第44回『サルシカ隊長レポート』2012年12月

2012年12月。
津市内の5寺2社が宗派・宗教の枠を超えた霊場巡りを楽しんでもらおうと『伊勢の津七福神』をスタート!
さっそくサルシカ隊長オクダが津市内を駆け巡った!!!

001

ついに5ヶ所目である。
津お城公園のすぐそばにある高山神社に到着。
高山は「たかやま」ではなく「こうざん」と読む。
戦国時代の名将であり、津が誇る藤堂高虎の居城跡の麓で高虎公をお祀りする神社である。

三重県津市丸之内27−16


実はワタクシがここに来るのは初めて。
というか存在すら知らなかった。
津市に暮らしていながら、まだまだ知らないことは多いなあ。

002

そういえば。
伊勢の津七福神のホームページには、巡拝の作法が説明されている。
その中に手の洗い方があった。
これは寺も神社も共通のようである。

1、右手で柄杓を持ち、水盤の水を汲んで左手を清めます。
2、柄杓を左手に持ちかえて、右手を清めます。
3、再び柄杓を右手に持ちかえ、左手で水を受けて口を漱ぎます。
4、最後に柄杓を立て柄に水を流してから、柄杓を伏せ置きます。

手だけじゃなくて口もすすぐんですね。
しかも左手で水を受けなくちゃいけないんだ。
いろいろ勉強になりました。

003

お参りの作法は、賽銭箱の横の看板に説明書きが。
ふむふむ。
そもそもテキトーな性格で普段からちゃんとお参りをしたことがないので、いざとなると全然できないワタクシ。
エトエトと説明書きを読みつつお参り(笑)。

004

色紙に朱印をいただいて。
こちらにあるのは「寿老神」。
延命長寿のご利益があると言われています。

これで5ヶ所目!

「こちらの高山神社に来たらぜひ見てもらいたいものとかありますか」
と聞いたら、
「藤堂高虎にゆかりがある神社なので、こんなものが・・・・」
とご案内いただいたのが、次の写真。

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藤堂高虎の絵画。
本殿にお参りしたあと、必ずここにもお参りしていくおばあちゃんがいるという。
なるほど、拝みたく気持ちがわかるほど立派な絵だ。
これだけのファンがいる藤堂高虎。
大河ドラマになることを切に祈る。

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高山神社に来たら、ぜひとも立ち寄ってもらいたいのがお城公園。
藤堂高虎が建てたという天守はもう残っていないが、春には桜の名所として賑わうところだ。

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高山神社の方々に、お参りのあとに立ち寄ってもらいたいお店とかありますか、と聞いて、すぐさま答えが返ってきたのが、和菓子の「橋分堂」さん。
ここの酒まんじゅうはファンが多く、ワタクシの実家でも御用達のお店であった。
写真師もここのファンとのことで、ぜひとも取材と称し、買って帰ろうと最初から企んでいたのだ。

が、あろうことか。
取材当日から1週間ほどまえ、11月末で惜しくも閉店したという。

「ああああああああああ!」

遅かった・・・!!
ワレワレは間に合わなかった・・・!!
もうあの酒まんじゅうを頬張ることはできないのである。
なんてことだ。

そんなうなだれる午前1時15分。
さすがにお腹が空いてきた。
あと回るところは2ヶ所。
急げば昼めしを食べられるのではないか。

そう思った途端、ほのかにいい匂いが漂ってくるのが恐ろしい偶然である。

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閉店した和菓子の「橋分堂」さんの交差点を挟んだ反対側。
ワタクシの妻が「あそこはうまい!」と太鼓判を押す定食屋さんがあった。

大澤屋さん。
ワタクシも写真師も入ったことはなかったが、もう空腹の限界であった。
匂いに誘われそのまま店の中に入る。

写真師は「チキンカツ・コロッケ定食」750円。
ワタクシはお店の人オススメの「ラーメンセット」880円。

009

このお店、まずごはんがおいしい!!
その上すごいボリューム!
ラーメンセットは唐揚げとごはんがどかーんとついてる。

おじさん2人。
完全に食べ過ぎ。
つまようじでシーシーしながら、

松原「まだ回るとこあるんでしたっけ?」
奥田「あと2軒」
松原「七福神じゃなくて五福神とかになりませんかね」

そんなアホなことを言いつつも、重い腰をあげ、冷たい北風の吹く津の街を、次の目的地へと向かうのであった。
午後1時45分。
残された時間はあと2時間と15分。

■高山神社
三重県津市丸之内27−16
059-225-8558

■大澤屋
三重県津市西丸之内21-18
059-225-1000
営業時間 11:00~14:00
       16:30~19:30
定休日 日曜日、祭日

写真/松原豊

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