三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2012年10月14日放送

津市内のボランティアガイドさんたちが年に3回、互いに学び合い、交流!
『安濃ガイド会~草陰~』が、安濃の史跡をガイドさんにガイドします!
さらに『津市観光ボランティアガイド・ネットワーク協議会』も発足しました!

地域の史跡、自然を多くの人に知ってもらおうと活動している『ボランティアガイド』というのをご存じすか?
実は、ここ津市には13のグループが活動しているのです。

*芸濃ふるさとガイド会
*美里ボランティアガイド会
*河芸「江」の会
*久居城下案内人の会
*一志町歴史語り部の会
*白山道しるべの会
*伊勢本街道美杉会
*ときめき高虎会
*谷川士清の会
*一身田寺内町ほっとガイド会
*安濃津ガイド会
*香良洲ガイド~矢野路~
*安濃ガイド会~草陰~

今回は、その中から『安濃ガイド会~草陰~』を中心にご紹介します!


『安濃ガイド会~草陰~』が結成されたのは、3年前。
津市で11番目に誕生した、まだ、ニューフェイスのボランティガイドグループ。
定年退職された方や主婦など、地元安濃の歴史や文化に興味がある人が集まりました。
現在の会員は10名ほど。

会長の石見隆浩さん(手前)に、会の成り立ちについてお聞きしました。

石見「安濃町中央公民館で開催されていた『わがまち探訪』という教養講座がきっかけです。
そこへ集まってきた人たちが、安濃町をみなさんに知ってもらうのも大事だということで、ガイド会を作りました」


今回のガイドツアーの参加者たちは、『一志町歴史語り部の会』や『久居城下案内人の会』をはじめとする、津市内のガイドさんたち。
実はこのガイドツアーは、津市のボランティアガイド13団体の学び合いや交流、レベルアップを目的とした企画。
年に3回、津市内のそれぞれの地域で開催されている現地研修会であり、今回は『安濃ガイド会~草陰~』が、そのガイド役を担当するのです。


『安濃ガイド会~草陰~』のみなさんによる、ガイドツアーがスタート。

経ヶ峰に長谷山が見渡せる、小さな丘のようなこちらは、安濃町の代表的な名所のひとつ、『明合古墳(あけあい・こふん)』。
昭和24年、津高等学校の生徒たちに発見されたもので、国の指定史跡となっています。
その形状から『双方中方墳(そうほうちゅうほうふん)』とも呼ばれています。

ガイドさんによる説明に、耳を傾ける参加者のみなさんたち。


こちらは、7世紀頃作られたとみられる石室。
長谷山のふもと、平田古墳群で発見され、安濃町に移築されたもので、きれいに復元されたその内側は、一見の価値あり。
中でも注目は、扉があったと推測される支柱の跡。

普段は、なかなか人影もないところですが、他の地域のボランティアガイドさんたちは興味津々の様子です。


こちらは、あまりの親孝行ぶりに藩主から褒美をさずかり、お墓まで建ててもらったという『孝女登勢の墓』。
安濃には古墳をはじめ、史跡が数多くあるのですね。

ガイドさんを、ガイドする研修会。
参加者のみなさんもガイドなだけあって、史跡への関心、ガイドへの関心が強く、たくさんの質問が飛び交います。

「色んな質問をもらって答えられないととても残念。もっと勉強しないと!」

と、『安濃ガイド会~草陰~』のメンバー。


続いて、訪れたのは、今回のガイドツアーのクライマックスとも言える『善福寺』。
今回のために、こちらの毘沙門堂を、特別に開帳。
安置されている毘沙門天立像を見学させていただきました。

毘沙門天立像は、土の中に長く埋もれていたものを掘り起こし、ここに安置したものと伝えられ、現在、国の重要文化財に指定されています。


ガイドツアーの最後に立ち寄ったのは、安濃町の歴史・文化財を紹介している津市安濃郷土資料館。
展示室には縄文時代から近世にかけての、たくさんの出土品や、民具・農具が展示されています。


ゴールの郷土資料館に到着したら、みんなで昼食を食べつつの交流会。
参加者の感想はというと・・・

「津の地域だけで13グループがあるので、各順番にその箇所にお邪魔しているのは、将来的にも非常に良いことだと思います」

「余所の方のご案内を見て、勉強になる時があるのでで、自分が今度、ボランティアガイドをする時の役にも立ちますね」

「自分の地域について、本当に大事にしていこう、みなさんに紹介していこうという意欲というか気持ちがよく感じ取れました」

ふるさと安濃を大切にしていきたい。
安濃の情報を、ひとりでも多くの人に伝えていきたい。

安濃の魅力と共に『安濃ガイド会~草陰~』のメンバーの思いは、他のみなさんにも熱く伝わったようです。

一方、13にまで増えた津市内のボランティアガイド団体の育成、交流、連携を図るべく、今年3月には『津市観光ボランティアガイド・ネットワーク協議会』が設立。


『津市観光ボランティアガイド・ネットワーク協議会』会長の西田久光さんに、協議会設立で期待されることをお聞きしました。

西田「ガイドには座学も大事ですが、一番大切なのは場数を踏むこと。
お互いが観光客の役、案内するガイド役をするという形で場数を踏んでいくことによって、お互い同士がそれぞれの技術の良いところを学び合うことができます。
また協議会という形でより連携を強化していく、それでまた協議会として、初めて動けることというのがたくさんあります」

協議会として取り組んでいることの一つが、『津ふるさと学検定』。
これは『津市観光ボランティアガイド・ネットワーク協議会』に所属するボランティアガイドが問題を作成したもの。

『第1回・津ふるさと学検定』は、この10月28日に開催します!

ふるさと津市の魅力、そして、ボランティアガイドのみなさんの熱い思いが詰め込まれたテキストも販売中です!

『安濃ガイド会~草陰~』と、津市内のボランティアガイドのみなさんに、津市の良いところを、もっともっと紹介してもらいましょう!

■『津ふるさと学検定テキストブック』
  問い合わせ 津観光ガイド・ネット
  090-9910-0262(平日9時~17時)

■津市観光ボランティアガイドネットワーク協議会
  059-229-3170(津市観光振興課内)