三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート!」2012年6月24日放送

藤堂高虎が好んだあじさいを育て、商店街とお城公園に彩りとゲンキを!
女性ならではの視点の『あじさい祭り』で、商店街に活気をもたらします!

津市のメインストリートにある商店街、丸之内商店街。
岩田川からフェニックス通りまでの両サイドに広がり、飲食店や衣料品店の他、金融機関も集中する、長い歴史を持つ商店街です。
この季節、丸之内商店街に設けられた花壇にあじさいの花が咲き、お客さんをお出迎えしています。


この華やかな演出を行なっているのが、丸之内商店街振興組合の女性部員で結成された『アナベルマミーズ』のみなさん。
14年前から商店街や近くのお城公園であじさいを育て、地域をゲンキにしようとがんばっています。


『アナベルマミーズ』会長 寺家美和子さん

寺家「商店街とお城公園にもっと人が来て欲しいと思いまして、あじさいの植栽を始めました。実は藤堂高虎もあじさいが大好きだったんですよ」

女性ならではの発想ではじまった取り組み。
最初は全国のあじさいの名所へみんなで視察に行き、みんなで考え、試行錯誤しながら、商店街やお城公園に植樹を続けてきました。

そして毎年6月、あじさいの維持費を捻出するために開催されているのが『あじさい祭り』。


祭りの当日は、朝早くからメンバーが集まり、準備。
この日作っていたのは、『あじさい祭り』の人気商品『あじさい杏仁ゼリー』。
前日からみなさんで準備しますが、自分のお店もあるので大変です。


こちらのお寿司屋さんでも『アナベルマミーズ』のメンバーが集合。
作っているのは、『あじさいちらし』です。
あじさいの花に見立てた具を使ったお弁当で、とっても可愛らしいですね。
この『あじさいちらし』も『あじさい祭り』には欠かせない人気商品。
『アナベルマミーズ』のみなさんで考案し、工夫を重ねてきました。


午前10時、『あじさい祭り』がスタート。
生憎の雨ながら、開始と同時にたくさんの人出が!
女将さんたちが愛情と手間暇かけてつくった『あじさい杏仁ゼリー』『あじさいちらし』も飛ぶように売れていきます。


他にも、商店街の協力でたくさんの商品が並びます。
もちろん、あじさいも販売していますよ。


会員みんなで協力して開催したバザーも大盛況。
さすが14年の実績と人気です!


『アナベルマミーズ』のメンバーは飲食店の方もいるため、ランチタイムには、自分のお店に戻って働く女将さんも。
自分は食事をする暇もありません。

「みんな一生懸命やってるし、少しでも町の中の発展のためにと思って、みんなでがんばってます」
の言葉が頼もしいです。


『あじさい祭り』終了後もまだ、女将さんたちには大事な仕事が残っています。
それは、売れ残ったあじさいの商店街の花壇への植栽。

来年、もっと華やかに商店街を彩りますように…。
もっとたくさんの人が商店街を訪ねてくれますように…。
そう願いながら、ひとつずつ丁寧に植えていきます。

あじさいの花がたくさん咲き、商店街やお城にたくさんの人が来る日を心待ちに、これからも『アナベルマミーズ』は活動を続けていきます!