三重テレビ『ゲンキみえ生き活きリポート』2014年7月27日放送

赤目の豊かな自然という資源を生かし、『体験・体感する観光』のエコツーリズム!
忍者修業や沢歩き、沢ガニ獲り・・・これからの赤目四十八滝はアクティブに楽しめます!

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入り口に『日本サンショウウオセンター』を構える赤目四十八滝では、今、楽しい企画が始まっていますよ!


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その一つが、忍者修業!
まずは『手裏剣打ち』。
ただ打つのではなく、木の陰に隠れ、走りながら打つのが修業のポイント。
意外に難しいようです。


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狸が木に登って身を隠すのに倣った『狸隠れ(たぬきがくれ)の術』や、木から木へ、猿のように飛び移る『飛び猿(とびざる)の術』、他にもさまざまな修業があります。


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そして、夏限定の修行は『水ぐもの術』!
こちらの成功率は、何と40%
ちなみに赤目は『忍者修業の里』とも呼ばれており、昔から伊賀忍者が修業をしていた場所。
そんな歴史を踏まえつつ、修業を楽しみましょう!


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この『忍者修業体験』などを開催しているのが、『赤目四十八滝渓谷保勝会』。
赤目四十八滝の保全管理、日本サンショウウオセンターの運営などを行っています。
地元の旅館、飲食店、土産物屋さんなどで組織された民間の組織で、観光地としての赤目の発展に取り組んでいます。

広報担当の増田成樹さんに、『赤目四十八滝渓谷保勝会』が設立されたきっかけ、そして忍者修業などについてお聞きしました。

「赤目四十八滝は全国でも珍しく、入山料をいただき、保全運営管理をしています。財源があるため、民間でこの渓谷の保全管理をしようと民営化されました。
元々は自然を見るという観光地ですが、豊かで素晴らしい資源を活かす『体験・体感する観光』にしようと、エコツーリズムに力を入れています」


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体験・体感する赤目の観光。
現在オススメなのは、夏休み期間限定『ちびっこわくわく体験ECOツアー』で、赤目四十八滝渓谷の支流や周辺の里山を探検するというもの。


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まずは沢ガニ探し。
石をめくると、その下にいることが多いですよ。
めくった石は、元の位置に戻してくださいね。


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さらに川の中をじゃぶじゃぶ進みます。
川に倒れ掛かった大木の下をくぐったり、高さ2.5mの滝を登ります。
こういった自然の倒木をくぐりながら進むのも、エコツアーならではの、楽しいアトラクションです。


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そして、階段状の石をどんどん登っていった先には、大きな一枚岩。
そこで、なんと天然のウォータースライダー!!
これは子どもたちが大喜びしそうです!


●ちびっこわくわく体験ECOツアー
8月31日までの全日開催
催行人員 最小5名 最大20名
開催時間 10:00~12:30
料金 大人4000円
   子供(12歳未満)3500円 参加対象年齢4歳以上
※荒天時・増水時などツアー中止の場合あり


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ちなみに、今、人気急上昇中なのが、滝に打たれて自分をみがくエコツアー。
他にも、山野草を探すツアーや、氷爆を見学するツアーなども用意されています。
これらの企画は、旅行会社によるパッケージツアーとして関西圏や中部圏に大々的にセールス。
好評を得ているそうです。

そして、若い女性、小さな子どもを連れたファミリーなど、新たな客層の開拓に成功しています。


●滝に打たれて自分をみがくECOツアー
10月31日までの土日祝日に開催
対象 13歳以上の健康な方
料金 2500円(天然温泉入浴料含む)


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一方で、こうした地道な渓谷保全の活動も、日々、続けられています。
特に最近は、ゲリラ豪雨などの自然災害も多く、景観を守るだけではなく、防災の視点からの作業も多いそうです。

赤目四十八滝の自然、施設、観光は『赤目四十八滝渓谷保勝会』のみなさんによって支えられているのです。


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「お客さんに『綺麗だな』と言ってもらえた時が嬉しいし、やっていて良かったなと思います」

「今までは、高年齢のお客さんが多かったのですが、最近は若い方、特に女性が増え、『滝に打たれて自分をみがくECOツアー』などにも参加されています。
特にエコツアーは女性多いので、女性に気持ちよく来てもらえるような赤目滝にしたいですね」

みなさん、手応えを感じているようです。

さらに、観光という裾野の広い産業を、赤目という地域だけではなく名張市・三重県などの地域感が連携して広げて行きたい、という思いも、『赤目四十八滝渓谷保勝会』にはあります。

観光資源である「赤目四十八滝」の自然を、頑なに守る。
その一方で、様々な取り組みにチャレンジして客層を広げる。
そして、他地域と連携して、エリアを広げる。

『赤目四十八滝渓谷保勝会』のみなさんの取り組みは、川の流れのように、長く、広く、続きます。