FM三重『ウィークエンドカフェ』2017年7月22日放送

三重県のなかでも有数の観光地と言われる鳥羽のまち。
その駅前すぐにある『鳥羽一番街』は鳥羽に訪れるお客様の玄関口として40年の歴史があります。
お話は『鳥羽1(いち)チャレンジマーケット』のこと。
今年の4月21日、鳥羽一番街の中にそれぞれ熱い思いをもった15のお店が
オープンしました。
一坪からチャレンジできるチャレンジマーケットです。
お店は三重県だけでなく県外からの方も・・・
今回は『鳥羽一番街』を運営する鳥羽観光会館ビル株式会社、代表取締役の原田佳代子さんと出店者の山本真太郎さん、西川佐恵子さんとともに、にぎやかにお送りします。

                左から西川さん、原田さん、山本さん

光土産ではなく、それぞれ自信ある商品

『鳥羽1チャレンジマーケット』で販売している商品は観光土産ではないので、ひとつひとつじっくり見ているお客さんが多いですね。
県外からの商品も出店していますが、伊勢志摩にこだわらなくても充分お客様の目に留まるということを実感しています。
海外のお客様が日本の文化を知るという商品もありますので、そういう意味でも見てもらっていると思います。

 

店者は広島や沖縄など県外からも

今までは観光に来る方に真珠などのお土産とお食事を提供してきましたが、今年の4月から新しく、いろいろな商品を1坪の店舗で出してチャレンジしてもらう『鳥羽1チャレンジマーケット』をオープンしました。
現在の出店者は15店舗。
広島や松江、沖縄の宮古島からなど、いろいろな地方から自分の商品を紹介するために来てもらっています。
ジャンルでは、伝統的な『絽刺し』、ステンレスの会社から子どもたちに夢を与えるような教材となるネジ、という面白いものもあります。
いろいろな物が集まっているという意味では、とても楽しんでいただけるスペースになっていると思います。
たくさんの応募の中で選考基準にしたのは、まずは出店者の方たちの思い。
その思いを、鳥羽一番街で活用してもらえるかがまずひとつ。
それから伊勢志摩のお土産にこだわらないということ。
従来の一番街で購入できるものは、従来のテナントさんにおまかせして、今ないものをという形で選考しました。

 

かのお店とのコラボ商品も作りたい

山本 知育玩具やネジを使ったおもちゃを作っている、『有限会社大河内』の山本です。
これは最初、売り出すつもりで作ったのではなく、自分の仕事を自分の子供に説明したくて作った商品でした。
子どもの反応が良かったため、他の子どもたちに見せたところ、とても好評でした。
自分は職人で、今までは業務用のステンレス商品などを作ってきました。
子どもに喜んでもらえる商品を作ることができることが今回わかったので、とても良かったなと思います。
僕は職人なので、「売る」ということには無頓着なところがありました。
鳥羽一番街にお店を出すにあたって、商品についてアドバイスをもらったり、ネジのロボットを売るだけではなく、キャラクターとしても売ってみたらどうかなど言ってもらったり、自分としては非常に助かっています。
出店者も15店舗、そのひとりひとりに考えがあります。
みなさん、自分には持っていない考えがあるので、みなさんに教えてもらい、その中で自分に合うものをすぐに形にできるのが、とても大きなメリットだと思います。
この夏のおすすめ商品は、缶バッチとミニミラー。
変形合体ネジの2号機はメガネを掛けたカワイイ感じのロボットで、5号機はワンちゃん。
この2つが女性に人気があるので、そちらを可愛く撮影した鏡を販売したいと思っています。
その他、組み立てのロボットの変形合体ネジも、用意しています。
Tシャツも作っていますし、これから他のお店とコラボして作っていく予定です。
新商品も続々出てくるので、楽しみにしていてください。

 

本の文化をもっと広めていきたい

西川 絽刺しというのは1200年ほど前から日本に伝わる文化でした。
明治時代の頃までは宮中などでずっと守られ、江戸時代から明治に変わる頃に、やっと庶民に降りてきました。
まだまだ知っている方が少ないので、これからは若い人たちをはじめ、いろいろな方たちに知ってもらいたいなと思い、今回チャレンジショップに応募させていただきました。
絽の布は特殊なもので、絽の布に絹糸で刺していって仕上げてあり、色は何百色もあります。
私の手元にあるのは400色くらい。
今回は絹糸だけで仕上げたもので、漆の糸や本金などの糸もあります。
みなさんの目に留まってもらうとうれしいですね。
これからオリンピックもありますし、鳥羽を訪れるインバウンドの方などにもどんどん目を向けてもらい、日本の文化として定着してほしいです。
今回初めて自分のお店を持たせてもらったので、最初はどうやってディスプレイしたらよいかもわかりませんでした。
色々な方からのアドバイスをいただいた中、テーマを決めてディスプレイしようと思いました。

 

のように販売すれば商品が売れるのか?

チャレンジマーケットに出店している人が、今まで地元で販売していた時に売れるだいたいの数・・・そして伊勢志摩などの観光地に来るお客様の量や数、さらにそこに来る人の購買される動機もさまざまです。
私たちにとっても初めてのチャレンジなので、良い関係が続いていけば良いなと考えています。
出店してから3ヶ月・・・私よりも現場のスタッフの方が大変ですね。
各々のお店の商品も違いますし、出店者の思いも違うので、それを形にするためにはどうしたら良いかは試行錯誤でした。
まだまだ数字が上げられないのは私たちの力不足で、出店している方となるべく密に面談をして、方向性決めたり、ここをどう使ったら集客につながるか・・・などを考えないといけないと思います。
月1回、売上レポートを出してもらっているのですが、今後の要望を聞いて、それに合った対応をするよう、スタッフ一同がんばっています。
夏の観光シーズンは家族連れが増えるので、お子さんたちに何を発信すれば商品が売れるのか、また家族連れには売れない商品は、どうやって秋の販売につなげるかというのは現場にいる者たちがお客さんの反応を見ながら上手に伝えていくことが大事だと思います。

全国から鳥羽に来る460万人のお客様のうち、1/3は鳥羽一番街に立ち寄りいただいています。
そのお客様たちに、良い物・興味を持ってもらえる物をそろえるということが、鳥羽一番街の大事な役割。
ちょっとむずかしいかなと思うことがあっても、まずはみんなで一緒にチャレンジしてきました。
鳥羽一番街は40年たちましたけど、ますます先に向かって新しいことにチャレンジしてきたいと思っています。
興味のある方は、鳥羽1チャレンジマーケットに足を運んでもらい、ご出店、もしくはお買い物に来てもらえたらなと思います。