『M子の地産地消レストラン』2014年4月(前編)

「その地でとれた食材をその地で食す!」
昨年12月以降、とっぷり冬眠状態に入っていたM子、ようやく始動いたしました!
すみません!
満を持して、この時期解禁となった、採れたて『あわび』をいただきます!
・・・が、その前にすでに大興奮な出来事が!

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春になると、三重県の南方面へ行きたくなります。
だって魚がたくさん揚がるし、海草類も春が旬だし。


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そんなわけで、私の大好きなパールロードへと向かいました。
鳥羽展望台からの眺め。
ここは景色も最高だし、『とバーガー』はあるし、道沿いには焼き牡蠣食べ放題のお店もたくさんあるし・・・。
しかし、牡蠣屋さんは数店を除き、今季の営業は終了されていました。
ガーン。

けれど今回私が鳥羽を訪れたのは、もちろん他に狙いがあるからです。
それは夫の知り合いの某氏から聞いた、超穴場的オススメ情報でした。
この日、営業しているのかもわかりません。
でも、行くのだ。


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到着したのは御座白浜。
大王崎の灯台を越え、さらに湾のどんつきへ来たところです。
夏は海水浴場となり賑わいますが、4月のこの日は、穏やかな光景が広がっていました。


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そんな御座白浜海岸のど真ん前に建っているのが、お目当てのお店。
『御座白浜 海女小屋 磯人(いそど)』。
現役の海女さんが営むお店です。
なんと基本は年中無休。
ただし海が長く荒れた日は、お休み。
本物の海女さんが切り盛りするお店ならではですね。

予約をするとコース料理が注文できるそう。
飛び込みだった私たちは、単品料理を注文したのですが・・・。


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ご店主であり、現役海女さんの山下真千代さん。
三重テレビ某番組の、海女文化を紹介するコーナーに定期的に登場していらっしゃるのですが、なんと娘さんはM子の暮らす美里在住、さらにそこの娘さん(孫)とM子の娘は同じ学校!
縁の不思議・・・本当にびっくりいたしました。


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と、山下さんがいきなり焼いてるのは、サザエ。
「せっかく来てくれたからサービスね!」と言いつつ、『一番おいしいサザエが獲れる海域』のサザエをガンガン焼いてくれます。


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焼き上がったサザエ、の一部。
なんとお皿の上のコウモリのような部分は顔と歯。
ビラビラとした部分は苦味の元なので、ここは取ってから食べるべし、とのこと。


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そしてワタがクリーム色なのはオス、深い緑色はメス。
個人的にはオスの方がまろやかで好みかな。


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身(筋肉?)は、今まで食べたサザエとは全然違います!
身の密度がとても高く、ミッシリしていて、なおかつ味が深いのです!
これは食べている海藻の種類と、運動量によるもの?
こう言っちゃなんですが三重に越してきて以来、たいがいな量のサザエを食べた私、それでも声が出るくらい美味しかったです。


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と、サザエをむちむち頬張っていると、いきなり生きているウニが5つ!

「春から初夏にかけては、このムラサキウニが美味しいんさ。夏になったら赤ウニやな」

と言いつつ、めっちゃ手際良くウニの真ん中を割り、中の美味しい部分(5つの生殖巣)をスプーンでクリクリと取っていきます。
さらに言うと、生殖巣の回りには、ウニが食べた昆布の食べかすがあるので、それも一緒に手早く丁寧に取り除いているんです。
スゴい!神業です!


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この直前まで生きていたウニ。
これがまた・・・本当に甘いんです!
臭みや磯臭さは一切ないのに、海水の塩分が絶妙な調味料に!
磯臭くない海水も驚きですし、その塩分をまとったウニの甘さにも驚きです。
一口一口、舌全体を使って、味わいつくしました。

そしてこの後、ようやく・・・。

後編へ続く!