第56回『サルシカ隊長レポート』2013年8月

豊かな自然の中で、いろんな体験を通じて環境について学び、地域の活性化の活動を行う『自然学校』が、サルシカ隊長の家のそば、榊原温泉に開校!
夏休みのある日、たくさんの子どもとお母さんたちが集まっていると聞いて、隊長はすみやかに出撃した!

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ワタクシが暮らす三重県津市美里町のおとなり、榊原に自然学校ができた。
自然の中での体験プログラムや、木工の体験教室など、さまざまなイベントを開催しているという。

津市のあるイベントで、その「榊原自然学校」の主催者である大幡(おおはた)さんにお会いし、ぜひとも一度遊びに来てくださいよ、と言われていた。
じゃ、せっかくなので取材をしようじゃないかということになって、世の中の小学校や中学校が夏休みに入ってしばらくした頃、大幡さんの携帯に電話をしたのである。

「あー、もしもしサルシカの奥田です〜!」
「あー、どうもどうも大幡です〜」
「あの〜、お約束のそちらにお邪魔する件なんですけど、せっかくなんでイベントのときに取材でお邪魔したいと思うんですけど」
「おお、いいですねぇ、ぜひともぜひとも!」
「で、この夏休みですでに人が集まることが確定しているイベントはいつですか」
「えーっとね・・・・うーん、と・・・きょうだな」
「きょう!?」

これまたいきなりの展開なのである。
この日、ワタクシは生放送のテレビ番組出演日。
打ち合わせとリハーサルの時間を考えると、すぐさま出かけなくてはならない。
書きかけの原稿は、まあ夜に回しても大丈夫。
というわけで、ワタクシはすみやかに軽トラの「いとう君2号」(日常の足であり愛車なのです)に飛び乗り、榊原へと向かったのである。

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7分45秒後。
ワタクシはすでに現地に到着していた。

が、そこでワタクシは衝撃の事実を目の当たりにしたのである。
榊原温泉郷の一角、市営の日帰り温泉「湯の瀬」のすぐ下に、榊原自然学校の拠点はあった。
そこは・・・なんと、あのタコせんを食べさせてくれる「湯の里売店」だったところなのだ。

隊長レポートの『伊勢の津七福神をめぐる』で、たまたま発見し、タコせんはあるわ、コーヒーにたい焼きはついてくるわ、夜のおつまみメニューはあるわ、で、なぜもっと早くこの店の存在に気づかなかったのか、あああ、もうバカバカバカ、ボクちゃんのバカあ、と、写真師マツバラと共に頭をポカポカ叩いたところだ。

その時の詳細をご覧になりたい方は、ぜひこちらのリンクを!
http://genki3.net/?p=19833

で、いつか温泉に入ってタコせんを食べつつビールを飲もうね、と写真師と言っていたのに、なんと「学校」になってしまったのだ。
看板がそのまま残されているのが、また何とも悲しい。

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うぬぬぬぬ。

が、なんだか急に「許せん!」という気持ちになったのである。
閉店した店を榊原自然学校がたまたま借りただけであろう。
しかし。
あんまりじゃないか、と泣きたくなったのだ。
取材をはじめる前から、ワタクシのテンションはだだ下がりなのである(笑)。

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中はたくさんの子どもとお母さんでいっぱいであった。
聞けば、コープの会員さんによるイベントで、この自然学校を訪れたのだという。
子どもたちのゲンキな声にテンションUP!
うん、ええぞええぞ!!

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この日やっていた体験プログラムは「森のクラフト」。
榊原自然学校で用意した、どんぐり、果物の種、木の枝や松ぼっくりなどを選んで、額の中を自由にデコレート。

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たくさん用意された自然のパーツは、お店のように仕分けされてたくさん並べられ、子どもたちは自由に選ぶことができる。
切ったり、割ったり、自分たちで出来ないことは大幡さんたちスタッフが手伝ってくれる。

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「お、いいねぇ、ナニつくってんのぉ?」

というワタクシの質問に、

「わかんない」

取り付く島もない(涙)。

「あ、でも、車じゃない、タイヤがあるから」

「違う〜」と、せっかく作った作品をぐちゃぐちゃに。
あの〜、すいません。
おじさん、ナニか悪いことしましたか(笑)。

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大幡さん(写真右)とスタッフの方。
子どもたちにニコニコ笑顔で対応。

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大幡さんに話を聞いてみれば、このどんぐりや松ぼっくりは、スタッフのみんなで数カ月前から集めてきたものだという。
お金はかかっていないけど、労力と手間がかかってるのだ。

榊原自然学校は、この6月16日(2013年)の開校イベントからスタートし、さまざまなイベントを企画、実施している。
特に初の夏休みとなるこの7月から8月は、森のクラフトの他、ノルディックウォーキングなど盛り沢山だ。

榊原の自然にふれてもらう。
楽しさを体験してもらう。
そこから、地域づくりへと発展させていきたいのだそうだ。

うんうん、根本はワタクシたちがやってるサルシカと同じだ。
ぜひ今度いっしょに何かやりましょうよ、という話になって盛り上がる。

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せっかくなのでワタクシも何か作らせてもらうことに。
子どものハートを持つサルシカの隊長である。
ここはひとつ、みんながびっくりするものを・・・・・。

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・・・・。
自分でもナニをつくったのかわかりません。
さっきの子どもにナニもいう資格がありません。
ごめんね。

これではお目汚しなので、子どもたちの純粋な心でつくった作品を最後に。

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ほほーう、クワガタ採りの思い出って感じ?

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みのり豊かなふるさとの山って感じでしょうか。

どれもこれもすばらしい。
でも一番素晴らしかったのは、作っている子どもたちの笑顔。
みんなキラキラ輝いてました。

森のクラフトは、夏休みの期間中、受付中。
ひとり600円。
事前に電話でのお申し込みをしてください。

詳しくは基本情報にて!!