地味にお手伝いをしながら、流れに身を任せた感じで行ければと思います。
本当にご縁でいろいろなところにつながり、助けていただいたので・・・ゆっくりやっていきたいですね。