FM三重「ウィークエンドカフェ」2009年03月14日放送

今回、weekend cafeのお客様は、尾鷲市にある「しお学舎」の教頭先生、尾上和寿さんです。 尾鷲のしお太郎としてPR活動なども頑張っています。 とってもユニークで、お塩が大好きなんだな・・・ということがお話の中からとても感じられます!尾上さんのモットーは「一期一塩」。そんな尾上さんが心を込めて販売している「しお学舎の塩」 まあるい味です。みなさんも「しお学舎の塩」ぜひ、お試しあれ!

■小瓶に入った塩学舎のお塩、よく見かけますよね・・・?

僕の営業力のおかげです。(笑)
まず、三重県の人に食べて頂かないと地元で応援してもらえないなら、
都会に持っていっても一緒ですから。まず地元固めが大切です。

海洋深層水の塩ってことでお土産で買っていかれる方が多く、よく売れます。
まるい塩で優しい味がするんですよ。
夢古道さんでは、ソフトクリームに塩をかけた塩ソフトで一世を風味しまして、
半年間で1万本という魔法のソフトクリームになりました。

■どんな塩が売れているの・・・?

塩がブームになっていますよね。
スイーツ系では特に女性の方の心をとらえていますね。
東京でブームの塩キャラメルを買っていったんですよ。一粒150円!!

お塩の種類はオリジナルが一番よく出ています。
面白いというかアイデア商品では、魚の塩焼きがぐっと美味しくなるお塩とか、
おにぎりがぐっとうまくなるお塩とか、野菜がぐっとうまくなるお塩など・・・
「ぐっとうまくなるシリーズ」を展開していますね。

パッケージのデザインがかわいいんで、喜ばれています。
都会のようにカッコイイデザインとか使わずに、田舎らしさを逆に訴えるようなデザインを心がけていまして、そういう点では好評を得ていますね。

■メニューは誰が考えているんですか・・・?

基本的には各スタッフがアイデアを100出して、皆の前で発表し、その中からキャッチなフレーズであったり、面白いなという企画を実際に具体化していくんです。
商品化していくカタチということですね。

■教頭先生が作ったお塩ってなにかありますか・・・?

今んとこまだないんですが、僕が考えたので却下されたのは、非常用のお塩!
例えば、災害があった時に家族が1ヶ月は使えるお塩を考えたんですが、
みんなに「ダメです」なみたいな・・・。(笑)
塩サイダーとかチキンソルトというオーストトラリアで
国民が大好きなお塩があるんですが、それを作りたくて!!
日本ではまだ販売していないんです。まだ商品化はできていないんですけど。

■オーストラリアの海ってどんなんですか・・・?

めちゃくちゃ綺麗ですよね。
尾鷲もきれいなんですけど、透明度でいったらあちらの方がきれいだし、
自分らの使う砂浜であったりビーチであったり公園は、
汚さない汚れていない、ごみは捨てない!

日本は自分だけはいいやろという気持ちある人もあって、
やはり夏が終わると汚れていたりしますけど、あちらではほとんどない!!
そういう意識、海をきれいにしようという意識が高いというところは、かなり勉強させられましたね。

■オーストラリアで得てきたものって何・・・?

世界観かな。
今まで知っていた世界は、尾鷲や、三重県内だけだった。
だけど、いろんな国の人がいて、いろんな国の文化であったり生活感があったり・・・。
その人たちの考えを聞くと、自分の今までの概念が木端微塵にさせられる事もあった。

自分の物差しだけで考えていたのが、「いろんな人がいていろんな考え方がある」
と否定せずに受け入れられる柔軟性を得てきましたね。

32歳の時にビザの関係上、問題がありまして泣く泣く帰ってきました。
かなりショックで、引きこもりになりましたね。(笑)


■塩作りって知っていたんですか・・・?

全く知らなくて。(笑)
最初は凄く無知。
ホントに何にも知らんかった。
沖縄とか四国とかいろんなとこを走り回って、色々勉強したんですよ。
僕らの塩の作り方は、塩分を残すという方法で、海のミネラルを残す方法にこだわりを持っている。
塩は生活の中に溶け込みすぎて、重要性を忘れらてれいるから、そのことをもう一度伝えたい!と思いました。
だから、塩作りの体験をしながら塩クイズをしたり、この塩太郎が色々パフォーマンスをするわけですよ!!
元理科室の場所で。(笑)

■色んな体験ができる・・・?

夏休みは自由研究で、家族連れや子どもが多いですね。
でもね、校舎が懐かしいと学生気分に戻りたいという年配の方も訪れてくれるんですよ。
授業形式でやりますので、日直を決めて、
「起立」、「礼」という掛け声から始まって。いいでしょ。好評をいただいています。

基本的なコースとしては塩づくりのみのもあるんですけど、
もうひとつは欲張りコースがあります。
自分で塩づくりをして、一緒に出来る「にがり」というお豆腐を固める液体を使って、
お豆腐も作ります。
これがまたまた好評です。

■一番の楽しみはなに・・・?

いろんな出会いですね。
塩学舎に来てくれて体験してくれた方や、見学に来てくれた方とお話をして。
尾鷲を伝えるという意味もあるんですけども、向こうがどういうとこで暮らして、どういう文化があるのを聞くのが楽しい。

そういうのを「一期一塩」と僕は読んでるんですけども、
最後が「塩」に変わるんですけど。(笑)
一生を通じて色んな人との出会いがあることをホントにありがたく思っています。

校長からよく「若い女性が来る時は尾上君、すごく元気やね」って言われます。そりゃそうでしょ。テンションが上がりますよね。
尾鷲に住もうかなっと言われたら、スグ結婚を申し込もうかと思いますよ。(笑)