FM三重『ウィークエンドカフェ』2017年8月12日放送

今回は『みえ熊野古道商工会』青年部部長の東征彦さんがお客様。
紀伊長島出身の東さんが商工会の会員になったのが21歳のとき。
それから10数年が経ちました。
紀北町商工会と御浜町商工会が飛び地合併をし、『みえ熊野古道商工会』となってから4年。
『みえ熊野古道商工会』の青年部では4代目の部長さんです。
御浜町と紀北町、いろんな文化が交じり合い、いろいろな発見もあるようです。

かんを買うなら御浜町の会員さんのお店で!

御浜町は一年中みかんが採れる町です。
青年部の部員さんでもみかん農家の方がいるので、たくさんの種類のみかんがあるのだと、新しい発見もあります。
熊野に家族で遊びに行くと、道の駅でみかんを買おうという話になるんですが、いや待て!と。
せっかくここまで来たのだから、部員のところへ買いに行こうと。
行くととても喜んでくれてサービスしてくれて、本当に良いものを進めてくれるのです。

 

浜町と紀北町の距離は車で1時間ほど

紀北町から美浜町まで、高速使って車で1時間強。
北上したら、津を越えるほどなので、けっこうな距離です。
町のサイズとしては紀北町のほうが若干大きいくらいですが、紀伊長島地区とすると、向こうのほうがちょっと多いくらい。
向こうは一次産業が盛んで、こちらはまた違った業種が多く、若い子が頑張っています。
お互いに、とても刺激になります。
御浜町というとみかんの町、紀北町は魚の町というイメージが強いですが、文化も違いますね。
いろいろなコミュニティもありまして、『◯◯青年団』とか3つ4つ。
その中でも青年部に入っている人は掛け持ちして、頑張っているグループもいくつもあります。
合併して4年目。
当初は御浜町のみなさんは、青年部活動が活発な紀北町に驚いていたことも多かったそうです。
実際問題、2年目くらいまでは手探り状態でしたが、ようやく最近は言いたいことも言えるようになってきましたし、突っ込みとか(笑)。
言葉も違いますね。
僕自身熊野市の木本高校出身なので、向こうの話し方に馴染みやすいです。
熊野から向こうと尾鷲からこちらは全然言葉が違います。
飛び地合併はある意味注目されています。
距離があるので、毎月の定例役員会はこちらの本所で開いたり、向こうの支所で開いたりしますが、その下の委員会については、スカイプでやり取りしています。

 

えと挑戦 青年部の2つの柱!

今年は柱を2つ作っています。
委員会さんにお願いしていることの一つは『備え』。
未来に対する備え。
みなさん事業者であったり、準部員でサラリーマンの方もいれば公務員の方もいます。
未来に対する自分たちの備えを、もう一回勉強して再認識するための委員会。
もう1つのテーマは『挑戦』。
我々は若いのだから、いろいろなことに挑戦しましょうと。
事業所でできないことも青年部内で話し合って、委員会で企画してもらったら予算も付くので、まずは試してみよう!どんどん行け!
・・・と、『備え』と『挑戦』、2つの委員会で進めています。

伊東 パワーのある青年部は心強いです。
僕も18歳から青年部のスタッフをしていたので、いろいろな部長さんとお仕事をさせてもらいました。
本当にリーダーシップのある人だと、一気に事業が進むんですよね。
意外と期間である1年は早いです。

よく言われるのは、1年だけだとなかなか進まないよと。
僕も、そのあたりは考えていはいます。
仕事と青年部活動のバランスが難しいですしね。
特に紀北町は7月に3大まつりが重なるので、必然的にメンバーも含め全部関わっているんです。
4月5月に総会があって、そこからヨーイドンをすると、まず、そちらが中心になってしまうんですね。
僕的にはイベントも大切ですが、商工会の青年部がイベント集団だとは思われたくありません。
商工会は各異業種が集まって、仕事の話をして、自分の事業所をどうやって活かすかを勉強する場なんです。
本人の取り組み方次第ですが、本当にやる気のあるメンバーは来てくれますよね、イベントやその他のことも。
いちばん大事なのは、取り組む姿勢。
その姿勢を、誰かはちゃんと見ています。
それをみて、仕事を任せても大丈夫だ・・・と、積み重ねることが青年部のあり方ではないかと思います。

 

種の違う人と関わることができる

今の現状は39歳から43歳くらいの人が多く、33歳くらいから36歳くらいがほどほど中間の数。
そこから下がまったくいないんですね。
次世代を担う人たち、部員の備えが欲しいと思っています。
どんどん案内も募集もしていますので、来てほしいです。
自分が青年部に入ったのは20歳頃。
もう17年ほどになります。
もともとはみんなとバスに乗って旅行に行けるからという、不純な動機(笑)。
そこから騙され騙され、知らない間に役職を与えられて、今に至るという感じです。
しかしそういった会に入らないと、年上の人と話す機会もないですし、ましてや異業種で知り合うこともあまりなかったと思います。
僕はスポーツをずっとやってきたので、縦社会でいろいろな業種の人たちと出逢えるのは、本当にありがたい場です。
50歳、60歳の方とも、今でも仲良くさせてもらっていますし。
今の20代の若手経営者にも入ってもらいたいですね。

 

校生たちも参加した『わがらフェス』!

8月19日には『わがらフェス2017』というビアガーデンを開催します。
もともとは御浜町青年部の方がビアガーデンを開催していて、今年で10周年。
合併してから4回目になります。
今回新たにお昼の部も設け、紀南高校の子たちと企画した新しい試みがあります。
高校生も参加するため、名目はビアガーデンではなく『わがらフェス2017』とし、「高校生と愉快な商人たち」ということで、昼の部は高校生たちと、夜の部はビアガーデンとしてやることになりました。
新たな挑戦ですね。
そして若い子たちとするという、備えでもあります。
高校生と触れ合う機会はあまりなかったので、新鮮ですし、発想も豊かです。
大人も高校生から見られていますから、ビシっとしないといけません。
委員会の人たちもとても頑張ってくれていて紀南高生よりも足繁く通ってくれています。
昼の部の高校生のイベントでは吹奏楽部による演奏、家庭部のお菓子を販売したり、茶道部がお茶をたてたり。
『道の駅パーク七里御浜ピネ』でみなさんをお待ちしています。
昼の部が13時から、夜の部が17時からです。
昼の部は屋内なので、雨天でも決行します。

夜の部では花火も上がります。
このビアガーデンの花火は、毎年けっこう人気ですね。
SNSなどでもよく画像が投稿されています。
イメージは生ビールとみかん箱!
それこそ青年部内でみかんなどを栽培している人がいるので、マイヤーレモンとかみかん、ポンカンなども出ます。
炭酸やチューハイで割ると、とても美味しいですよ。

天気が怖いのは夜の、外のイベント。
雨の場合は実行委員長に責任を取ってもらうないといけませんね(笑)。