三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2020年7月5日放送

松阪市で子育て中のパパやママが孤立しないように、地域の親子を中心に講座やイベントを企画・運営する子育て支援団体『子育て応援プロジェクト☆パイン』!
子育て中のママを中心にコミュニティの輪を広げ、孤立を防ぎ、本当に困っているママに寄り添おうと5年前から活動を行ってきました
今回はパインの取り組みのいくつかを紹介。
コロナ禍で、ママさん同士の新しいつながりを求めて始まったのがオンラインで情報発信を行う『ちょこっと!子育て情報局』の制作。 
また、ママさんたちの深刻な悩みに寄り添うべく誕生した『まつさか子育てママチーム』や、安全安心なスイーツの開発に取り組んだ『まつさか☆こどもスイーツプロジェクト』の活動なども紹介します!

集えない。
触れ合えない。
新型コロナウイルスの出現は、人の生活習慣だけでなく、地域コミュニティのあり方も大きく変えました。
そんな中で新たにスタートした子育て支援のカタチ。
松阪市の『子育て応援プロジェクト☆パイン』が取り組んでいるのは、オンライン情報番組『ちょこっと!子育て情報局』の収録です。

 

子育て支援団体『子育て応援プロジェクト☆パイン』は、子育て中のパパやママが孤立しないように、地域の親子を中心に講座やイベントを企画・運営。
音楽の特性の一部を利用して、その人がその人らしく生きる援助をする『ミュージックケア』など、公民館などを利用して定期的に開催してきました。

 

『子育て応援プロジェクト☆パイン』の代表である酒井由美さんに、この団体を作ったきっかけをお聞きしました。

「私は東京から松阪に越してきてから子どもができたのですが、その時に42歳でした。
高齢出産で転入ママで、知り合いもいない孤独な子育てだったため、相談相手もいなくて産後うつになってしまったという経験があります。
なので、同じような経験をしているお母さんを助けたいとの思いから、子育て支援をはじめました。
自分が困った経験があるからこそ、その人の痛みがわかります。
うつむきがちな方がいたら『むこうの空を見ましょうよ』と、そっと声をかけたりしたい。
でもそれが無理強いにならないようにあたたかく支援をしたいといつも思っています」

子育て中のママを中心にコミュニティの輪を広げ、孤立を防ぐ。
本当に困っているママに寄り添う。
酒井さんは5年前にグループを立ち上げ、子育て支援活動を幅広く行ってきました。

 

さて、先ほど触れた『ちょこっと!子育て情報局』の収録現場です。
第一回目の今回は、コロナ疲れを癒やすための『米ぬか』を使ったカイロ作りを紹介しています。

 

「初めてなので私たちもドキドキしました。
『子育てパイン』の子育て支援というのは、実際に親子さんで集まることがメインでしたが、コロナの影響で外に出られないことから、家にいながら楽しめるオンライン講座を企画しました」

と、酒井さん。

「みなさんから『コロナ疲れ』とか聞かれますので、玄米カイロを使って、身体を温めて免疫力を上げる講座をしてほしいと酒井さんから提案いただき、講師を務めさせてもらいました」

と、アロマテラピストの西村牧子さん。

撮影係の野田真依さんは現在妊娠5ヶ月半。
高校在学中に放送部だった経験を活かし、今回の撮影担当となりました。

 

「無事撮りきれるかどうか、動画を作るの自体もとても久しぶりだったので、ちょっと緊張しましたが、しっかりした講師の先生と、企画の酒井さんに助けていただいて、無事何とか撮りきることができ、安心しています」

と、野田さん。

動画は『子育て応援プロジェクト☆パイン』のブログで公開中です!

 

子育てママを支援してきた中で直面したのが、深刻な悩みを持つお母さんたちの存在。
どう寄り添い、力になっていくかを考えて誕生したのが『まつさか子育てママチーム』。

 

メンバーの黒川さんにお話をうかがいました。
「座談会は2ヶ月〜3ヶ月に1度開催し、回ごとにテーマを決めてそれぞれお悩みを相談・共有しあう場を作っています。
学校や保育園のこと、病院や食物アレルギー対応の食品を販売しているお店などを共有して話し合ううちに『あ、そういうことが知りたかったんだ』というご意見をたくさんいただいて、自分自身も成長していける場作りになってます」

と、黒川さん。

「同じことで悩んでいるお母さんと集まり、悩みを吐露することで、シェアしたり共感したり、自分だけじゃなかったんだと安心できる気持ちになるのが大切だと思います」

と、酒井さん。

 

続いて紹介するのは3つ目のプロジェクト。
ママたちに活躍の場を!ということで商品開発にもチャレンジ!
『まつさかこども☆スイーツプロジェクト』の活動です。
こちらの商品『ぱりぽりん』は、子どもたちに安心安全なスイーツを食べさせたいと、地元企業の支援をうけ有志のママたちの手で半年かけて開発されました。
材料は三重県産の米粉、地元松阪産のモロヘイヤなど。
添加物使用しないなどこだわって製造されています。

 

「緑がモロヘイヤ、ピンクがビーツ、黄色がかぼちゃの野菜の色をしています」
と、担当の松本友美子さん。

 

「まずはメンバーでこういうお菓子がいいねああいうお菓子がいいねと言いながら、試作をどんどん重ね、毎回毎回LINEやミーティングで改善点を指摘したり、試作を重ねることでようやく形になりました。
親としたらおやつも少しでも身体に良いものを食べさせたいという思いがあります。
その思いを持つお母さんたちが集まって、三重県の材料にこだわり無添加の『ぱりぽりん』を作りました。
これなら子どもたちにもぜひ食べてもらいたいです」

 

こちらが半年間、試行錯誤を繰り返した資料!
その歴史と苦労がうかがえます。

 

そして今年4月には、こんな新商品も開発。
ちゃ茶ちゃマスクの香りポケット。
マスクと口の間に入れるポケット型のインナーマスクで、ポケットの中に地元産のお茶の葉やアロマを入れて使用します。
今や必需品となったマスクを楽しんでしまおうという商品です。

 

しかも開発方法もユニーク。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、地域のママやクラフト作家さんをリモートでつないでおよそ1週間で商品化。
なんとすべて完売という結果です。

子供とママの成長に合わせて。
そして社会の環境に合わせて変化していく子育て支援。
しかしそんな中で、常に酒井さんたちが意識しているのは、ママたちが社会と関わるチャンスの提供です。

「変化を楽しんで、もっとあの肩の力を抜いてみてくださいと言いたいですね。
子育てに限らず、いろいろなことがこれからもあると思いますが、私がいろいろ事業や活動を展開しているのも、変化を楽しんでいるからなんです。
『力を入れて子育てせずに、空を見上げよう』と、広い心で子育てをしたいですね」

と、酒井さん。
『ちょこっと子育て情報局』なら、地域外のみなさんもお楽しみいただけます。
興味のある方は『子育て応援プロジェクト☆パイン』のサイトを訪れてみてください!