「ふれあい」VOL.27 2011年3月号

たくさんの人に古江のまちを知ってもらいたい!
みえ尾鷲海洋深層水総合交流施設「アクアステーション」で海洋深層水を使った体験交流に取り組んでいます。

会長 大川 仁子(よしこ)さん
グリーンツーリズムでまちへの誘客を目ざして立ち上がる

私たちのグループは、少子高齢化が進むこの町を元気づけて盛り上げていきたいと、町内の婦人会と漁協の女性部で結成し、現在18名で活動をしています。

最初は、グリーンツーリズムの体験で古江の町を散策してもらったりしていましたが、ここで海洋深層水を使った体験を楽しんでもらえないかと考え、サンマ寿司をはじめ、キスミンチの天ぷら、鯛茶漬け、干物づくり体験などを始めました。
そうこうしているうちに、海洋深層水で炊いたご飯や料理がおいしいと評判になっていったんです。
最近では、海洋深層水で入れたコーヒーも観光に来られた方に喜ばれていますよ。


宣伝はしていません・・・口コミで評判になりました

今では体験にご満足いただいたお客さんの口コミから、新しいお客さんが来てくれるようになりました。
うれしいですね。

地元や尾鷲市内の幼稚園や小学校から子どもたちも来てくれて、海洋深層水を使ってお米を研いだり、カレーを煮込んだりするなど、交流の場として多くの人に親しまれています。

アクアステーションが開催する餅つきや海洋深層水を使った体験イベントの協力をはじめ、毎年、5月5日の子どもの日には、アクアサポート古江の主催でイベントをやるんですよ。

イベントの後は地元の皆さんが「おいしかった」「おいしかった」と喜んでくれて、それを聞くとますます活動への励みになりますね。
子どもたちからも「今日食べたデザートを売らないの?」って言われるようになりました。

生産が追いつかないほど
人気のエコ石鹸

普段はエコ石鹸を作って資金づくりをしています。
今年はヤーヤー便という通信販売で千個近くも売れました。

道の駅や尾鷲の駅前のお店「おわせ魚センターおとと」にも置かせてもらうことになっているんですが、もう在庫が少なくて。
本当に嬉しい悲鳴ですね。

このエコ石鹸は、海をきれいにしたいという思いから作りました。
何年か前に相賀で水害があった時に、海を汚さない浄化作用のあるEM菌を使って消毒したら臭いが消えたんですね。

そこでEM菌を使った石鹸を地元の皆さんに家で使ってもらって海に流したら、海もきれいになるんじゃないかというのが始まりでした。

石鹸が売れるようになって、ボランティアだった活動にも少し余裕が出てきました。
わずかですが一人ひとりにお手伝い代が払えるようになったんですよ。
いつまでもボランティアというわけにはいかないので、メンバーのみんなに活動の楽しみをもってもらいたかったんですね。

活動を広げていくために若い世代と連携しながら…

高齢化の問題は私たちの会でも同じです。少しでも活動を広げていくために、地元の若い人たちでつくる「若い風の会」のサポートをいただいています。
イベントのお手伝いや、車の運転など、本当に頼りになっていますよ。
いつか私たちの活動を彼らに引き継いでいけたらいいな、と思っています。


商品や体験交流のふれあいを
通して古江の町を知ってもらいたい

海洋深層水を使った商品や体験交流を通して尾鷲市の端っこの古江という町名と、そのまちの良さを知ってほしいんですね。

だから私たちは、色々なイベントに出かけて「水の都、古江」と歌いながらPRをしたりしています。
去年は、やっとお菓子販売の許可をとったので古道まつりで初めて「えごま餅」を売り出したんですよ。
ありがたいことに大変好評で、あっという間に完売してしまったほどです。

今後は、体験交流の他にも「えごま餅」や「エコ石鹸」のように商品として売れるものを作り、それに貼り付けるシールや包装を活用して古江のまちを紹介したいと考えています。
そして、古江のまちに町内外や県内・県外から色々な人たちが来てくれて、このまちがもっと元気になればいいですね。 

体験メニュー例
■干物づくり体験2,000円/人(お土産付き)
■さんま寿司など郷土料理づくり1,500円~2,000円/人
■キャンドルづくり体験 1,000円/人

事前調整後 予約必要