FM三重「ウィークエンドカフェ」2012年10月13日放送

今回のお客様は、亀山のご当地グルメ『亀山みそ焼きうどん本舗』の代表、伊藤峰子さん。
現在三重県には、4つのご当地グルメのグループがあり、どのチームも頑張っています。
その中の1つが、『亀山みそ焼きうどん』なんですよ!

■『みそ焼きうどん』を名物にしようと思ったきっかけ

何て言うんですか・・・経済も不安定になってきている中、これといった『亀山市の名物』というのが、あまりなかったんですね。
色々なお店でお菓子とかはありますけど、もっと面白いものを・・・という気持ちと、その頃、流行ってきていた『B1グランプリ』に参加してみたい!という思いがありまして。
町おこしのきっかけとして、みそ焼きうどんで、『b1グランプリ』に参加しよう!
と、みんなが集まったのが5年前です。

最初のメンバーは7人。
ボランティアグループの名前を何にしようかな、と思った時、普通は『協会』とか『研究所』とか考えますよね。
でも、この辺りは亀山宿だし、関宿だし、東海道の宿場町ということで、亀山市に合っているんじゃないかということで、『本舗』・・・『亀山みそ焼きうどん本舗』になったんです。
つまり、面白ければ良いというノリの人たちが多いんですね。
みんなノリでここまでやって来ました(笑)
『本舗』とか言っても、お店じゃないんですよ。

『亀山みそ焼きうどん本舗』を始めて2ヶ月後には、「一回実践しようや」ということで、メンバーが集合。
お野菜も色々な種類を持ち寄って、お味噌も自分たちで作って、『みそ焼きうどん』の試作品を作ってみました。
けれどなかなか味噌の味が決まらなくて、大変でしたね。

好みもありますが、ある焼肉屋さんの味噌が美味しいというのを亀山市民ならみんなが知っていたので、そのお味噌の味をイメージして、そのお味噌に合うような味に仕上げました。

でも、味って、ある程度の量を作らないと決まらないですよね。
そこで色々なイベントに出店して、みそ焼きうどんを作りました。
ある時は「一味足りないよ」と言われたり、時には「まずかった」と言われたり(苦笑)。

毎回同じ味を出すのは大変ですよ。
さらに、毎回作る人も変わっていたので、余計に味が一定にならなかったんです。
今回のは美味しい!と思っても、それを再現できない。

なので、少し有名になってきた時に、企業の方に「こういう味で味噌を作ってください」とお願いしました。
今ではそれが『本舗』としての味噌の味になっています。

でも、メンバー個人のお店では、個人のお味噌の味で売ってもらっています。
『亀山みそ焼きうどん本舗』の味は一つでも、『みそ焼きうどん』は色々な味があったほうが食べ比べできて楽しいですからね。


■みそ焼きうどんは、亀山市民のソウルフード!

亀山では、みそ焼きうどんは、昔から食べられていたんです。
ただ、名前はありませんでした。
焼肉の後に、お野菜も残っているからおうどんも入れて食べようかな、と。
つまりシメですね。
焼肉のタレがお味噌味だったので、自然に味噌味のうどんを食べていたんです。

それで私たちのグループが亀山の名物を作ろうとなった時に、初めて『亀山みそ焼きうどん』と命名したわけです。

名前がこれまでなかったのは、亀山の人たちは「焼きうどん」とか、とりたてて意識して考えていなかったからなんです。
でも、お店によっては、裏メニューで味噌味のうどんを出していたところもあったようです。
家庭では、やっぱり焼肉の後のシメ。
醤油味、ソース味がありますが、亀山はみそ味です。

焼肉の後に味噌味だと、重いと思う人もいるでしょうが、すき焼きの後にうどんを入れるのと同じです。
美味しいですよ!

メニューとして出す以上は工夫がなければ・・・ということで、お味噌は特製。
甘くてピリ辛に仕上げてあります。
お野菜は自由なんですが、私たちはキャベツ、お肉は豚肉を使っています。


■初めての大きなイベントで初優勝!

昨年9月豊川で行われた『中日本・東海B1グランプリ』が初めての大きなイベント参加。
これでいきなり優勝してしまいました!

参加したのは20チームぐらい。
しかも、2位が『四日市とんてき』、3位は『津ぎょうざ』、4位が名張の『牛汁』と三重勢が上位を独占したんです。
ビックリしましたね~!

3位に『津ぎょうざ』が呼ばれた時には、「私たちは最後の方だね」と言っていて、2位の『トンテキ』を聞いたときは、「もう絶対無理、どうして私たちだけ入らないの」と話していたんです。
そしたら最後に呼ばれたので、みんなが一斉に立ち上がりました!
3位2位と三重だったので、本当にまさかと思いましたよ!
発表があるのは8位までだったので、もう絶対8位以下だと思っていました。

『四日市とんてき』や『津ぎょうざ』はネームバリューがすごかったですね。
私たちはまだ、始めたばかりの下っ端だったので(笑)
優勝できたのが信じられませんでした。

県内のご当地グルメ4チームは、とっても仲が良いんですよ。
情報交換したり、色々教えてもらったり・・・本当に三重県チームは仲が良いです。


■『第7回 B1グランプリ』に向かって!

10月20、21日に福岡県北九州市で開催される『第7回 B1グランプリ』は、実は『食』そのものではなく、食を通した『町おこし』のイベントなんです。
だから、「自分たちはこういうことで町おこしをしていますよ」と、PRしなければならないんですね。

他の地方に行くと、亀山を知らない方も沢山いますので、三重県の亀山市をPRしながら、また、美味しい物を提供しながら・・・ということで、『町おこし』が主になっています。
亀山をどういう風にPRして、良いイメージを持ってもらって、亀山にいらしてもらえるようにするか・・・どう訴えるかが難しいですね。

去年の11月に姫路で開催された『第6回 B1グランプリ』に参加したときは、75~80名のボランティアが集まりました。
バスも出しましたが、自前で来て下さった方もいたんですよ。

亀山市のPRをするためにみんなが思いを一つにして行っているので、終わったときは達成感がいっぱいでした!

今年も面白いことが大好きな『亀山みそ焼きうどん本舗』のメンバーと、ボランティアのみなさんで、亀山市を思いっきりPRして来ますね!

そしていつかは、亀山で焼きうどんのサミットを開催したいです!