FM三重『ウィークエンドカフェ』2013年8月3日放送

今回のお客様は、『道の駅 奥伊勢おおだい』の助役である山門恭子さんと、統括責任者の深平順子さん。

『道の駅 奥伊勢おおだい』では、ここでしか食べられないものをお客様に届けています。
道の駅はその町の名産品を多くの人に知ってもらえる場所。
自慢の逸品が並びます。
国道42号線をゆっくりとドライブ。
松阪から多気町、そして大台町へと濃い緑の中を走っている途中、ぜひ立ち寄って下さいね。

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■『道の駅 奥伊勢おおだい』ってどんなところ?

山門(以下、山)
『道の駅 奥伊勢おおだい』ができたのは、平成11年の10月。
今年で15年目になります。
スタッフは全員で24名。みんなで意見を出し合って、運営をしています。
「とりあえずやってみようよ。駄目だったらやめればいいんだから」という感じではじめました。
駅長の言葉は、『できることからコツコツと』。
仲間同士励ましあっていろんなことに取り組んでいます。

深平(以下、深) 
取り組みといえば、夏に食堂で鮎料理をお出しするようになって、今年で3年目。
最初は知られていなかったのですが、これをお目当てに来るお客さんも増えて来ました。
ここに来れば、リーズナブルに食べられますよ。
もちろん野菜の直売所では、四季折々、旬の野菜が生産者さんから出ています。
今だと胡瓜、スイカ、茄子・・・旬を感じられますね。

 こちらでは、生産者たちさんから無理の無い範囲で『生産履歴』を出していただいています。
使った農薬などを消費者が自分の目で確認できるよう、取り組みをしております。
『生産履歴』を始めたきっかけは、やはり安心安全な食材をお届けしたいということ。
生産者さんの意識を高めることにもつながっています。
ファイルをめくってチェックされているお客さんも時々いますね。
ラベルに星マークが付いているものは生産履歴が出ているので、お客さんご自身で確認いただけます。
星マークのラベルのお野菜を手に取られた際は、ぜひ、生産履歴をチェックしてみて下さい。
無農薬の方が多いですが、たまに農薬を使っていても安全の範囲内ということで、私たち事務所の中でも確認させてもらっています。

 やはり生産者さんの顔が見えると、消費者の方も安心できると思いますので、直売所には生産者産の写真を飾っています。
そのためか、名前を見て買って行かれる方も多いです。
気に入った商品を見つけると、その人の名前を見て買っていかれますね。
なので、一人ひとりの生産者さんにリピーターが付いている感じです。
胡瓜は◯◯さんから買って、トマトは◇◇さんから・・・など。
「◯◯さんの野菜はありませんか?」と名前を指定して聞きに来られる方も多いですよ。


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■獣害対策から生まれた『大台バーガー』

 『まごころ屋台』では、大台町ならではの『大台バーガー』もありますよ。

 大台バーガーは、ここ『道の駅 奥伊勢おおだい』で開発しました。
今、販売しているのは『おいしかバーガー』『もみじバーガー』『清流ドッグ』の3種類。
『おいしかバーガー』は鹿肉をミンチにしたハンバーグ。バンズは大台町のお茶を練りこんでいるのでグリーンです。
『もみじバーガー』は中身はほとんど一緒なんですが、バンズに古代米である黒米と米を炊いたのを使い、味噌味に味付けしています。
『清流ドッグ』は鮎をフライにしたものを挟んだもので、季節限定。
販売しているのは。6月のアユ漁解禁から9月いっぱいまで。
こちらも中に古代米を入れて焼いたパンです。
ご当地バーガーを作ったのは3年前。
出来上がるまでは大変で、試行錯誤しました。

 期間も短かったしね。3ヶ月で作ったんですよね。

 販売を開始する日が決まっていたので、とても大変でした。
けれどもともと獣害対策で『鹿肉』を使うことは決まっていたので、目標は定まっていたのが幸いでしたね。

 販売前に『100人の大試食会』も開きましたね。
スタッフからの案で、「自分たちだけでなくみんなの意見も聞きましょう。どうせなら中途半端ではなく、どーんと100人に食べていただきましょう」と。
イベント的に大台町だけでなく、たくさんの人に食べてもらいました。

 販売する前に食べていただいて、反響を知りたかったので。
ほとんどの方に美味しいといっていただけてよかったです。

 一番人気の『おいしかバーガー』のソースは宮川の綺麗な水で育ったわさびの軸のしょうゆ漬けをマヨネーズと和え、地元のレタスやトマトを合わせました。
ネーミングも町内から募集し、バーガーの包み紙は、地元の子供たちが書いた絵をプリントしました。
みんなで作り上げたという気持ちです。


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■大台茶を使って、いろいろやっています!

 大台のお茶は二煎目三煎目でも味わい深く、香りが良いとよく言われます。
私たちは普段でも大台茶を飲んでいますよ。

 60度くらいで入れると美味しいと言いますね。
新芽の時期にはお茶の葉の天ぷらを作りますよ。
ほろ苦くて美味しいんです!

 今年の『新茶まつり』では、お茶でご飯を炊いてみたんですが、これが美味しかった!
炊きあがりがグリーンで、お茶の香りがふわっとして。
これは全部、深平さんの案。
無理難題を言っても、必ずなんとか形にしてくれる。しかもすべて美味しいんですよ(笑)

 やったことないことをがどんどん出てくるので、それを考えるのが大変!

 「こんなん使ってこんなイベントするけど、なんとかしてくれへん?」とか「なんか振る舞いしたいんやけど」と言うと、なにか作ってくれて、かならず期待に応えてくれんです。
お茶のゼリーは美味しかったです!

 けっこう無理難題言われましたね(笑)
お茶でご飯なんて炊いたことなかったし、『冬至だわいわい市』で振舞ったゆずティーも初めて。
この時の市では『かぼちゃぜんざい』も振舞いました。
したことないことがいっぱいです。

 今、大台町では、大台町のお茶を使った『大台スイーツ』プロジェクトを展開しています。生産者さんとお菓子やさんが一緒になって、新しいお菓子がどんどん生まれてるんですよ。
この『大台スイーツ』は、『道の駅 奥伊勢おおだい』でも購入できますので、お立ち寄りの際には、ぜひ味わって下さいね!


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■一年中イベントを開催!

 『道の駅 奥伊勢おおだい』では、かなりの頻度でイベントを開催しています。
2月に『ストロベリーフェア』、5月に『新茶まつり』、6月には『鮎まつり』、7月に『七夕だわいわい市』、9月に『新米まつり』、10月には『誕生祭』。11月に『しいたけまつり』、12月に『冬至だわいわい市』です。
オープンして15年目となる今年は、10月に大イベントを予定しています。

12ヶ月中、8ヶ月イベントを開催しているので、今開催しているイベントの最中に次のことを考えないと追いつかないですね。
ウチではスタッフが全員、係に分かれていまして、イベントに関しては『イベント係』・・・まあ、深平さんの担当なんですけど(笑)
いろんな係が、「この道の駅をどうしていったら良いか」を考え、少しずついろいろなことに取り組んでいます。

スタッフはみんな黄緑色のポロシャツを着て、緑のエプロンをつけています。
これがウチのテーマカラー。
新茶の色で、躍動感があるでしょう。
この元気な色で、毎回のイベントをこなしているんです。

 『ストロベリーフェア』の時は想像を絶するくらいのお客さんで、驚きました!
2月なのに、店の外から中まで行列ができて、寒い中、並んでいただいて。

この時はイチゴの販売はもちろん、スタッフや生産者である『わいわいさん』、みんなで作った手づくりのいちご大福を400~500個販売しました。
他にもいちごミルクやイチゴカナッペ。
いちご大福とカナッペは定番ですが、それ以外は毎年変えています。
いちご大福は、それを楽しみに来る人がたくさんいるので、外せないです。

 これからまた、『~~まつり』が増えるかもしれません。
その時にたくさんあるものを使って、なにかできないかな、と常々考えているので(笑)
生産者さんも、同じ時期に同じ作物がたくさんでき、あまってしまう時があるので、それを有効活用できないかな、というのが理由です。

『道の駅 奥伊勢おおだい』に来れば、旬のものを生かしたおまつりが楽しめますよ。

大台町はいつ来ても魅力のあるところです。
新茶の時期には、薄いグリーンのベールをかぶった茶畑をぜひ見ていただきたいし、茶工場からただよってくるお茶の香りも良い感じです。
秋は、紅葉の頃に宮川をさかのぼり、大和谷の方まで行くと、紅葉が綺麗ですよ。

年間を通じて、何度も訪れて下さいね!
そして『道の駅 奥伊勢おおだい』にお立ち寄り下さい!