三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2013年7月7日放送

月に一度開催される、村の市『美杉むらのわ市場』!
地場産の採れたて野菜や伝統食、身体にやさしいお弁当、さらに美杉ならではの木を生かした商品を販売!
美杉を盛り上げ、アピールします!

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こちらは、津市美杉町にある『火の谷温泉・美杉リゾート』。
天然温泉あり、プールあり、コテージありの、穴場的里山リゾートです。


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そんな『美杉リゾート』の敷地で毎月第2日曜日に開催されているのが、『美杉むらのわ市場』。
美杉に伝わる手仕事を広め、身体がよろこぶ食を提案しています。


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『美杉むらのわ市場』の運営の中心は、こちらの3人。
代表の吉田菜穂子さん(上)、美杉リゾートで働く中川雄貴さん(中)、そして、農業を営む池田三朗さん(下)。
3人は、Iターン者、Uターン者で、現在は美杉で暮らしています。

移住者の集いで出会った3人は、美杉をもっと盛り上げたいという思いから、市場の開催に至りました。

吉田「美杉の人と人をつなぎたい。『美杉の中』と『美杉の外』の人をつなぎたいという、『人をつなぐ』ということと、それから手仕事を伝えていくということと、食を提案していきたいということで、『美杉むらのわ市場』をはじめました」

それでは、先日開催された3回めの市をご紹介。


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まずは代表である吉田さんの『きのカフェ』。
ここでは市場に出店している農家さんから仕入れた野菜を使った、マクロビオティックなお弁当を販売。

さらに、石窯で焼いたスコーンも!
この日は、人参とクルミのスコーンもありました。


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池田さんの『池田家』。
こちらでは、池田さんが作った野菜や、自然の素材を使ったお菓子などを販売しています。


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『火の谷石窯パン工房』では、塩・粉・酵母・水だけを使った自然なパンや、フォッカッチャを販売しています。

石窯ピザは、注文を受けてから焼くので、出来立ての香ばしさを楽しめます!
トッピングには、市場に店を出す農家さんの野菜。
生地も、三重県産の小麦にこだわりました。


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こちらは、ジビエカレーが大人気のイマココ料理『SAKU(サク)』。
鹿肉カレーは、酸味がありながらスパイシーなのが特徴。
スパイスも極力、地元で採れるものを掘り、乾燥させて使っているそう。
店主の沓沢さんも栃木県からの移住者。
もともと、ある人気店のオーナーシェフだったそうです。

「参加して、色々発見があります。今は美杉内で暮らしているので、外から来た方にはどう映っているのか客観的に見えますしね」


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美杉といえば森林、そして木材。
『NPO法人もりずむ』では、美杉産の杉やヒノキを使った、木工製品を販売しています。
会場には他にも、『もりずむ』さんたちが作った木の積み木が広げられ、子どもたちは大喜び!
木に触れて好きになってもらおうという狙いです。

「市場の発起人の方たちと話し合い、自分たちのモノで美杉を盛り上げようとなった時に、じゃあ僕らは『木』で参加しようと。
どんどん美杉の木を好きになってもらい、みんなに使って欲しいですね」
と、『もりずむ』の清水さん。


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もちろん、美杉に古くからあるお店も参加。
『峯田麹店』は、地元美杉の特産品、伝統的な食べ物をアピールしています。

天日干し野菜や野草茶、保存食などを販売している『坂本屋』では、美杉町下之川地区の伝統食である『味噌ごんぼ』を出品。
蒸したごぼうに調味した味噌が塗りつけたもので、山椒味と唐辛子味の2種類があります。

さらに3回めとなる今回は、地元のお客さんのために美杉地域以外のお店も、ゲスト出店者として招きました。


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美杉町上多気の体験型農家民宿『グリーンツーリズム美杉の風 農家民宿なかや』。
実は、この『むらのわ市場』が誕生した移住者の集いは、こちらの岩田二三男さんの宿で行われてたんだそうです。

「みんな何かしたいと漠然と思っているんですが、一人ひとりでは難しいですよね。そこでたまたま集まったのを機に、みんなで何か始めようと。
この市場をどんな風に発展させるか考えて、立ち止まったら『なかや』に戻ってきて、また語り合ってもらえるのが理想ですね」


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吉田「田舎暮らしをしたい人はたくさんいますし、美杉は魅力のあるところです。
市場を情報発信の場として、そこからまた縁ができ、移住者が増えてくれたら素晴らしいです」

中川「この市場から新しい産業が生まれる、もしくはこの市場自体が産業となってくれたら嬉しいですね」

池田「過疎の地域は珍しくありませんが、ここが頑張っていることで、他の地域が刺激を受け、日本が変わっていく・・・訪れる超高齢化社会に突入するヒントになればな、と思っています」

生まれ育った『ふるさと』だから。
あえて、選び、移り住んだ場所だから。
いつまでもゲンキな地域であって欲しい。
そう願う思いは同じ。

美杉に落ちた小さなしずく。
それは、大きな波紋になって、広がっていくに違いありません。