活動をはじめて20年! さらに飛躍を続ける『はあぶ工房Together』(ゲンキみえ)

三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2017年3月12日

2012年に紹介した、障がい者と健常者が支え合いながら運営を行っている手作りハーブとシフォンケーキのお店『はあぶ工房Togethe』!
5年後の今、シフォンケーキが昨年の伊勢志摩サミット配偶者プログラムで提供されたり、多度町のみかん園を自分たちで運営して、みかんジュースやジャムを販売したりとさらなる飛躍を遂げていました!

心に病があっても働ける場所を。
桑名市の『はあぶ工房Together』は、NPO法人が運営するハーブ工房&カフェ。
2012年に一度『ゲンキ!みえ! 生き活きリポート』で紹介しました。
こちらは障がい者と健常者が支え合いながら店を切り盛りするお店で、人気はフレッシュなハーブティにシフォンケーキ。
使用しているハーブは、工房のハーブガーデンで、施設の障がい者のみなさんと協力して栽培。
身体にも心にもやさしいお店です。

 

あれから5年、『NPO法人はあぶ工房Together』理事長の坂井真佐子さんに、その間の変化をお聞きしました。

「嬉しいことがいっぱいありました。まずは若いスタッフがたくさん増えたこと。
そして、私達が作っているシフォンケーキが昨年、『伊勢志摩サミット』の配偶者プログラムで、首脳のパートナーの方たちに召し上がっていただきました」

 

こちらが桜と多度みかんのシフォンケーキ。
実際にファーストレディたちが口にしたのは、桜のシフォンケーキだそう。
桜の花びらと桜の葉の塩漬けも入っていて、桜の薫りを感じます。

「普段から毎日私達が作っているケーキが採用して選ばれたということは、スタッフ一同の誇りになっていますし、本当に嬉しく思っています」

と、スタッフの三浦いぶきさん。

 

このシフォンケーキが伊勢志摩サミットで提供されるきっかけとなったのは、3年ほど前の『みえの現場・すごいやんかトーク』という企画で、鈴木英敬知事が『はあぶ工房Together』に訪れ、このケーキを口にしたこと。
その美味しさが記憶に残っていたことから、採用されたのだそうです。

 

シフォンケーキは、店内で食べることはもちろん、注文すれば地方発送も行っています。

 

そしてこちらが『はあぶ工房Together』の新たなチャレンジ、多度みかん100%無添加ストレートジュース!
現在、多度のみかん園は高齢化が進んでいるため、『はあぶ工房Together』に管理してほしいとの要望があり、無農薬・有機で栽培をはじめました。

実は先程の『多度みかんのシフォンケーキ』に使われているのも、この多度みかん100%無添加ストレートジュース』。
無農薬で育てているため、皮ごと全部使ったジャムを生地に入れてシフォンケーキを作っています。
なるほど、フレッシュなみかんの味がするわけです!

 

こちらが『はあぶ工房Together』が管理している『はあぶ工房みかん園』。
全部で170本ほどの木があります。

 

この日も、スタッフとボランティアのみなさんが作業中。
行っているのは『根切(ねきり)』という作業。
こうすることによって根に酸素が与えられ、再び新しい根が元気に成長してくれるんだそうです。

 

こちらのみかんは農薬を一切使わず、手間ひまを惜しまず栽培しています。
昨年の収穫の際には、50人を越えるボランティアが参加。
およそ2トンのみかんが収穫できました。
そのすべてを熊野の工場へ運び、果肉だけをジュースに加工。
みんなで力を合わせ、念願のオリジナルジュースが、なんと1400本も出来上がりました。
その名も、『多度みかんのおくりもの』。
1瓶あたり17個のみかんを使った、濃縮還元ではない、100%のストレートジュースです。

 

剪定作業をするこちらの男性は『はあぶ工房Together』と、みかん畑をつないでくれた西村和彦さん。

「『はあぶ工房』さんからはみかん畑を探していると、みかん園の方からは管理してくれる人を探していると、ちょうど同じ時期に両方からお話があったので。
障がいを持った方の就労の場を設けて、少しでも賃金をお払いしたいという思いがありました。
こんなにいいみかんをジュースにしたら、完璧ですよ!」

そして坂井さんも、

「地域の方からの提案を受け取りながら一生懸命活動してきた結果、『伊勢志摩サミット』で障がいのある人たちも世界に羽ばたけるということを実感しました。
今後もいろんな形でみんなと力を合わせ、楽しみながら仕事をできるよう、努力していきたいと思っています」

と、取り組みが実を結んでいることに、手応えを感じています。

 

5年ぶりに訪れた、『はあぶ工房Together』。
そこには変わらないお客さんの笑顔と、はたらくみなさんの姿がありました。
その一方で、新たな取り組み、成果、そして若い人の挑戦と、大きな変化がありました。
『はあぶ工房Together』・・・・その名のとおり『みんな』で前へ進みます。