三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2017年1月15日

温泉をはじめ地域に残る自然・文化を地域外に発信し、地域の賑わいにつなげ、地元に残る伝統や自然を次の世代へと受け継いでいこうと活動!
体験イベントなどを積極的に企画・開催し、参加者に榊原の魅力をPRしています!

清少納言の『枕草子』にも登場する津市榊原町の『榊原温泉』。
津市を代表する観光スポットのひとつです。
その温泉郷の中の1軒の湯宿『清少納言』にて、『榊原未来会議』によるイベントが開催されるそうなんです!

館内の会場では、『榊原未来会議』のメンバーが準備をはじめています。

 

メンバーの越野香織さんに、イベントについてお聞きしました。

「今日は『ヒンメリ』という、北欧フィンランドの伝統装飾品を作るワークショップを行います。
『ヒンメリ』は麦の茎、麦わらの空洞の部分に糸を通して、色々な形を組み立ていくものです」

『榊原未来会議』結成のきっかけは、平成25年に、津市と検討を始めた榊原地区の「活性化アクションプラン」でした。
翌年の平成26年、榊原在住の若手メンバーが中心になって本格的に活動をスタート。

榊原の自然を感じてもらう体験イベントの開催や地元の伝統行事やイベントへの参加など、榊原地域のPR活動・情報発信に取り組んでいます。

 

『榊原未来会議』と温泉宿『清少納言』のコラボイベント『ヒンメリ・ワークショップ』の受付が始まりました。
やはり、親子連れが多いようですね。

この日のイベントは温泉とスイーツ付き。
温泉は榊原にまた来てもらうためのきっかけとして、スイーツは、モノ作りした後に、みんなでワイワイと交流ができる時間を持てるようにとの思いからでした。

 

いよいよ『ヒンメリ・ワークショップ』のスタート。
この日、集まった参加者の数は30人。
当初予定していた定員20人を超える申込みとなりました。
津市内を中心に、市外、県外からやって来た人もいました。

参加者はグループに分かれて、ヒンメリ作りに挑戦。
女性メンバーが教え役をつとめます。

 

ヒンメリ作りに使う材料と道具。
ストローのようになった麦ワラの穴が、ヒンメリ作りのポイント。
この穴に糸を通して立体を作り、それを組み合わせていきます。

2本・3本と麦わらを糸に通して、三角形の状態にして、角を結ぶと、三角形が1つ、出来上がります。
そして、1つ目の三角形が出来たら、そこに、次の三角形をつなげていきます。

実は榊原地区でも昔から麦わらを使い、鹿の形のオーナメントやホタルかご、虫かごを作っていたとのこと。
『榊原未来会議』のみなさんが本やインターネットを調べていくうちに、同じく麦を使った『ヒンメリ』の存在を知ったそうです。

 

こちらは参加者の親子連れ。

「ここから15分ほどの津市内から来ました。
思ったよりも難しくないですね!」

「隣の美里町からです。
けっこう難しくて、ほぼ娘が作っています」

娘さんは「糸を通すところが楽しい!」とのことです。

 

今回使っている麦わらは、実は榊原産。
イベントに協力してくれた地元の方から提供してもらいました。

「私どもの榊原第2区自治会と『榊原未来会議』はいつも連絡を取り合っているので、その関係から今回わらを提供しました。
新しい取り組みにチャレンジしえくれるので、活性化については、非常に良いのではないかと思っています」

と、自治会長の上山信也さん。

 

ヒンメリが完成してきました!

「ひとつ覚えたら進みますね。この形、カワイイです。
子どもが別のところで作らせてもらって、私より知っていたので、教えてもらいながら作りました」

 

ワークショップの後は、温泉宿の特製デザートを食べながらの交流会。
楽しく、おいしく、温まるイベントが終わりました。

 

『榊原未来会議』のみなさん、実は今回のイベント以外にもたくさんの取り組みを行っています。
そのひとつが地元の人からの依頼を受けて、『榊原未来会議』で整備している公園。

「もともと竹だらけで荒れ放題だった所を、公園として整備していってもらえないかという依頼を受け、竹を切り根っこを取り除いて、徐々に整備してきました」

と、中尾亮平さん(右)。

「材木を粉砕してチップにする機械を借りてきて、それで細かくして。
それでも出来ないやつは手で運んで、隅に寄せたりとか。
かなり大変でした」

と、西山宏和さん。

 

そのかいあり、昨年の夏には、整備した公園で木工教室を開催。
子どもたちにも大変喜ばれました。

 

その他にも榊原町内で、畑や田んぼも耕作中。
子どもたちに自然に親しんでもらい、榊原に愛着を持ってもらおうと、苗植えや収穫などの農業体験も企画しています。

 

「こういった地道な活動から広げて、僕たちだけでなく、町全体でいろんなことをやっていけたらなと思っています」

と、越野健司さん。

「少子化の折、若い子たちがもっと元気に活動できるように、私たちがバトンを渡せる立場になれるようにと思っています」

と、中谷二三さん。

 

「もっとイベントの回数を増やしたいですね。
本当は榊原地区で開催したいですが、名前を知ってもらうためにも、いろいろな場所でワークショップを開催したいです」

と、『榊原未来会議』会長の煙ヶ谷博美さん。

 

地域の未来を考えるところから始まった榊原未来会議の活動。
その取り組みは、未来につなげる活動へと、成長を続けています。

 

ノルディックウォークイベント『さかきばらノルディック』受付中
開催日時 平成29年1月29日(日) 9:30~13:00
参加費 3000円(昼食・温泉入浴券付)