三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2014年4月20日放送

「本と人の交流、子どもたちが集まれる場所を」と活動してきた『陽だまり文庫』が、旧料理旅館に移転!
広々とした館内では茶屋もオープンし、地域の人たちが集う場所を目指します!

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青山高原のふもと、木津川の清流がながれる風光明媚な阿保地区で9年前から毎年開催されている『初瀬街道祭り』。
かつて大和の国と伊勢をつないだ初瀬街道の、文化と歴史、にぎわいをいまに残していこうと、阿保地区住民自治協議会が中心となって運営し、毎年1500人を超える人でにぎわいます。


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そんな『初瀬街道まつり』会場の近くにオープンしたのが、『本と人の交流館 陽だまり文庫』。
こちらはかつて料理旅館だった建物を改装したもの。
やはり趣のある建物ですね。


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代表の上山ひとみさん。

「2階には新しく本棚を作ってもらい、子どもたちが本を読む部屋へと改装しました。
絵本に児童書、小説や漫画・・・ここで寝そべって自由に読めるような本をそろえました」

そもそも『陽だまり文庫』のスタートは2007年。
地元、青山小学校の放課後の居場所として活動してきました。
こちらの旧料理旅館へ移転したのは今年の2月。
かつて地域を代表した料理旅館は、子どもや地域の人が集う、「本と人の交流館」として再スタート。
絵本朗読会やこどもたちの体験教室など、さまざまな催しがおこなわれています。


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こちらの部屋は、毎週水曜日に開催している、工作などの『子ども教室』や学習する部屋として使用。
もう一つの部屋には絵本などが置かれており、お子さんと一緒に絵本を読むことができます。


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『初瀬街道まつり』のこの日は、『陽だまり文庫』を茶屋として開放し、地域の人たちにお披露目。
コーヒーカップなどをそろえ、開店の準備をします。


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開店からしばらくして、噂を聞きつけたお客さんがやってきて、気づけば大盛況。
暖かい飲み物を飲みつつ、地域の人たちのほのぼのとした交流が行われています。
一方の上山さんたちは、予想以上の反響に大わらわ。


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「建物があるのは知っていましたが、こんな風になるとは思っていませんでした。阿保にはこういう集える場所がなかったので、うれしいです」

「改装される前から話を聞き、気になっていました。地域の人とゆっくりはなせる場所ができたのは良いことですね」

地域に暮らす人も、交流の場所ができたことを歓迎しています。


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家の中を散策する人。
そして本の部屋には子どもたちの姿も。
子どもも、地域の人も、気軽に集える場所。
まさに陽だまり文庫のみなさんが思い描いていた理想の時間です。


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スタッフの女性たち。

「誘われて活動を始めて5年になります。学校帰りに寄ってもらって一緒に宿題をしたり。いろいろな経験をさせてもらっています」

「ここは前のところに比べて広いし、いろんな活動ができると思います。
本だけではなく茶屋も始めると言うことで、いろいろな世代の方とのふれあいも大切にしていきたいですね」

また、

「茶屋の存在をいろんな方に知っていただいて、地域の井戸端会議のお茶屋さんになれたら良いなと。
子ども教室も今まで通りに続けながら、地域のお年寄りとの世代間交流の場としてこの場所を使っていけたら嬉しいなと思ってます」

と、代表の上山さん。


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そしてこの日は、岡本栄伊賀市長も訪問。

「主催している方ががんばってきたから、活動に対してたくさんの理解を得ることができ、結果、広い場所に移転するという展開ができたんだと思います。
今まではこどもたちだけがメインだったのに対し、今度は地域の人も集まることができるというのは、さらに交流の輪が広がるので、良いことですね」

子どもたちが自由にのびのびと過ごせる場所。
地域の人たちが、語らい、笑い、過ごせる場所。
まさにここは、ぽかぽかと暖かい、地域の陽だまり。
ひとにはこういう場所と時間が必要なのかもしれません。