FM三重『ウィークエンドカフェ』2017年4月8日放送

今回のお客様は『農事組合法人うりぼう』代表理事の日柴喜淳さん、
『ふれあいの駅うりぼう』が、今の場所になったのは、今から13年前。
大泉駅と一緒に完成しました。
それまでは、旧いなべ町役場のところで、週3回開催の朝市をしていたそうです。
スタートは平成8年、30人ほどの農家さんたちの生産物が並んでいました。
今はおよそ180軒の生産者たちと契約をしていて、いなべのおいしいものが並べています。

れあいの駅うりぼうは、旬の野菜を買うことができる場所

名古屋から40分ほどですが山も川もあって、田園風景が広がるようなのどかな場所がこちらです。
今は端境期ですが、今ならイチゴ、4月に入れば山菜やタケノコなどが出てきます。
どの時期にどの農作物が出てくるかは、僕もだいたい把握しています。
お客さんからも「タケノコはもう出てきたか」などの問い合わせがありますね。
やはり旬のものを食べてもらうのが一番美味しいと思います。
平日は近所の常連さんが多く、土日などの休日となると四日市や名古屋、遠方から定期的に見える方も多いです。
野菜やお米だけでなく、ジェラートも販売しています。
農家さんからの農作物はもちろん販売していますし、その横に地域のおばあちゃんたちが朝早くから、お寿司や味ご飯、和菓子などを創る工房があり、毎日がんばってもらっています。
また3年ほど前からはジェラートを作って販売しています。
これから春から夏にかけての季節、たくさん売れると思います。

 

ェラートの果物はほとんどがいなべ産 一番人気は石焼き芋

果物もほとんどがいなべ近辺から出荷してもらっています。
野菜はもちろん、お茶やいろいろなものがあります。
三重県のブランドである大内山牛乳さんの牛乳を使った美味しいジェラートを、これからの時期は毎日作りますよ。
年間で作っているジェラートは約70種類、カップでも40種類ほど持ち帰りできます。
石榑茶やほうじ茶、トマトにイチゴ・・・ほとんどがいなべ産です。
しかし子どもさんに人気なのはやはりチョコレートやバニラなので、基本の味も作っています。
変わったところでは黒米やミルキークイーンなどの、お米を使ったジェラート。
これも美味しいと、売れています。
そして実は、ジェラートの中で一番人気は『焼き芋』。
うりぼうで借りている畑で芋を育て、秋に収穫したもので大量に焼き芋を作り、冷凍しておいたもの。
それで一年中作ることができるんです。
これこそ『うりぼうブランド』のジェラートかなと思っています。

 

月中旬にミルキークイーンを使った日本酒が完成!

ミルキークイーンというお米は、知る人ぞ知るというか、三重県でも少しずつ作られています。
2年ほど前から、郵便局で配っているカタログの領付会に取り上げてもらっています。
さらにもっとミルキークイーンを知ってもらうための方法を考えたところ、日本酒を作ってみようということになり、酒蔵さんにお願いしたところ、引き受けてくれました。
しかしミルキークイーンは酒米ではないので、どういうお酒になるのか、作るのも手探り状態。
2月中旬に初搾りができたということで飲ませてもらったところ、とてもフルーティーで美味しいお酒で、これなら行けると、安心しました。
それまでは正直不安のほうが大きかったですね。
酒蔵さんにお世話になって仕上げてもらったこのお酒、3月15日から発売となっています。
ミルキークイーンはコシヒカリの突然変異で、名前の通り、色が白く濁っていて、餅米に近いお米なんです。
もちもちとして、特にお弁当やおにぎりに適した、冷めても美味しいお米です。
好みがあるので、あっさりした方が好きという人には向かないかもしれませんが、僕は美味しいお米だと思っています。

蔵元さんも正直、ミルキークイーンがどんな米か知らなかったそうで、県の工業研究所にいる酒の専門家に、いきさつを説明したところ、専門家の先生もミルキークイーンでうまくいくのかと、心配したそうです。
それを僕らも聞いていましたので、非常に不安がありました。
美味しくできあがり、感慨もひとしおでした。
完成して2日目、『うりぼう』の若手の会員が15人ほどで会議をしていた時に披露して、みんなで少しずつ飲んでもらったところ、とても美味しいと。
普段あまり日本酒を飲まない人も、これは飲みやすいと。
そういう声を聞き、自信を持って販売するようになりました。
名前は『猪名ひめ』。
これも若手の会や色々な方にお願いしていたのですが、なかなかこれというのがない。
ですが、正月までには名前だけでも決めないと。
お酒が完成しても名前がないとラベルも作れないので、頭をひねって私が名付けました。
『いなべ』は昔、『猪名部』と書きました。
施設名の『うりぼう』という名前も『猪』から取り、『猪の子ども』と『ものを生む』をかけて前の町長さんが付けたもの。
それと『ミルキークイーン』が白い女王のような感じなので、女の人の名前にしようと思い、『猪名ひめ』と付けました。
周りからもいい名前だと言ってもらえたので、良かったです。

 

名ひめを手土産として可愛がってもらいたい

買ってくれた人に飲んでもらうのはもちろん、ちょっとした手土産にして、たくさんの人に可愛がってもらえるとありがたいと思います。
ただ、今年は1年目ということもあり、限定1000本。
どこまで持ちこたえられるか。
あまり売れすぎても困りますし、残ってしまっても逆に困りますし・・・難しいところですね。