赤目四十八滝下流、滝川周辺のゲンジボタル、ヒメボタルについて

 

※赤目四十八滝渓谷保勝会ではホタルの観察ツアーは行っておりません。

【発生時期】
ゲンジボタル:6月10日~6月25日頃(滝川中流から上流付近)
ヒメホタル:7月頃
※情報提供:赤目四十八滝渓谷保勝会所属 吉岡正夫さん

 

【名張のホタル】
名張市のホタルは江戸時代には江戸の藤堂家へ献上されたり、昭和30 年代には観光誘致のために
大阪・道頓堀で放流されたりするなど、全国でも有数の発生地だったが、近年ではその数を減らしつつありました。

 

【吉岡正夫さんのホタル育成活動】
地元である名張市に100 年、200 年と後世に命がつながるものへの取組としてできることはないか考え、
ホタルの保全活動を行うことを決意し、
2004 年よりゲンジボタルの幼虫の餌であるカワニナ( 巻貝の仲間) を育て、
ホタルの幼虫がいる川に放流し、ホタルが生育しやすい環境を整える活動から始めたが、
最初の2 ~ 3 年はホタルの数が増えず、思うような結果が得られなかったが4 年5 年と
続けていくうちに徐々にホタルが増え続け今では赤目に流れる滝川だけでも推定4000 匹は
生息している。また、2010 年からは三重県内ではあまり見ることのできない
ヒメボタルの保全活動にも着手した。ヒメボタルは陸生のホタルであり、幼虫も
陸で生活している。幼虫の餌は陸生の貝つまりはカタツムリで、
野生のカタツムリを手作業で集め赤目周辺にわずかに生息していたヒメボタルの幼虫に与えたところ、
少しづつ数が増え今では推定10000 匹近くまで増えている。
人里付近でこの数のヒメボタルが見られるのは全国でも稀である。

例年開催している吉岡さん主催のホタルの観察会は、感染防止のため本年の開催はありません。

 

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