三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2014年7月20日放送

地産地消、無農薬にこだわった食材を使ったこだわりの料理を提供!
お客さんにはおいしい料理を、障がいのある人には働く場と生きがい作りを提供します!

7-20-2

7-20-3

今回ご紹介するのは、東員町に今年5月にオープンした『くろがねもーち』。
場所は東員町役場と、中部公園の間です。
お店の名前の由来にもなった、大きな大きなクロガネモチの木が目印。
店を建てる際にやむを得ず倒したクロガネモチの木は、看板や、店内のカウンターに使われています。


7-20-4

スタイリッシュな店内では、朝9時から11時まで、モーニングビュッフェを開催中。


7-20-5

どの野菜も新鮮そのもの!
しかもパンももっちもちで、メロンパンの中にはメロンクリームが入っています。


7-20-6

そんなおいしい食事を提供している『くろがねもーち』について、施設長の石垣毅さんにお聞きしました。

「こちらのお店では地産地消を心がけています。野菜は地元農家さんの協力を得て、無農薬の野菜作りを行っています。パンも農作業からかかわって作ったお米を、当店のパン工房の中で製粉機にかけて粉にし、それをパンの原材料として使った米粉パンです。
そしてここは、障がいがある人に、就労機会の提供や能力向上などを目的としたカフェレストなんです」

そうなんです!
『くろがねもーち』は、長い活動実績を持つ社会福祉法人いずみが運営する就労支援施設。
朝はモーニング、お昼はランチ、午後はティータイムを楽しむことができます。


7-20-7

現在、岡崎里奈さんと服部誠さん、ふたりの利用者「なかま」が、ゲンキよく働いていました。
料理は本格和食を作ることができるプロの料理人を料理長として招き、厨房はプロの職人に、障がいある方たちの仕事は一部の厨房補助、メインはホールスタッフです。


7-20-8

こちらはみなさんが生産・管理をしている畑。
農園は、地元の農家の方の協力によって運営されています。
仲間のみなさんは週に1回、ここに通って作業。
この日はジャガイモ収穫の真っ最中でした。

「この畑は無農薬の有機栽培。三重県の安心安全野菜の認定ももらっています。農薬が使えないので、こうしてみなさん来てもらって草を取ったり、堆肥をまいてもらったり・・・地道な作業ですが、おかげでいい畑になってます」

と、畑の持ち主の出口孔正さん。


7-20-9

「じゃがいもがいっぱい採れるから楽しい。みんながおいしいって言ってくれるのがうれしい!」
と、仲間の原司さん。

「ここで採れたものを店で使うと、目的がはっきりしているので暑くてもやりがいがあるのだと思います」
と、スタッフの日紫喜裕子さん。


7-20-10
7-20-11

こちらがランチタイムのメニュー。
上の画像は一番人気の『いずみランチ』1200円と、限定15食の『手打ちそばランチ』1200円。
下の画像は『天丼』800円と、『親子丼』700円。


7-20-12

ランチタイムの『くろがねもーち』は大盛況!

「きれいで雰囲気が、料理もおいしくて、よかったです」
「障がいのある人が働く場所があるのは良いことですね。とてもがんばっていますし」

お客さんの評価も上々のようです。


7-20-13

なんと、客席には東員町の水谷俊郎町長の姿が。
週に2〜3回は『くろがねもーち』を訪れているそうです。

「まず第一においしいです。
さらに地元で取れた食材が提供されることで安心できます。
そして、ここで働いている岡崎さんと服部くんがどんどん良い笑顔になっているんですよ。最初の頃に比べて、ぜんぜん変わりましたよ。
働くことはやはり、精神的にも良いのかな、と彼らを見ていると思います」


7-20-14

午後は『くろがねもーち』の隣の建物でパンの仕込み。
クチコミでどんどん人気が広がる、いずみパン。
いま仲間のみなさんが仕込んでいるのは、明日の販売分。
モーニングビュッフェにも並ぶパンです。


7-20-15

仕事を終えた岡崎さんと服部さんに、お話をお聞きしました。
お客さんの「とても頑張っているね」の言葉を伝えると・・・

岡崎「頑張っているのでうれしいです。笑顔で頑張ります。
これからはレジをがんばってやってみたいです」

服部「ありがとうごさいます。これからの夢はご飯を作ること。コックさん」

岡崎「すごいやん!かっこいい」

2人の可能性はまだまだ広がります。


クロガネモチは、秋、たくさんの実をつけます。
その真っ赤な実は、野鳥たちを育み、そして広く運ばれます。
それは夢と希望。
そして、仲間たちの可能性です。