FM三重『ウィークエンドカフェ』2017年2月18日放送

今回のお客様は、『すわ公園交流館』の館長、柴田修一さんです。
柴田さんが館長になって1年。
小さな子供たちからおじいちゃんやおばあちゃんまで、いろんな世代の人たちが集う場所です。
四日市まつりやジャズフェスティバル、よさこい祭りなど大きなイベントから、毎月、同好会のように楽しまれているイベントまで、様々なことをされています。
まずは柴田館長から交流館の紹介をしていただきます。

和4年にできたレンガ造りの建物

『すわ公園交流館』は、近鉄四日市駅から徒歩5分のところにあり、アクセスがとても良いです。
なので近所の方も含めて、たくさんの方に足を運んでもらっています。
四日市の玄関口にゆっくりと落ち着ける場所があるというのは良いですね。
諏訪公園内で、中心市街地の活性化の拠点として平成15年にリニューアルされたのが、この『すわ公園交流館』です。
こちらは昭和4年に実業家であり篤志家の熊沢一英さんが私財を投じて作った建物で、それを寄付してもらい図書館として市民のみなさんから愛され、活用されてきました。
しかし昭和44年に現在の図書館ができたため、その後は児童館として使われてきました。
中は耐震工事をしたので若干変わっていますが、レンガ造りの建物全体はほぼ当時のままで、梁などもそのまま残っています。
明治から昭和にかけた洋館で、とても落ち着いた雰囲気です。

レンガ造りの建物の上に、本の形をしたオブジェやウサギの形のオブジェがついますが、それも1つ1つ意味があります。
本には2588という数字がかかれていますが、これは皇紀という日本の歴史の年号なんです。
皇紀2588年というのが昭和4年で、その年に建ったのを記念したものなんです。
暗号みたいですよね。

 

年以上続いている『こども四日市』

『すわ公園交流館』は市街地活性化の拠点なので、小さなお子さんからお年寄りまで、たくさんの方に来てもらえるようなイベントを開催しています。
毎月たくさんのイベントを開催しており、多い時は週に2〜3回行っています。
先日は、四日市万古焼の無地のひな人形の絵付け体験も開催し、色鮮やかなおひな様が完成しました。
最近の大きなイベントは昨年11月に開催した『こども四日市』。
これはもう12〜3年続いています。
子どもたちが作る子どもの町というイベント。
子どもたちがお仕事を考えて、お仕事をして、『子ども通貨』という仮想通貨を稼ぎ、それを子どもの町の中で使うというもの。
一日1000人以上が集まるような大きなイベントです。
子どもたちが考える仕事なのでとても面白いんです。
例えば『おみこし屋さん』。
お店がいっぱい出ているので、そのお店の前でワッショイワッショイ言って、それでお金をもらう。
他にも、足が悪い子が車椅子を体験してほしいとのことで、『車椅子タクシー』のお仕事をしたりとか。
大人からは考えられない、楽しい仕事がたくさんあります。
今回は50個ほどの仕事があり、年々増えているような状態です。
フリーマーケットのようにお店を出す子もいるので、稼いだ仮想通貨を使ってお買い物をしたり。
このイベントは好評なので、今度は4月に『こども四日市フリーマーケット』を開催します。
楽しみにしている子どもたちもいますし、かつては子どもとして参加した子が、今度は高校生のスタッフとして参加してくれているのも嬉しいですね。

実は、今年はもう1つ大きなイベントを考えています。
それは『四日市映画祭』。
11月くらいに開催する予定です。
音楽と映像を絡めて、『四日市映画祭』を開催します!
お楽しみに!

 

ばら音楽会や大正琴のどんぐり音楽会

音楽イベントを定期的に2つ行っています。
その1つが『のばら音楽会』。
ピアノと歌の2人のコンビ『ブリリアントカラーズ』が中心となって童謡や流行っている曲、リクエストのあった曲を、毎月1回、お年寄りと一緒に歌を歌おうと。
毎月第3火曜日に行っています。
とても楽しいです。

もう1つは毎月第4木曜日に開催している『大正琴大好きどんぐり音楽会』。
15〜20台の大正琴を中心に、ギターやフルート、ハーモニカなど、自分の得意な楽器を持ち寄って演奏会をしています。
『どんぐり音楽会』は10年以上も続いているグループなので、みなさんとても上手です。

イベントのみならず、普段はフリースペースとして開けており、四日市に関する雑誌や情報誌、三重県に関する本なども置いています。
お昼は館内でお弁当を食べても良いので、来館したみなさんにはゆっくりしてもらっています。
また、若い人たちにも来てもらうために、月に1回『すわサンデーライブ』も企画しています。
次回は2月19日の13:30〜15:00。
出演がンダさんという、ロック歌手のかたです。
みなさん、ぜひお越し下さい。

 

日の午後は、子供たちがたくさん

2階が中央児童館子どもの家となっているので、平日は午後になると、学校が終わった子どもたちがたくさん来ます。
卓球台やおもちゃや漫画なども置いてあるので、楽しんでもらっています。
ただし2階は飲食禁止なので、1階に降りてきてもらってお菓子を食べたりできます。
小中学生はもちろん、図書館代わりに勉強に使ってくれる高校生もいます。
普通の図書館は飲食禁止ですが、ここなら食べながら勉強することもできます。
勉強するには集中力が増す空間だと思います。
四日市の歴史の本なども置いてあるので、子どもたちだけでなくご年配の方も毎日楽しみに来てくれる人もいます。
ここは四日市市の建物ですが、四日市市外のみなさんにも来てもらいたいですね。