ここはどこかというと、津市美杉町の『日本料理 朔』です。
この数日前に、Facebookに「予約のキャンセルが出ました」とのお知らせがあり、すぐさまメッセンジャーでお問い合わせしたところ、まだ空いているとのこと。
なんという幸運。
ちなみに9月28日ですので、もうお料理は変わっていると思います。

 

まずは食前ジュース。
みかんと蜂蜜入りぶどうの酵素ジュース。
胃がす〜っとする感じ。
これで毎回、胃がスタンバるのです。

 

前菜五種盛り。
歓声が上がります。

 

鳥羽産のサザエ、谷内玉蒟蒻、柿、オクラ、くるみ味噌、揚げた里芋。
芳醇です。
秋を感じさせる一品。
柿がくるみ味噌にとても合います。

 

冬瓜と原木椎茸の当座煮。
鰹出汁で煮てあります。
最近、原木椎茸の美味しさに目覚めてしまった私。
スーパーなどで普通に販売されている菌床栽培の椎茸とは別物です。

 

白茄子のオランダ煮 モロヘイヤ餡。
これはね、本当に・・・口の中で茄子がとろけるんですよ!
そしてモロヘイヤもとろとろ。
とろとろの相乗効果です!

 

この日の握りはコチ。
口に入れると、コチの身の香りが広がります。
コチの味、としか言いようがないのですが、とても旨味が乗っていて美味しい!

 

スギタケの茶碗蒸し。
これこそ、スギタケを食べたことがない人に食べてほしい!
本当に素晴らしい香りがするのです。
都会に暮らしていたら、ほぼ食べたことがないであろうキノコ。
地のキノコをいただけるのは、本当に素晴らしいです。

 

アマゴは1時間ほど、炭火でじっくり焼き上げて。
皮はサクサク、身は旨味がぎゅっと凝縮されています。

 

香良洲産のはまぐり。
身を食べやすく切って、道明寺粉に包んで蒸し上げたもの。
鈴木牧場のモッツァレラチーズも入っています。
なんかもう、奇跡の味わい。
なんでこんなに、素材を生かした美味しい料理を作ることができるのだろう・・・と、毎回思います。

 

そして圧巻の鹿肉ロースト!
7月から9月にかけて脂が乗るという、雄鹿。
上の飴色の部分、脂なんですよ!
しかもまったく重みを感じない脂。
甘いです。

 

この日の鹿は角が三の又に分かれている雄鹿で、この角から判断すると15歳ほどだそう。
15歳の鹿なんて、聞いたことがありません。
そして年齢を感じさせない柔らかさと旨味!
しかし15年生きてきた鹿をいただいているのです。
命をいただく、ということを考えさせられます。

 

最後はご飯とお味噌汁。
新米、そして手仕込み味噌。
いつもながら、いや、いつも以上に美味しい。

 

2杯お代わりして、最後の1杯は『鹿のしぐれ丼』。
肉の繊維がホロホロになるまで煮込まれていて、なおかつ肉の旨味を邪魔しない、程よい甘さ。
これは箸が止まりません。

 

お隣のお部屋に移動して、ニッキと豆乳のゼリー。
これをいただくと、胃の腑がスッキリするのです。

 

最後は山葡萄の紅茶と、『節知』さんの山葡萄の葉と小豆のクッキー。
身体に良いものしか入っていない、素朴な味わい。
それにしても山葡萄の葉で紅茶を作ることができるんですね!

今回も食材と沓沢ご夫妻に感謝しつつ、美味しくいただきました。

ご馳走様でした(*^^*)

 

日本料理 朔
住所 三重県美杉町八知3541
TEL 080-6928-3939
営業時間 11:30〜16:00
     ランチタイム 11:30〜と13:15〜の2回
定員 各回6名様まで(完全予約制)
価格 6000円(税込み)のお任せコース 
定休日 水、木、金曜日(詳しくは、HPの予約表のページをご覧下さい)
※1月、2月は冬季休業となります