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『こま田』の後編です。
ご店主は以前、松阪のお寿司屋さんにいたようですが、その後上京。
東京の名店『あら輝』で修行をされ、こちらに戻ってきたのだとか。
『あら輝』といえば鮪の名手。
現在はロンドンに移転されましたが、そのお弟子さんの味を、伊勢で味わうことができるとは嬉しいですね。

 

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お酒おしながき。
一杯目は『三千盛』を、二杯目に『秋鹿』をいただきました。

 

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本鮪中とろ。
身自体の味が良いのはもちろん、熟成の加減が素晴らしいです。
熟成が進みすぎる、2歩手前の旨味。
赤酢の効いた酢飯が、鮪の脂を気持よく受け止めます。

 

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剣先イカ。
ネチとサクの中間のような歯ざわりで、噛めば噛むほど旨味が湧いてきます。
ちなみにカウンターに醤油用の小皿はなく、すべて刷毛で塗ってくれます。
付け用醤油出汁も2〜3種類を使い分けているようです。

 

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春子。
こちらではあまり見ない、鯛の子ども。
丁寧な仕事がしてあります。
身が柔らかで、舌に当たる味わいが優しいです。
これは夫が感動していました。

 

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本領発揮な、鮪のづけ。
見た目の美しさもさることながら、鮪の身自体の美味しさを一番堪能できる赤身。
これは文句のつけようのない美味しさです!
ややくせのある寿司飯とよく合いますね。

 

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のどぐろの炙り。
炙ることで旨味が強くなり、さらに脂が香ばしい!
そして口に入れるととろけていきます。
これは思わず声が出ました。

 

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三重県産とり貝。
もうシーズンも終りに近いですが、三重県ではまだ獲れるそう。
厚みがあり、噛むと貝のエキスが口の中にほとばしります。
自分がかつて貝嫌いだったのが信じられません。

 

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鯵。
新鮮なだけでなく、仕事をほどこした味わい。
これはぜひ食べていただきたいです。
こういった青魚も赤酢がよく合います!

 

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伊勢車海老。
噛んだ瞬間、「甘い!」と声が出てしまうほどの甘さ!
もちろんまったくぱさつかず、しっとりしています。
うまく茹でれば、間違いなく生よりも旨味と甘味が増すのでは。
飲み込むのが惜しかったです。

 

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穴子は焼いて塩をパラリ。
ふ・ふ・ふ・・・と、含みつつ笑ってしまう美味しさ。
焼き目の香ばしさと身のふっくら加減、そして口の中でとろける風味がたまりません。

 

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これは珍しい、あさりのにぎり。
やや甘めに炊かれたあさりが3粒。
一粒一粒がむっちりと力があります。
これも赤酢の寿司飯に合いますね!

 

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巻物はほとんどトロな鉄火巻き。
文句なく美味しい!
海苔も良い物を使っています。

 

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最後は玉子焼き。
魚のすり身をふんだんに使っているのがわかる、キメの細かさ!
甘すぎず、卵と魚の風味を活かしています。
これは今までいただいた玉子焼きの中でもダントツでした!

そして、春子とのどぐろの炙りをもう一度いただき。
今日仕込んであり、まだ出ていないものはありますか、と聞いたところ、

 

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まさかの『かんぴょう巻き』!
大好物なんですよ!
しかしこちらのお寿司屋さんにあるのを見たことがなく(回転寿司のぞく)!
関東でしか食べないのかなと諦めていたら、なんとこちらでいただけるとは!

自然な甘みのかんぴょうを、多めのわさびがキリリと引き締め。

見事な仕事でした。
しょっちゅうとはいきませんが、季節ごとにお邪魔したいお店です。

ご馳走様でした(*^_^*)

 

こま田
住所 伊勢市河崎2-14-18
TEL 0596-28-7747
営業時間 12:00~13:00入店
     17:00~20:00入店
     ※完全予約制
定休日 不定休