FM三重『ウィークエンドカフェ』2018年12月8日

今回は、津市美里町で活動する南長野十二支会の岡林隆志さんがお客様。
南長野十二支会の結成は今から20年ほど前。
地域活性化を目的に会が結成しました。
そして、美里の風物詩となった南長野イルミネーションファンタジーは今年で16回目。
しかし、今年でこのイルミネーションも見納めです。

ルミネーションは16年目の今年で最後

16年間続いてきた南長野のイルミネーション、ずっと続けていきたかったですが、会員の数が減り、かなり負担が大きくなってきました。
そこでこのへんで一括りにしようかと。
来年からは寂しいですが、イルミネーションはありません。
最後となる今年のテーマは『イルミネーションファイナル歴代イルミ全員集合』で、今まで作り上げてきたイルミネーションを全部入れていこうと思います。
どうなるでしょうか・・・「すごい!」と思うか「こんなもんか」と思うかは来てもらわないとわかりません。
あまり大きなものをたくさん作ることはできませんが、小さなところにまとめてありますので、16年間作ったイルミがどこかに出てくるんじゃないでしょうかね。
はじめてから10年くらいたった頃から、毎年「もうやめように〜」「えらいなあ〜」と言いながら、ここまで来ました。
でも今回で本当に終わりにしようと。
またもしかしたら復活もあるかもしれませんけどね。
例年だと9月の終わりから取り掛かるのですが、今年は出だしが遅く10月の中頃になってしまいました。
会員みんな、仕事が終わってからやお休みの日に集まって、コツコツと
イルミネーションの制作に取り組んできました。

 

を作ったからには何かをやろうとはじめたのがイルミネーション

『南長野十二志会』ができたのが、今から約20年前。
その時、会を作ったのなら何かをしないといけないのでは、と考えたんですね。
当時は南長野地区の個人の家で、とても立派なイルミネーションをしてました。それを見ながら会長さんの家で話していたところ、これはいいんじゃないかと。
その頃はまだ『美里村』で、市の方からちょっとした補助金が出たため、イルミネーションを購入することができるということで、はじめることができました。
最初は、これといった作品はありませんでした。
南長野生活改善センターにある木を利用して、ツリーに見立ててデコレーションし、建物もデコレーションして。
形としては何もなく、ただイルミネーションが光っているだけでした。
しかし、飾り付けだったらどこでもしているから、ちょっと変わったことをしようと手がけたのが立体のイルミネーション。
馬車やお城など、立体の造形物を作ろうと。
それがだんだん大掛かりになってきたというわけです。
イルミももちろん買わないといけませんが、木材や竹などは近場にたくさんあるものを利用して作っていこうという考えでした。
初代会長の山崎さんが大工さんでしたので、城とか五重塔とか、苦労はありましたが、うまいとこスムーズにできましたね。

 

しいものにもみんなで取り組んで作ってきた

毎年、今年のイルミをどうするかというアイディアはたくさん出るんです。
ただ、とてもできないようなことを会員みんなが言うので、その中でできるものを選んでいくのも大変です。
16年間の中で一度、水に写った光を表現したいというアイディアが出ました。
そんなことできないと言っていましたが、何回もしていると新たなことができなくなってしまう。
そこで田んぼに工面して水を引き、作品が完成しました。
苦労もあります。
流石にできないだろうという作品もありました。
去年、会員の若い子から「七福神はどうだろう」という意見が出ました。
七体イルミネーションで作るのは難しいのではと頭を抱えていたら、設計者の1人、平田くんが「できる」と。
七福神と、おまけに宝船まで作ることになり、とても苦労しました。
確かに見栄えは良かったです。
今年もそれは登場する予定なので見られると思います。
はじめたときは黄色や青など原色のような色ばかりでしたが、今はいろいろなイルミの色がありまして、それを配色するのも一苦労ですね。
とても感動してもらい、来年もまたお願いねと口々に言われると、やはり来年もしようかという気持ちになりますね。
やりはじめたときには、田舎の真っ暗な中でイルミネーションが輝いているということで、近くの方が来ていましたが、造形物を作るようになってからは、だんだん遠くからも来てもらえるようになり、ここ数年は県外から見に来てくれる人も増えました。

 

年が最後と思うと寂しい気持ちになっている

すでに、「来年からもうしないんだぞ」という話になると、楽になるけどどうなんかな・・・と、変な心情になりますね。
毎年、苦労してみんなで作り終わると、『おつかれさん会』を開くんです。
そこで、いろいろな話が出てきます。
イルミネーションがだんだんできてきて、お客さんがたくさん来てくれて、楽しいなあ、と。
そういう会話で終わるんですが、そこに来るまでが大変なだけです。
美里村から合併で美里町に変わりましたが、あまり目立つものがありませんでした。
その中で美里町、特に南長野を活性化していくためにイルミネーションをはじめたので、そこが一つの誇りでしたね。
それが来年からないということは、ちょっと辛いものがあります。
イベントのときには十二志会の会員の奥さんが来てくれて、食べるものなどを作ってもらい、かなり協力してもらいました。
その点はとても感謝しています。
みんなの協力のおかげで16年間イルミネーションを続けられたことに感謝です。
みんなに表彰状を授与したいくらいに思っています。