講演会「熊野古道の神々と仏たち~熊野三山を中心に」

■開催日時

平成30年2月3日(土)午後1時30分~3時  

■開催場所

映像ホール

■内容

紀伊山地の豊かな自然、山や岩、森や樹木、川や滝などを人々は慈しみ、崇拝し、そこに自然信仰が生まれ、神々の誕生がありました。六世紀に伝来した仏教は、これらの神々と対立することなく共存の道を選び、本地垂迹説の成立にいたる神仏習合の世界は、以後近世に至るまでの日本の風土に根付きました。中でも、熊野の地はその代表的で理想的な世界でした。しかし、1000年以上続いたこの世界も、明治初年の神仏分離政策の強行によって、大きく様変わりしました。熊野三山においても廃仏毀釈が行われ、本宮や新宮では神社のみが残りました。のちに青岸渡寺と呼ばれることになった那智山では、本尊が引っ越しを余儀なくされ、仏教・修験道を排した「熊野那智神社」となった時期がありました。本講演では、神仏分離の動乱の中で痛く傷ついた紀伊山地の神々と仏たちの受難について、熊野三山を中心に解説します。

【入場料】無料
【定 員】80名(要申込・先着順) ※定員になり次第終了
【受 付】平成30年1月3日(水)~2月2日(金)
【講 師】川端守(三重県立熊野古道センター長)

☆詳細はこちら→http://www.kumanokodocenter.com/event/180203_1.html