9月の終わりに、2泊3日にわたって『VISON』に滞在してきました。
その詳しいレポートは、夫のYouTubeチャンネルで見ることができるので、そちらを御覧ください。
私は、その中から、ちょっとチョイスして紹介させてもらいます。

 

1日目の夕食は『天ぷら 天孝 伊勢の国』。
少し長くなりますが、聞いてください。
M子が二十代前半だったころ、あるTV番組で『神楽坂 天孝』という天麩羅店が紹介されていたのです。
そのお店が妙に印象に残り、いつかはお邪魔したいと思っていたものの、機会がないまま三重に移住して。
このお店が同じ名前だと知ったときも、たまたまだよな・・・と、思っていました。
しかし!
VISONの方に聞いたところ、確かに『神楽坂 天孝』の支店であるとのこと!
マジですか!!
30年近くの夢が、こんな形で叶う日が来るとは!!
・・・というわけで、興奮でドキドキしています。

 

いきなり前菜。
『焼きナスのジュレ』。
ジュレに焼きナスの香りが移っていて香ばしいです。
帆立は軽く焼き目が付いているし、美味しいのなんの。
鶉の卵の温泉卵って初めてかも。
この前菜にちょうどよい量です。
これはいいですね!

 

三重県産の天然鯛は、軽く塩をしてあるので、そのままでも美味しいですよ、と。
確かに美味しい!!!
塩で身の旨味と甘みが際立ちます。
山葵をつけると、なお良し!

 

さあ、天麩羅の設えが整いました。

 

まずは才巻海老。
これはもちろん塩で。
身の中心がほのかにレアでありつつ温かく。
もちろん、外側は熱々のジュワジュワです。
食べ終わるのがもったいない!

 

と思っていたら、またしても才巻海老。
海老は同じですが、こちらは衣を強めに纏ったもの。
こちらは天つゆで!
天つゆ自体がとても美味しく、しかも素材の味を邪魔しない風味。
これは素晴らしい!

 

銀杏。
超フレッシュでした。
新鮮だと、苦味もほとんど感じないほど。

 

多気産のオオイチョウタケ。
これは香りが素晴らしい!
炊き込みご飯にしたいくらい・・・と思っていたら、後日、別名『スギダケ』と判明。
以前やまちゃんにもらい、炊き込みご飯にしたのですよ。
舌が覚えていたのですね。

 

金目鯛。
基本、地のものを使っているそうなので、こちらもそうなのかな。
鱗がパリパリに揚がっていて、香ばしいです。
そして身はしっとりと甘く・・・。
ううう、食べ終わりたくない。

 

南島町産鮑の肝ソース。
鮑が・・・鮑が柔らかいです。
ムチムチじゃなくてふわふわに近い感じ。
そして味が濃い!
更に肝のソースで濃さと深みが倍増!
食べ終わりたくないし、肝ソースは皿まで舐めたいくらいでした。

 

才巻海老の足の素揚げ。
実は『神楽坂 天孝』で見た映像に、この一品もありまして。
こちらで本当に出てきて、感動いたしました。
カリとサクの中間くらいの食感。
そして濃厚なエビの風味!
なんだか夢が叶ったようでした。

 

ここで一品。
里芋の天麩羅あんかけ。
里芋の天麩羅に、蟹、湯葉やきくらげや三つ葉や椎茸など、具沢山のあんがかかっています。
あん、やや甘めながらしっかりとした出汁を感じます。
口が変わって、嬉しいですね。

 

蓮根。
なぜ半分に切ってあるのかというと、時間の経過で味が変わるからだそうです。
まずは熱々を・・・。
サクッとした食感に、お芋のようなホックリ感。
美味しいです。
そして数分置いてから、残しておいた半分をいただくと・・・。
甘い!
はっきりと甘いです。
さきほどは感じなかった、でんぷん質の甘み?
これは驚きました。

 

松阪牛!
脂が強くない(おそらく)ももの部位を大葉で巻いて揚げてあります。
これは間違いなく塩!
と思っていたら、粒マスタードも合うとのこと。
確かに合います!
ていうか、肉が美味しすぎるので、マスタードで引き締めると効果的なんです。
4切れ、あっという間に食べました。

 

ここで口直しのもずく。
生姜が効いていて、さっぱりします!

 

忘れてはならない。
天麩羅界の帝王、穴子。
とにかく大きい!
身が厚い!
身がフワムチ!!
そして何も付けないくても良いくらいの身の旨味!
お腹いっぱいでも、これは入っちゃいますよ!

 

最後はご飯物。
釜炊き白米を、『かき揚げ天丼』『かき揚げで天バラ』『かき揚げ白米』からチョイスできます。
夫がチョイスしたのは『かき揚げで天バラ』。
めちゃめちゃ美味しそうです。
かき揚げをバラ状にするだけでなく、おじゃこなども加えられて。
お豆に見えるの、実は落花生なんですよ!
この不思議なコクが天バラと合うのです。
考えた人、偉いなあ。

 

M子は『かき揚げ天丼』をチョイス。
お味噌汁にはアサリかと間違うくらい大きなシジミが入っています。

 

で、このかき揚げ天丼なんですが。
天麩羅の具はもちろんなんですが、タレが丸くてやたらと深い味わいなんですよ。
聞いてみたところ、天麩羅のつけ汁などはこちらのお店で作っていますが、なんと天丼用のタレだけは、神楽坂の本店から分けてもらい、それに継ぎ足しをして使っているそうです。
おおお!
神楽坂の天孝を味わう夢が、期せずしてここで叶ってしまいました。
美味しい。
嬉しい。
感激もひとしおでございます。

 

最後は地物みかんのジュレ。
くり抜くのが大変だそうです。
優しい味わいで、食事を終えることができました。

いろいろな意味で、感動させられたお店でした。

ご馳走様でした(*^^*)

 

天ぷら 天孝 伊勢の国
住所 三重県多気郡多気町ヴィソン672-1 食祭6
TEL 0598-67-6554
営業時間 11:00〜15:00 17:00〜22:00
定休日 木曜日