イヤッホオォォォウ!
今年に入って初めての、夫とのしっぽりデートです。
子供はお義母様が見ていてくださるとのこと・・・ありがたいです。
吟味に吟味を重ねた挙句に選んだお店は、津市乙部の割烹『やまき』です。
心が急くあまり、外観の写真を撮り忘れました。
10年以上前、初めて三重にやってきた私を、夫のご両親(後の義父母)が連れて来て下さったのがここでした。
こんなに美味しいもののある三重って、なんて素晴らしい所なんでしょう!
と思ったのが、間違いの始まりだったのかもしれません。

突き出しの蛸です。肝らしきものも入っています。辛子に付けると、おおおお酒!という気分になります。
「とりあえず生ビール」をゴキュゴキュ。


お造り。鯵に天然鯛に本鮪の赤身とトンボシビです。
鯛はもうネッチリコリコリで、鮪は歯ごたえもっちりで赤身ならではの旨味が広がります。
鯵は身が大きく、脂が乗っています。やはり魚は冬ですね~・・・。
トンボシビは関東ではあまり頂かない、ビンチョウマグロです。色も薄めであっさりしていますが、これはかなり脂の乗りも良く、蕩けました。


鮟肝です。出来立てで、まだ湯気が立っています。しかも厚さ1cm直径4.5cmが3つです。
口に入れると意外や意外、かなりしっかりとした舌触り・・・と思った瞬間、ほろほろとほどけて行きます。深く濃い味です。
もはやこれまで。
焼酎に切り替えます。本当はお湯割と行きたいのですが、酔いが早く回るので、水割りです。


白子豆腐の揚げ出しです。
もう、字面からして美味しそうですね。
ええ、その通りです。「異常に味が深くて濃厚な揚げ出し豆腐」です。
熱々でクリーミーで、涙が出てきそうです。これまた焼酎に合います。
作り方は、白子を裏ごしして葛と練り合わせて蒸し上げ、そののち油で揚げる・・・だそうです。
あんまり美味しいので騒いでいたら、



ウチが使っているのはコレだ!となにやらを。
美杉産の本葛粉だそうです。
有名なのは吉野葛だが、こちらも負けず劣らず美味い!だそうです。


『極寒製飛切水玉入天然葛粉』です。明治45年には皇太子殿下がお買い上げになったとか。


こちらが三重県への愛に溢れるご主人。この他にも地元産ワラビ粉やらを見せてくださいました。
さらにお土産に「いぶりがっこ」まで下さったりして。
ありがとうございます!


そして素敵な葛粉を使った、蕪蒸しです。
これもほくほくとろとろです。食べ進めていくと、鱈や海老やホックリ百合根が、熱々で顔を覗かせます。このお店はすべて、出汁が美味しいです。
はしたない私・・・などと思いつつ、揚げ出しも蕪蒸しも、とろみの付いた出汁をすべて飲み尽くします。


鮟鱇の竜田揚げです。元々身の柔らかい鮟鱇が、片栗粉をまぶされ揚げてあるので、外側はカリッと中はふわふわです。
生姜の効いた汁に漬けてあったらしく、身の隅々まで味が染み渡っています。
何故か出てくるお料理すべてが焼酎に合います。


〆に〆鯖。
文章に加齢臭が漂ってまいりました。
鯖の身が小さいとご主人が恐縮していましたが、いやいや何のその。
味はしっかりと鯖を主張しており、〆具合も頃合でした。
これをアテに最後の一杯を・・・などと目論んでいた所、


お隣に座っていたご夫妻が、なんとM子宅の近所ということが判明!
お近づきのしるしに、一杯ご馳走していただきました。
ありがとうございます!
山に住んでいると、なかなか夜の街に下りてくることが出来ません。
久々に「和食でお酒」を堪能した夜でした。
ご馳走様でした。[#IMAGE|S58#]
やまき
住所 津市乙部2067
TEL 0120-27-6625