三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2011年11月20日放送

人にも環境にも優しい、昔ながらの農業を!
絆を深めて、次の世代へつなげていこう!





桑名市の七和地域。
江戸時代に7つの村が合併し、以来「ななわ」と呼ばれている場所です。
ここで、農業と環境の大切さを知ってもらおうと頑張っているのが、『ななわ農地・水・環境保全会』のみなさん。

会が結成されたのは3年前。
現在、370人の会員さんが、ななわ地区の農業と環境を守るため、環境保全班、景観保全班、生態保全班、企画運営班に分かれ、さまざまな活動をしています。



今年の秋には、地元七和の小学生を招いて行われた稲刈り体験にも指導役として参加。
農業の大切さを伝える「教育啓発」にも力を入れています。



稲の刈り方や、今ではもうあまり見られなくなった「はざ掛け」の方法も指導。
「はざ掛け」とは、刈った稲を天日に干して乾燥させる作業。
手間がかかるため今はほとんど機械で乾燥させています。
しかし、昔ながらの農法がいかに大変か。
その一方でいかに環境に優しく、おいしいか。
それを子どもたちに学んでもらうため、あえてこの作業をやっているそうです。



そして、11月6日、ななわ地区のショッピングセンターで開催された『ななわ地区農業祭』も活動のひとつ。
ななわ地区で生産された農作物、そしてななわの自然や環境を知ってもらおうと、ゲンキさんたちが企画。
今年で2回目の開催となります。



地元の野菜の『直売コーナー』は、安くて新鮮と、大賑わい。
オープンして1時間もしないうちに完売する品物もありました!



『展示コーナー』では、七和地区で見ることが出来る、生き物や植物を写真展示されていました。
すべて会のメンバーが撮影したものだとか。



場所を移して、畑では芋掘り体験も開催!
この日のために、会員のみなさんが丹精込めてたくさんのお芋を育ててきました。



さらに会場の一角では、お餅つきも!
ななわでとれた餅米で、お餅をつき、お客さんに振舞おうという企画。



つきたてのお餅に、子供たちの大好きなきなこをまぶしていただきます!
やはり地元でとれたお米だと、美味しさもひとしおのようですね。
この味を残し、守っていきたいと、子供たちもきっと思ってくれるでしょう。

互いに助け合い、人にも環境にも優しい、昔ながらの農業を残していきたい…。
もっともっと絆を深めて、次の世代へとつないでいきたい…。
それが『ななわ農地・水・環境保全会』のみなさんの願いなのです!