FM三重『ウィークエンドカフェ』2017年5月13日放送

津まつりで高虎時代絵巻を運営いているグループが『NPO法人三重ドリームクラブ』。
メンバーは現在40人ほど。
お祭り好きの人たちが集まって、三重ドリームクラブが立ち上がりました。
地域のためにどんなことができるかな?
もっと町を盛り上げるには?
そんな思いが集まって活動がスタートしました。
手作り甲冑を着て、武者行列をされている方々。
他にも三重県内の様々なイベントに参加されています。
今回は代表の加藤久さんにお話しをうかがいました。

まつりイベントを楽しくやろう!

お祭りやイベントを、みんなで楽しくやっていこうというのが、『三重ドリームクラブ』を立ち上げたきっかけです。
現在は甲冑を手作りして、それを使って時代祭や時代行列に出演しているのがメインの活動となっていますが、基本的にはいろいろなお祭りに参加して、盛り上げて、結果まちづくりにつなげていきたいですね。

 

成は15年以上前、津まつりのお手伝いから

法人にしたのが2002年で、今から15年以上前になります。
もともとお祭り好きのメンバーがいまして、もっと地元を盛り上げたいとの思いから始めました。
最初の頃は行政の人と一緒に『津まつり』のお手伝い。
会場の清掃活動やゴミ拾い、それから津の『和船山車』の運行係もしました。
動力がないので、30人ほどの人力でまつり会場に引っ張ってきたり、終了後はまたそれを返しに行くという重労働も経験しました。
けっこう裏方の仕事が多いので大変なこともありましたが、来てくれた人や見に来た人が楽しい気持ちになれば、自分たちのやる気も出るし、それが活動の源にもなっています。
今は津まつりの中の『高虎時代絵巻』という時代行列を『三重ドリームクラブ』で一手に引き受け、運営を行っています。

 

づくり甲冑はまつりの予算削減から生まれたもの

まつりの予算が年々削減されていく中、衣装のレンタル代が非常に大きなウェイトを占めていたため、自分たちの創意工夫で何かできないだろうかと考えていた時に、県外から来た参加者の方から、手づくりしているところもあるよと教えてもらいました。
そこで滋賀県彦根市で活動している団体へ行き、勉強し、作り方を教えてもらいました。
それを津ではじめたのが、手づくり甲冑を作るようになった経緯です。
最初からやろうと思っていたわけではなく、考えた末の結果で始めたという感じですね。
実際作るのは苦労も多いですが、完成した時の喜びは大きいです。
作ったみなさんも笑顔になります。
本物に見えるくらいを目指して、手づくりで精巧に作っています。
完成した時はすごい喜びがありましたが、それまでの作っている最中は本当に苦労が多く、思っていた以上に大変でした。
細かいパーツが多いし、色を塗って穴を開けて紐を通して・・・単純作業ですが、本当に手間と時間がかかるんです。
その分、出来上がった時の喜びは大きかったですね。

甲冑づくりの教室は、毎年2月から始まり、完成は9月。
7か月かけて甲冑を作っていきます。
いくつも作っている人がいるので、初めての方でも親切に教えてくれるメンバーがたくさんいます。
集まってくる年代はいろいろ。
最初はボール紙を使い、そのあとは家庭用品を上手に利用して作りあげます。
甲冑をつくるだけでなく、それを着てお祭りに参加するよう呼びかけています。
甲冑作りをきっかけに、新しいコミュニティが生まれるのは本当にうれしいです。

 

冑が形になるまで根気が必要

形になる前は、単純作業が多く大変な甲冑づくりですが、徐々に形ができ、完成が近くなると喜びにもなってきます。
そして出来上がった甲冑を実際に着用してお祭りに参加すると、周りの人から注目される・・・それが喜びにつながっていきます。
現在は県内各地はもちろん、交流のある県外・・・大阪や和歌山や彦根などにも遠征し、活動の幅を広げています。
メンバーが何人かそろうと、壮観ですね。
一番のメインはやはり地元の津まつりの武者行列。
津まつりには創設してからずっと携わっているので、もう15年ほど。
だんだんと甲冑のメンバーも増えていますし、年々武器や道具なども増えてきていますので、よりグレードアップした武者行列になっています。
歴史に忠実に再現した武者行列を目指しているので、見る人が見ればわかると思います。
私は忍者姿で参加し、黒子として裏で動いています。

 

目ポイントは兜の前立

見てほしい部分は、作った人の個性の出る部分ですね。
特に、兜の前立という、前につける飾りもの。
みなさん自由にいろいろなものを作っているので、一番目立つところだし個性が出るので、そこに注目してもらうと特徴が見えると思います。
自分の込めた気持ちとかを表現しているので、そこを観てもらうと着用している方も喜ぶと思います。
中には動物など、かなり個性的なものを付けている人もいるので、非常に面白いですよ。
手が込んでいたり力作だったり・・・ぜひいろいろな甲冑を見比べてください。
色ももちろん、細かい部分の作りも違うと思います。

 

甲、

冑武者行列だけでなく違った形でも関わりたい

甲冑や時代行列などは一つのグループとして今後もやっていきたいと思いますが、今後は違う形でお祭りに参加し、新な活動もしていきたいと思います。