三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2012年09月09日放送

山や川や里など、あふれる自然を子供たちに楽しんでもらうため、さまざまな体験プログラムを用意!
そのジャンルごとに地域の達人・エキスパートが用意されている上に、若い人のアイデアも取り入れて、地域をゲンキにします!

松阪市飯高町波瀬地区で、休校となっている波瀬小学校を『波瀬ゆり館』として活用し、地域の活性化に取り組んでいるゲンキさんがいます。


それが『波瀬まちづくり協議会』のみなさん!
『波瀬ゆり館』を拠点とし、「山に生きる、川に生きる、里に生きる」をテーマに、川遊びや山遊びなど、子どもたちに様々な体験プログラムを提供。
そのジャンルごとに地域の達人、エキスパートが用意されています。

『波瀬むらづくり協議会』の設立は平成19年。
前身となる組織の活動も含めると、30年以上の歴史があるグループです。
現在のメンバーは、地元住民60人。

この取り組みをはじめた経緯について、会長の福井弘さんにお聞きしました。


福井「この辺りが過疎・高齢化しているため、若い人を呼んで地域を活性化したいと。
そこで波瀬にたくさんある自然の『山・川・里の農業』をモデルにして、子どもたちに色々な体験をしてもらおうと考えています」


この日の体験は、小学校のすぐ下の櫛田川で行われる『アマゴつかみ体験』!
参加しているのは、公民館行事で訪れた、松阪市三雲町の小学生たちです。


子供たちを見守るのは、『波瀬むらづくり協議会』のメンバー・・・そして、兵庫県の『関西
学院大学』のボランティアさん。

実は、4年前、関西学院大学の学生たちが研究の一環として、波瀬のみなさんと一緒に地域活性化に向けた、様々な取り組みの実践をスタートさせました。


『波瀬むらづくり協議会』が提供する体験学習プログラムには学生たちもアイデアを出し、パンフレットの制作も、学生たちが行いました。
研究が一段落した今も、学生たちの希望で、こうした取り組みは継続しています。


『波瀬ゆり館』の家庭室で忙しそうに働いているのは、『波瀬むらづくり協議会』の女性メンバーのみなさん。
体験学習プログラムに参加する子どもたちに、波瀬の食材や郷土料理の魅力を味わってもらおうと、昼食の準備をしていました。
スタッフの中には、以前『はぜの風』で紹介した、北川京子さんの姿もあります。


波瀬の魅力を味わってもらうため、食材もやはり地元産。
『波瀬むらづくり協議会』が、5反ほどの休耕地を借りて、キュウリやジャガイモや玉ねぎを作っているのだそうです。
もちろん採れたてですよ!


『波瀬むらづくり協議会』の男性メンバーによるアマゴの塩焼きと、女性メンバーによる波瀬の郷土料理『アマゴご飯』!
とっても美味しそうです!


ふるさと波瀬の自然の魅力を見て、感じて、ふれてもらって。
そして、食べて味わって、存分に楽しんでもらいたい・・・。
そう願うからこそ、楽しそうに遊び、美味しそうに食べる子どもたちの姿は、『波瀬むらづくり協議会』のみなさんにとって何よりの喜びです。


そして、この波瀬の取り組みで忘れてはいけないのが、関西学院大学のみなさんの存在。
学生たちのアイデアとエネルギー、そして、波瀬の自然と歴史のコラボレーションが大きな光を放っています。

「地域の人たちが魅力的なので通っています。年々パワフルになっていくのがスゴイですね!」
と語るのは学生ボランティアさんのひとり。

子どもたちの、そして学生ボランティアさんの「第2のふるさと」になるべく、『波瀬むらづくり協議会』はこれからも、自然を生かした体験学習プログラムをつくります!