『M子の地産地消レストラン』2017年7月

「その地でとれた食材を、その地で食す!」
冬の『真牡蠣』とは別物の、夏の『岩牡蠣』!
旬を味わうなら、現地に行かねば!

ことの発端は、大門で開催された『大門まちなかBBQ』。
6月24日〜7月8日までの4日、大門商店街では肉が焼かれまくっていました。
そして松阪牛やホルモンなどと一緒に、アッパ貝やサザエ、M子の大好物である海産物などが七輪の上でジュージュー焼かれていたのです。
しかしM子はBBQ中、ず〜〜〜〜っとず〜〜〜〜〜っと、ビールを注いでは売り注いでは売り・・・何も食べることができませんでした。

 

そんなわけで、雪辱を果たしに来ましたよ。
パールロードにかかる橋を越え、牡蠣の聖地、鳥羽へ!
この橋を渡るだけで、期待に胸が高まります。

 

牡蠣街道沿いの1軒。
BBQでお世話になった『かき太郎』は、夏のシーズンでも営業している数少ないお店です。

 

冬場は満車となる駐車場も、今の時期はけっこう空いていますよ。
まあ、開店時間直後だったこともありますが。

 

こちらで今の時期に食べられるのは、サザエ、大アサリ、そしてアッパ貝・・・
岩牡蠣!
実は冬に旬を迎える『真牡蠣』と夏の『岩牡蠣』はまったく別の種類の牡蠣。
岩牡蠣は6月の終わりごろから8月の上旬くらいまでが旬とのこと。

 

さっそく焼いてもらいます!
岩牡蠣、サザエ、アッパ貝を炭火でジュワ〜っと!
炭の下はガス火なので、火力が強いです!

 

火力が強いので、意外と早く焼きあがります!

 

まずはアッパ貝を!
焼き立てアツアツで火傷必至!
貝柱が大きく、味が濃いです!
輸送に弱いため、県外ではなかなか食べられないとか。
三重県民で良かった!・・・と思うひととき。

 

続いてはサザエ!
つぼ焼きと言いつつ、実は一旦蒸してあるのです。
蒸してから焼くと、クルクルの最後まで綺麗に取れるんですって!
こちらも熱々で、歯ごたえ満点!
噛めば噛むほど味が滲み出てきます!

 

そ、そして真打ち登場!
岩牡蠣!
ごらんください、この身のパツパツ加減!
左の岩牡蠣ちゃんは、自分の身がパンパンすぎて、焼くことで割れてしまっています。
それくらいみっしりしているんです。
お店からのオススメの食べ方は、ポン酢とワサビ。
しかし1個めは、やはりそのままで!
熱い!!!
貝汁がピューッと飛び出します!
そして甘い!
甘くてクリーミー!
でもくどくない!
奇跡のような味わいです!
2個めはポン酢とワサビを付けたところ、貝汁の旨味が一層引き立ちました。
確かにオススメです!

 

そして、普段はあまり注文しない生の岩牡蠣。
だって、岩牡蠣って大きくて、口の中が一杯になってしまい、味わうどころではないから。
でも、こちらの岩牡蠣は養殖で2年ものと決まっているので、ほどよい大きさなのです。

 

パクリ。
なんじゃあこりゃあ!
・・・というくらい、ミルキーです。
まるで白子のようです。
聞くと、牡蠣は雌雄同体で、この部分は卵(らん)。
なので、精巣的な味わいになるのだそうです。
冬の真牡蠣も美味しいですが、この部分は夏の岩牡蠣でしか食べられません。
しかもこちらの牡蠣は先述したように養殖物。
しかも一番美味しい2年ものをしっかり紫外線殺菌しているので、生でも安心して食べられるのです。
この季節しか食べられない生の岩牡蠣、ぜひとも食べてほしいです!

 

とどめに、岩牡蠣の『カキフライ』!
これはね〜、反則ですよ。
だって、普通のカキフライが美味しいのはわかりきっているのに、さらにジューシーな岩牡蠣ですよ?
これもぜひ食べてほしいですね。

 

そして店頭では『ブル太郎』と呼ばれている、牡蠣のブルスケッタ。
これはお店で開発した『干し牡蠣胡麻油漬け』と『牡蠣のグレープシードオイル漬け』を使ったメニュ。
胡麻油の方は大葉がよく合います!
グレープシードオイル漬けは、シンプルなだけにトマトソースやチーズと相性が良いです。
これはお酒が進んじゃいますよ!

 

鳥羽の牡蠣街道といえば冬なのに、夏に営業している『かき太郎』。
岩牡蠣を扱い、夏営業を始めて3年目です。
そもそもは真牡蠣を養殖しているところに、岩牡蠣が付いて来るようになったことがきっかけ。
最初は捨てていたそうですが、もったいないとの思いから養殖を始めたのだそうです。
岩牡蠣は大きすぎると食べにくく味も大味になるので、試行錯誤した結果、2年育てたところで商品に。
なので大きさも品質も均一にできているのだそうです。
30軒近くある鳥羽の牡蠣小屋の中でも、この季節にお店を開けて岩牡蠣を扱っているのは3〜4軒ほど。
旬は8月上旬までと短いですが、これは食べに行く価値がありますよ!

 

『かき太郎』のみなさん、ご馳走様でした!
今度はまた冬にお邪魔しますね!

 

こちらは夏のお食事メニュ。
良ければご参考に。