三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2010年1月10日放送

毎年欠かさずジャンボな干支を作り続けて二十数年・・・すっかり名物として定着しました!
辰水神社のジャンボ干支を作っているのは、我々です!

津市街から車で30分ほどの、津市美里町。
地域の氏神様の辰水神社には、毎年お正月に訪れる人をビックリさせる『あるモノ』が出現します。

それがこの『ジャンボ干支』!
なんと25年以上続く、この神社の名物です!

作っているのは美里『ふるさと愛好会』の方々。
最初は『城山十二人衆』という農家後継者グループが作っていましたが、干支が一回りして大変だということで、平成9年、『ふるさと愛好会』を新たに発足。
平成10年から干支作りを引き継ぎました。
職業も年齢もさまざま・・・会社員、職人、公務員などなど約25人。
しかし、ふるさと美里を愛する気持ちに違いはありません。

地域活性化のためにがんばり続けて25年。
制作した干支は二回りして、なんと3度目の寅年を迎えるそうです。
(2010年現在)

作り方は豪快かつ繊細。
発泡スチロールを接着剤でつなぎ合わせ、巨大な塊をつくます。
そこに図面を書きこんだら、熱したニクロム線やノコギリでカットしていきます。
やすりで角を落とし、細部を整えたら、着色をして完成!
製作期間およそ1ヶ月。

しかも作業はみなさん、普段の仕事を終えてからの、夜8時過ぎ。
その日その日に、来られる人が作業を進めます。

強制せず、みんなで楽しみながら作業すること・・・。
それが『ふるさと愛好会』のモットーであり、長続きの秘訣のようです。

出来上がったジャンボ干支は毎年12月29日に辰水神社に奉納。
町内を1.5キロ、子どもたちがジャンボ干支を引いて練り歩くのも恒例であり、今や地域で欠かせない行事です。

続けること。
とにかく続けてきたこと。
それがいつのまにか、辰水神社の名物となり、町に活気を与え、地域に人が来るようになり・・・。
そして、それが地域と、ふるさと愛好会のみなさんの誇りとなったのです!