三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2010年8月29日放送

おばあちゃん手作りの安心安全な採れたて野菜!
海のない伊賀に、答志島の海の幸がやって来る!
月に2回の青空市で、地域に活気を、お年寄りに生きがいを!!

伊賀市の比自岐(ひじき)地区。
市街地からほど近い農村地域で、毎年10月に行われる『ひじきコスモス祭り』で有名な地区です。
ここで、月に2回青空市を開いているのが、『ひじき笑みの市運営委員会』のみなさん!

笑みの市運営委員会が結成されたのは、平成20年。
過疎高齢化に悩む地元『比自岐』を少しでもゲンキにしようと、伊賀市の支援を受けてスタートしました。
現在のメンバーは30人。
健康野菜の栽培に取り組み、販売を行っています。

今までは野菜を作っても余ってしまい、結局は捨てる羽目に・・・。
それではあまりにもったいないので、地域の人たちに自分たちが作った安心安全な野菜を食べてもらおう!と市を開くことになったのだとか。

『笑みの市』の開催場所は、比較的新しい住宅街、伊賀市のゆめが丘。
ゲンキさんたちはその一角を借りて、月に2回、第1、3土曜日に青空市を開いています。

朝、採ったばかりの新鮮な野菜。
野菜には生産者であるメンバーの名前の入ったラベルが付いていて、お客さんも安心して野菜を購入できます。
また、野菜を販売するだけでなく、その調理法やメニューも教えてくれます。

ちなみに、野菜作りに使われている虫除けの薬も、みなさんの手作り。
とうがらしやニンニクを使った天然素材100パーセント!
美味しいだけでなく、健康で安全な野菜作りです。

お客さんの声に応え、いまでは焼きたてパンの販売も開始。
比自岐出身のオーナーが協力をしてくれています。
そしてさらに精肉の販売も。
どちらも地元企業の協力によって運営されています。

そしてなんと。
海のない伊賀に、新鮮な魚介がずらり!
鳥羽市の離島・答志島からその日に揚がった魚を運んできてくれるのです!
しかも市価より2~3割引きという親切な価格。

比自岐と答志島の出会いは、6年ほど前に開催された地域交流会。
以来、子ども会や自治会での交流を続け、この『笑みの市』のコラボーレションへとつながったのです。

答志島から比自岐まで船と車で3時間強。
道のりは大変ですが、やはり比自岐の人たちに魚を食べて欲しい・・・魚の美味しさと食べ方を、もっともっと知ってほしいとの思いから、毎月1回、魚を運んで来てくれるのです。

毎月1回行われる会合。
市に立つメンバーはお客さんの声を伝え、野菜をつくるメンバーは、それを参考にして種付けなどを行います。
しかし何より大切にしているのは、みんなで顔を合わせ、近況を話し会い、笑うこと。

今後は自分たちがつくった野菜を使った加工品の製造にも取り組んでいきたい、とゲンキさんたち。
地元の人を招いて収穫祭がしたい、いずれはレストランも作りたい・・・夢はどんどん広がっています。
楽しんで野菜を作って、地元のみなさんと、そして地域を越えたみなさんと力を合わせて前へ進む・・・。

それが笑みの市のゲンキなのです!