第165回『サルシカ隊長レポート』2017年9月

灯台下暗し。
暮らしているからこそ気づかないすばらしいものが三重県にはたくさんある!
というわけで今回は三重を代表する観光地のひとつ鳥羽へ出撃〜!!

 

気になっていながらも、今更なんだかなー、と思って足を踏み入れないところがある。
私にとってそれは、鳥羽の遊覧船であった。

県外からお客さんがくると、伊勢神宮に案内して参拝して、そのあと鳥羽や志摩へ足を伸ばして観光地をめぐり、海鮮で舌鼓・・・・というのが、三重県の黄金観光コースのひとつであろう。

わたくしも東京時代の友人や親戚をどれだけご案内したことか。
鳥羽だけに限定して話すと、この遊覧船のりばのすぐ横にあるミキモト真珠島や鳥羽水族館にも何度もお客さんを案内した。
年配の人はミキモト、小さな子どもを連れている家族は水族館という風に使い分けていた。

が、いつもそのすぐ横に停泊している派手な遊覧船を見ては、「すごいね〜」とか言いつつ記念撮影なんぞもしながらも、なぜかその船に乗ったことがなかった。

なぜか?
たぶん深い理由はないのだ。

しかし三重の宣伝部長を勝手に標榜しているサルシカの隊長としては、これではいかんのだ。
知る必要性がある。
責任がある。

その遊覧船の旅が、実際にどうであったとしても、わたくしはその事実を伝えてねばならぬのだ!!

 

 

鳥羽湾めぐりの遊覧船は、真珠島・水族館まえから出港し、鳥羽マリンターミナルを経由して、イルカ島へ寄港。
そして出発点へ戻るというコースをたどっている。

周回時間はおよそ50分。
朝9時から夕方4時まで、30分ごとに出港している。

*注意:1月下旬〜2月中旬は休業。

 

 

わたくしが出港ポイントの真珠島・水族館まえに到着したとき、ちょうど遊覧船「龍宮城」がまさに出港しようと岸を離れたばかりであった。

「ああ、あんた乗りたかったんかなあ」

係のおじさんが気さくに話しかけてきてくれた。

「時間があるんやったら次は30分後やで。
え、時間があまりない?
じゃあほれ、あそこに鳥羽マリンターミナルがあるやろ、あそこへ走っていったらええ。
向こうを回って出港は10分後や!」

一瞬、わたくしはそのマリンターミナルに走りかけたが、いや何も船を追いかけて乗ることもない。
近くの鳥羽マルシェに行って30分待つことにした。

 

そして30分後。
わたくしはいよいよ遊覧船「龍宮城」に乗り込んだ。

この船は外観もすごいが、船内もすごい。
まるで海に浮かぶテーマパークのようだ。

 

 

メインデッキで、イケメンの浦島太郎がお出迎え。
ツーショットの写真を撮ろうと思ったけれど、観光客が多くて恥ずかしいのでやめた(笑)。

 

 

船内にはこんなボックス席や、海を眺めるカウンター席がたくさんある。
これは家族やグループで乗ったら盛り上がるであろう。

 

 

しかも船内には売店もある。
おつまみやお酒、ソフトクリームも売っている。

ここでビールでも買って、さっきのボックス席で乾杯したらいいのだ。
船内にいるだけで十分楽しい。

 

 

船はいつのまにか出港していた。
わたくしはソフトクリームを食べながら、鳥羽湾を眺める。

湾内は波もなく、スムーズに海を走っていく。

 

 

船のデッキからカモメに餌があげられると案内にあった。
餌はさっきの売店で売っているらしい。

買い求めに行くと、これを手渡された。
最近のカモメはこういうものを食べているのか。
サワークリームオニオンじゃないとダメなのであろうか(笑)。

 

 

カモメに餌をあげられるのは2階のデッキ。
サワークリームオニオンのスコーンを放り投げると、カモメたちは見事にキャッチする。

すごいのだ。
観光地のカモメはこうして観光客を喜ばしているのだ(笑)。

 

 

餌を投げるのに疲れて休んでいたら、

「早く投げろ、にゃー、休んでんじゃないよ、にゃー」

と、カモメに催促される。
その表情が人を小馬鹿にしているようでムカつく(笑)。

 

 

続いて、3階というか屋上の展望デッキに出る。
すると、乙姫さまがどどーんとそびえていてたじろぐ。

 

 

その乙姫さまの前にいたのが、このおっさん(笑)。

開けちゃあいかんという玉手箱を開けてしまって「うひゃあ」となっているおじいちゃんの浦島太郎。

顔が怖いわ!!

 

 

よく考えたら、浦島太郎ってなにも悪いことしてないんだよなあ。
カメを助けて龍宮城へ連れて行かれて、ちょっとした出来心で玉手箱開けただけだもんなあ。
これって恩を仇で返すってことじゃないのか。
悪いのはカメだ(笑)。

 

 

それにしても。
鳥羽の海はどこまでも青く、点々と浮かぶ島がそれぞれ見ごたえがある。
海を見ているだけで飽きない。

 

 

今度、県外からお客さんが来たら、ぜひこの船に乗ってもらって鳥羽湾をめぐってもらおう。
これまで素通りしていて申し訳ないのだ。

 

 

さて、遊覧船「龍宮城」は寄港地であるイルカ島へと入港しようとしていた。
イルカ島のレポートは次回!!